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姫神山 [東北]

2017/10/06(金)

■第362回 : 姫神山(1123m)


秋の東北遠征第2弾は、先月の美ヶ原に続いて、マイカー(またはタクシー)必須の山を、電車+バスで強引に登るシリーズ。登山前に6km半、登山後に5km(のはずが、アクシデントによりこっちも6km半に)を歩いて、山を登り下りしている時間よりも、前後の車道歩きのほうがずっと長かったのでありました。
(ついでに書いてしまうと、さらに東京からの移動時間のほうが断然長かったという‥‥)

なお、下山後に利用したバス路線は、昨年までは休日にも利用可能だったものが、今年4月のダイヤ改正で平日のみの運行に縮小されていて、そのため創立記念日で職場が休日となったこの日に出掛けてきたのでした。

(往路)
古淵 04:45-04:49 町田 04:55-05:38 新宿
新宿 05:50-06:08 東京 06:32-08:45 盛岡
盛岡 09:10-09:33 好摩

(登山行程)
好摩駅      09:40
一本杉登山口   11:00-11:05
五合目      11:30-11:35
姫神山      12:25-12:35
城内登山口    13:10
小屋場バス停   14:15
玉山中学校入口バス停 14:30

(復路)
玉山中学校入口 14:32-14:58 好摩 15:31-15:55 盛岡
盛岡 17:16-19:06 大宮 19:11-19:40 新宿
新宿 20:01-20:43 相模大野 21:00-21:15 大野小学校入口


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東北新幹線を盛岡で降りたら、第三セクターのIGRいわて銀河鉄道線に乗り換えて好摩駅へ。姫神山とは反対側になりますが、まずトイレを利用するために、一旦開けている西口に出ました。
スタート地点となる東口には、線路を横断する通路の出口があるだけで、駅前らしい景色はありませんでした。
東口側は住宅地も小規模で、すぐに林に突き当たります。その林の上で、これから登る姫神山は、頂上が雲に覆われていました。先程まで銀河鉄道線の車窓から見ていた間は、もう少し頂上が見えていたんだけどなぁ。。。

好摩駅周辺の住宅地を抜けたら、長い長い車道歩きの始まりです。
すぐに北上川を渡ります。橋上からしばらく姫神山を見ていると、頂上部は風が強いのか雲が次々と流れていて、雲がかかったり取れたりを繰り返しているようでした。
背中側を振り返ると、岩手山が雄大な裾野を広げてどっしりと構えていました。
朝から午後のはじめまで晴れる予報だったのに、実際はほぼ全天に広がった薄雲から、時折薄日が漏れてくる程度。でも雲が薄い所は、その上の空が透けて青っぽく見えたりして、大きく予報が外れたとは言えないのかな。
沿道に何もなく、変わり映えしない景色がずっと続く区間もあって、6km以上の車道歩きはかなり退屈でした。
時折現れる小さな集落を過ぎるごとに、少しずつ姫神山が近付いてきます。一方このあたりから、道路脇にこのような袋が大量に積まれているのを何度も見掛けるようになりましたが、東日本大震災の廃棄物でしょうか。

好摩駅から延々と歩くこと1時間20分、ようやく一本杉登山口に到着しました。6.5km歩いて300mほど登っているので、登山を前にしてすでにそこそこの疲労感が‥‥。
一本杉登山口には広々とした駐車場があって、平日にもかかわらず、結構な台数の車が停められていました。奥に見えている建物はトイレです。

登山口のトイレ脇から、登山道が始まりました。
すぐに一本杉林道を横断して、登山道は山の中へ。
登りはじめのうちは、比較的穏やかな道です。
ほどなく一本杉を示す標識が現れました。
これがその一本杉です。いくつもの木々が立ち並ぶ中にあるので、撮影するには近くまで寄る必要がありますが、近寄ったらカメラには一部分しか収まらず(縦に構えても大差なし)、なんか中途半端な写真になりました。

次第に傾斜が増して、登山道には木段が目立ってきます。右側に見えるのは旧登山道の残骸でしょうか。
長く続く木段もあって、登山口ですでに疲労感のあった足で登るのが結構大変。ここはゆっくりと登りました。
登山口から30分もかからずに、五合目に着きました。数字の上ではここで半分な感じですが、実際には3分の1くらいしか登れていませんし、この先はさらに傾斜がきつくなるので、ここで気を緩めてはいけません。
丸太を置いただけの簡素なベンチに腰掛け、この先の本格的な登りに備えて、五合目で息を整えていきました。

五合目を過ぎると、登山道には木の根が露出した所が多くなってきます。全体的に路面がやや荒れている印象で、登りではあまり影響を感じなかったものの、下る時には足の置き場を選ばないと滑ってしまいそうな箇所も。
六合目を通過します。上のほうに少し見えていますが、大きな岩も目に付くようになりました。
断続的に木段も現れて、少々きつい登りが続きます。
こちらは七合目。もしかして、私が見逃してきただけで、一合目~四合目にもちゃんと標識があったのかも?
八合目まで来ました。標高が上がるにつれて風が強くなりましたが、まだこのあたりでは風が通る場所と穏やかな場所とがあって、急な登りで汗ばんできていた身体には、むしろ時々の冷たい風が心地良いくらいでした。
頂上に近付くと、大岩が増えてきて、その間を縫うようにして通る箇所も増えてきます。
時には足場の悪い箇所も。今回このコースは登るだけですが、下りでは慎重に足を運ぶほうが良さそうですね。
てっきり九合目かと思ったら、「あと300m」の標識でした。この先の頂上直下で、岩場コースと土のコースとに分かれましたが、そこは土のコースを選んで、頂上を目指します。

姫神山の頂上に到着しました。頂上に出た途端、強風が吹き荒れていて、しかもそれが冷たくて、何よりも先にまずザックからフリースを出して羽織ります。このため長居する人はいないのか、先客は2人だけでした。また、この写真では分かりませんが、その強風に乗って凄い早さで霧が流れていて、視界はあまり良くありません。
頂上の標柱は割と簡素でした。山の中で仰々しい人工物を見ると興醒めなので、このくらいが好感が持てます。
姫神山には一等三角点があるので立派な標石のものを期待していたら、金属標タイプでした。
すでに書いた通り、頂上は薄い霧の中にあるような状況で、晴れていれば楽しめるはずだった展望も残念な結果に。西側に辛うじて岩手山や八幡平が見えていたのが、せめてもの救いです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
それ以外の方角も同様にスッキリせず、例えば南側はこんな具合で、盛岡の市街地も見通せませんでした。
吹き荒れる寒風で身体がどんどん冷えてくる上、展望も大したことがないので、早々に退散することにします。長居しなかった理由はもう1つあって、疲労感の中で登ってきた割に、見込みよりも30分以上早く登頂できていたので、もし下りも順調ならば、下山先の小屋場で予定より1本早い1時間前のバスに乗れそうなのでした。

とはいえ気懸かりなのは、実は下山にかかる時間が全く読めていなかったことです。
頂上から城内登山口までの下りは、登山地図が1時間半を標準としているのに対して、カシミールがなんと35分という、標準の3分の1しかない値を算出していました。カシミールには、私が歩く速さを係数として入力しているので、普段から登山地図よりは短い時間を出してくるのですが、これほどの乖離があるのは稀で、本当に35分で下れるのかと半信半疑の状況です。ただ、1時間前のバスに間に合うという計算は、まさにその35分に近い時間で下れた場合のことなので、下山を始めた時点では、その通りにいくという確信は全くありませんでした。

城内登山口への下り口は、頂上では分からなかったのですが、南西側に少し移動すると標識が見つかりました。
城内コースは下り始めこそ、岩の間を縫うような急で細い道が続き、段差の大きな箇所も少なくなくて要注意だったのですが、しばらく下ると一変して、道幅が広くて傾斜も穏やかな道になりました。これは快適です。
ところどころに変わった形の岩が現れます。その1番手は笠石でした。
笠石のアップです。なるほど、下の岩が笠を被っているように見えますね。
次いで現れたのが水石。上面の窪みには年中水が溜まっているのだとか。
その後も快適な下り坂がずっと続きました。ほぼ一定の傾斜が保たれた道には、段差らしい段差がほとんど現れず、単なる坂道が連なっているのです。木段などの煩わしい構造物も控え目で、登山道としては稀に見るハイウェイ級の歩きやすさ。これなら本当に35分で登山口に着くかもしれないと、駆けるように下り続けていきます。
小姫神神社は、登山地図に書かれた鳥居マークを見て、てっきり社殿があるものと思ったら、あるのはこの標識だけでした。道理で地形図には何も書かれていない訳です(登山地図は名称(小姫神山神社)も誤りですね)。
同じく登山地図に鳥居マークが書かれた清水神社も、ただ水場があるだけで、現地の標識では清水社でした。
清水社を過ぎれば、ほどなく登山口に到着です。歩きやすい道は結局ここまでずっと続いていて、そこを終始駆け下りるようにしていたら、本当に頂上から35分で着いてしまいました。これで当初の計画よりも1時間以上早く帰れそうです。それにしても変なのは、走り続けなければ到底無理だった、カシミールの推定時間。普段はもっと現実的な値が出せているのに、何故このコースでは現実味のない計算結果が出てしまったのかが謎です。

城内登山口を後にしたら、小屋場バス停までは再び長い車道歩き。まずは岩手山を正面に見ながら進みます。
途中、地図を見て近道だと思っていた道が、もう廃道同然の草ボーボー状態でどうなるかと思いましたが、なんとか無事に通り抜けられてホッとするひと幕もありました(この写真は道形が明瞭になってから撮ったもの)。
しばらくは長閑な景色が続きます。このあと小屋場バス停に着くまで、一切の道案内を見なかったので、バスの利用者が城内登山口との間を歩いて行き来することなんて、全く想定されていないようでした。
地形図に「鮹の沢」という地名が書かれているあたりで、小さな集落に入りました。久しぶりに見る人家です。
集落には、収穫を間近に控えた様子の稲田が広がっていました。春の田起こしから続いた農作業の結晶ですね。

さらに進むと、城内の集落に入りました。このT字路が、私が持っている2014年版の登山地図では城内コースの起点となっていますが、現在では特に何もない場所なので、ちょっと意味不明な感じです。
でも、古いガイドブックには城内にバス停があるという記載が見られるので、かつてはそのバス停がこの付近にあり、登山地図はその頃の名残でこの地点をコースの起点にしたままになっているのではと想像しています。
その後も、道に沿って黄金色に輝く田んぼが続きます。都市部ではすっかり見られなくなった景色ですが、こうして間近に見るのは、電車やクルマなどの車窓から見るのとはまた違った印象で、とても美しく感じました。
城内登山口から歩くこと1時間、ついに小屋場バス停付近の集落が見えてきました。登山後の5km以上に及ぶ車道歩きはやはり長く感じましたが、ようやくそれが報われる時がやって来た、はずでした‥‥。

かなり手前を歩いている時点で、少し早く着きそうだと分かっていましたが、その余裕を残したまま小屋場バス停に到着です。一応、約20分後に来るはずのバスの時刻を再確認して、一旦この場を離れようと思ったら‥‥。
!!!
なんと、道路工事による通行止めの影響で、ここにはバスが来ないという張り紙が。工事期間は10/2~10/6、つまり今日までの5日間となっていて、たまたまその短い期間に合わせるように来てしまった訳なのでした。
ひとつ手前のバス停までは来ると書かれているので、急遽あと1区間歩かなければならなくなりました。ポツリポツリと小さな集落が点在する地域ゆえ、1区間でも結構な距離がありそう。慌ててそちらに向かいます。
結局その1区間には早足でも15分かかって、隣の玉山中学校入口バス停に着いたのは、バスの時刻の2分前というギリギリのタイミング。小屋場バス停への到着に余裕を持っていなかったら、きっとアウトだったでしょう。
普段から、不測の事態に備えて、時間の余裕をなるべく最後まで残して行動するようにしています。でも大抵は何事も起こらないので、最後に何もないバス停とかで余った時間を無駄に過ごすことが多かったりしているのですが、それを実践していなければ今回は対応できなかった筈で、改めて日頃の心掛けの大切さを痛感しました。

工事区間を大きく迂回するため、バスはダイヤの時刻より10分ほど遅れて好摩駅に着きましたが、本数の少ないIGRいわて銀河鉄道線への乗り継ぎに影響はありませんでした。
好摩駅のホームから姫神山を振り返ると、この時は頂上に雲がかかることもなくスッキリと見えていました。
反対側の岩手山も同様に雲が取れて、今は頂上付近の高さの大気が安定している様子。もし早く帰ることに拘らず、寒さも我慢して、あのまま頂上で粘っていたら、少しは天気が好転していたのかもしれなかったのでした。

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