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八溝山 [茨城]

2018/05/26(土)

■第384回 : 八溝山(1022m)


今回は1泊2日の行程で、茨城・福島県境にある八溝山に登ってきました。
少々遠出にはなるものの、時刻表の上では神奈川からの日帰りが成立する山なのですが、それには電車からバスへ短時間で乗り継ぐ必要があり、失敗のリスクも大きそうなので、より確実な2日間の行程で出掛けています。

(往路)
[前日] 市営斎場入口 15:00-15:10 相模大野 15:33-16:09 新宿
    新宿 16:17-16:37 品川 16:55-19:14 水戸(泊)
[当日] 水戸 06:22-07:45 常陸大子 07:55-08:31 蛇穴

(登山行程)
蛇穴バス停    08:35
日輪寺遊歩道入口 09:30
八溝山      10:05-10:15
日輪寺      10:25
日輪寺遊歩道入口 10:40
あずまや     11:10-11:20
蛇穴バス停    11:25

(復路)
蛇穴 11:30-12:05 本町 (→ 道の駅「奥久慈だいご」で時間調整)
常陸大子 13:51-15:08 水戸 15:31-17:30 日暮里
日暮里 17:35-17:56 新宿 18:03-18:43 相模大野
相模大野 18:53-19:05 大沼


大きなマップで見る

冒頭に書いた通り、今回は1泊2日の行程としたので、金曜日のうちに水戸まで移動して朝を迎えました。
ちなみに、往路のJRの乗車券がこちら。最終目的地は常陸大子ですが、普通に常陸大子までの乗車券を購入してしまうと、全区間が東京近郊区間内のため、有効期間が当日限りとされて2日にわたっての使用ができません。
そこで、東京近郊区間外となる少し先の矢祭山までで購入すると(料金は同じ)、2日間有効の切符になって、水戸での途中下車が可能になるのでした(ただし、途中下車駅で分割するほうが割安になる場合もあります)。

常陸大子駅で路線バスに乗り換えます。07:55発という早いバスなので、朝一番の水郡線に乗ってきました。
なお、2本目の10:37発のバスを選ぶと、神奈川からでも時刻表の上では日帰りが成立するため、できる限り日帰りでというポリシーを貫こうかと、かなり迷いました。しかし、その場合は電車からバスへの乗り換え時間がたった5分しかなく(末尾の資料を参照)、単線かつワンマン運行の水郡線では遅延が決して珍しくなさそうですから、5分での乗り継ぎはギャンブルに近いと思われて、より確実な1泊2日の行程で出掛けてきたのでした。
乗客が私ひとりだけだったバスに30分ほど揺られて、八溝山への登山口である蛇穴まで来ました。
さて、今回はいろいろと冒頭にくどくどとした断り書きが多いのですが、もうひとつだけお付き合い下さい。
ここからの八溝山の登り下りは、標準的なコースタイムが約4時間なのに対して、いつもの私のペースで歩けば、3時間半ほどでここに戻って来られそうです。ところが、行き帰りのバスの組み合わせにより確保できる行動時間のほうは、3時間を切るか、5時間以上となるかのいずれかのパターンしか存在しないのでした(末尾の資料を参照)。さすがに後者では大いに時間を持て余しそうなので、頑張って前者にトライすることにしました。

バス道路をもう少しだけ先へと進むと、すぐに八溝山林道が右に分岐するので、そこに入ります。
上の写真にも写っていますが、林道の入口には、頂上にある八溝嶺神社の大きな鳥居が。
鳥居の傍らには、「八溝山道」などと彫られた石碑も。八合目にある日輪寺は7世紀後半の創建と伝えられ、鎌倉時代には坂東二十一番札所として不動の信仰を得るようになり、「八溝知らずの偽坂東」と言われるほど関東一円で響いた霊場だったらしいので、往時は多くの人がここから山道を登ったのでしょう。

その山道も、今は車道が取って代わり、頂上までクルマで行けてしまう状況で、私もはじめは車道を登ります。
かつての山道も部分的には残されていて、ほどなく道標が「八溝山旧登山道」と示すその入口が現れました。
山道に入れば、てっきり木陰を進めるものと思っていたら、しばらく上空が開けた日なたの道が続いたのが予想外。しかもそこを、3時間での下山を目指してハイペースで登っているものだから、結構汗だくになりました。
でもしばらくして、ようやく樹木が日差しを遮ってくれるようになると、以降は頂上までほぼずっと日陰の道が続きます。関東の最北部だけに空気は涼しくて、日差しさえ避けられれば割と快適に登れました。良く踏まれていた道も、傾斜が一定に抑えられていたほか、段差などの歩きにくい箇所がなく、とても歩きやすかったです。

その後、一旦は車道に出てしまいますが‥‥。
次の大きなカーブのところから、再び山道が分岐していました。
するとその先は、やや草深い道に変わります。マイカー登山なら、普通はもっと上まで車で入るようなので、今ではバス利用の人にしか歩かれない道になってしまったのでしょう。この日はまだ誰も通っていなかったのか、時折クモの巣を突破しつつ進みました。道形も頼りなくて、このあたりは旧来の道なのか怪しかった印象です。

そして再び車道に上がると‥‥。
間もなく日輪寺への遊歩道が分かれて、その先には駐車スペースも見えてきました。ここからは周回コースを組んでいて、車道の少し先にある別の登山口から山頂を目指したあとで、この遊歩道を下ってくる予定です。
車道は頂上まで続いていますが、ここにある駐車スペースが、現在では実質的な登山口になっているようです。
もう少し車道を進んで、「八溝川湧水群を経て山頂」という大きな標識が見えてきたら、いよいよ登山道へ。

そこから先は、現在でも良く歩かれていて、ゆったりとした道幅のとても歩きやすい道でした。
しかも、このあたりまで標高を上げてくると、周囲には自然林が広がっていて、とても清々しい雰囲気です。
しばらく進むと、八溝川湧水群(八溝五水)のひとつ、「金性水」が現れました。八溝川湧水群は環境庁の「名水100選」に選定されていて、八溝五水のそれぞれの名前は水戸光圀公による命名とされています。
この「金性水」が、八溝五水の中で最も水量が豊富なようです。
さらに進むと、「八丁坂」という標識の立つこの地点から、長い木段が始まりました。左上に見えているのは、八溝五水の2番目となる「鉄水」の四阿で、屋根の下で地面から水が湧き出していました。
八丁坂の木段は、さほどきつい傾斜ではないものの、結構長く続くのがこたえます。しかも、下からずっとハイペースで登ってきていたところに、この長い木段ですから、もう肩で息をしながら登るようでした。
なお木段の途中には、八溝五水の3番目「龍毛水」への分岐がありましたが、先を急いでいたために立ち寄らず、同様に登山道から離れていたらしい4・5番目の「白毛水」「銀性水」への分岐もスルーしています。
八丁坂を登り切ったところで、日輪寺への車道を横断すると、頂上まではもうあとひと息です。
頂上直下の車道に出ると、鳥居をくぐった先に、神社の社殿が見えてきました。

八溝山の頂上部に上がると、まずは八溝嶺神社の立派な社殿の前に立ちます。
そして左手には、城をかたどった造りの展望台が。高さ16.5mの展望台からは、奥久慈や那須の山々のほか、日光連山や阿武隈山地などを一望でき、遠く富士山や太平洋まで望めることもあるようなのですが、果たして。
残念ながらこの日は、一応は晴れていたのに、遠くの景色は靄の中に霞んでいて、展望は楽しめませんでした。
それでも茨城県の最高峰だけに、360度どの方角もスッキリと開けていたことだけは、良~く分かりました。
眼下には、八溝嶺神社の屋根と、まだ踏んでいなかった山頂が見えています。すでに山頂よりも高い地点にいることで、高さ的には到達する意味合いが薄れてしまったとはいえ、やはり山頂を踏んでおかないことには‥‥。
ということで、展望台から降りてきて、三角点と山頂標識がある八溝山の山頂に立ちました。
ところで、山頂に近づくにつれて虫が増えてきていたのですが、特に山頂ではその数が多く、ちょっとでも立ち止まると途端に大量の小バエたちにたかられて、その鬱陶しいことといったら。
今回は行動時間を3時間としたため、元々長居するつもりはありませんでしたが、もしも5時間かけてゆっくり歩くパターンを選んでいたとしても、この状況ではとても山頂で落ち着いて過ごすことは無理だったでしょう。
そのためか、山頂で見掛けた数名の方々の中にも、どこかに腰を下ろして長居している人はいませんでした。

下山を始めるにあたり、まずは時間を確認すると、帰りのバスまでの持ち時間が2時間55分ある中、登りは普段より少しだけペースを上げる程度の歩き方で、ほぼ目標通りの1時間半で来ていました。頂上に滞在していた10分を引いて、残りは1時間15分あり、これなら下りもそう急がなくても、十分に間に合いそうです。むしろ、あと10分くらいなら頂上にいても大丈夫そうでしたが、虫の多さゆえ、とてもそんな気分にはなりませんでした。
下り始めたら、頂上直下の分岐で、登ってきた右からの道を見送り、日輪寺を経由する左の道に入ります。
走るつもりはなかったのに、歩きやすい道が続いていたおかげで駆け下りるような具合になって、日輪寺まで10分で着いてしまいました。自然林に囲まれた雰囲気の良い道だったので、飛ばすのは少々勿体なかったけれど。
日輪寺は板東札所21番の古刹で、頂上にいた登山者よりも、この境内にいた参拝客のほうが多かったようです。
日輪寺からさらに下る山道は、ここにある入口が分かりづらくて、その所在をちょっと探してしまいました。
というのも、この半分草に埋もれて字も薄くなっていた私製の標識以外に、適切な案内が見当たらなかったようなのです。ただ、道案内が不親切だったのはここだけなので、私が何かを見落としていたのかもしれませんが。
しかも日輪寺から林道までの間は、大きな段差が繰り返し現れる道で、とても快適には下れませんでした(登るのも骨が折れるでしょう)。しかも、そうして急激に高度を落としたかと思えば、あとで100mもの大きな登り返しの末に林道に上がったりして、ちょっとちぐはぐな印象を受けています。元からこんな道だったのかしらん。

見覚えのある林道に戻ってきました。この時点で、帰りのバスの時間まであと50分あります。バス停からここまでは、登りでも55分で来ていたので、あとはもう余裕でしょう。
林道に出た後は、登ってきた道をそのまま引き返します。途中にある、往路で登りやすいと感じた山道の区間は、下りでも歩きやすくて、急ぐ必要がないのに早足で快調に歩けてしまい、順調すぎるペースで最初の分岐へ。
この鳥居をくぐって県道に出れば、もうバス停まであと2~3分で着いてしまうような距離です。
でも、バスの発車時刻は20分後ですし、バス停の周囲には何もなくて、早く行っても手持ち無沙汰になるだけだと分かっていたので、鳥居のそばにあったこの休憩舎で帰り支度などを調えつつ、時間調整をしていきました。

往路で乗客が私だけだったバスは、復路の車内もしばらくは私だけ。かなり走って市街地へ出た頃に、ようやく別の乗客を拾いましたが、その方が割と短い区間の利用で降りてしまうと、車内は再び私だけに戻りました。
このバス路線は、すでに日曜・祝日の運行がなくなっていて、バス利用で八溝山に登れるのが土曜日(または平日)に限られているのですが、こんな状況で、よくぞ土曜日の運行をこの日まで存続してくれていたものです。
帰りのバスは、終点の常陸大子駅まで乗らずに、少しだけ手前の「本町」で降ろしてもらいます。
というのも、このバス路線のさらに不便なところが、JR水郡線への乗り継ぎを全く考慮していないらしいダイヤなのです。文末の資料をご覧になればお分かり頂けると思いますが、駅発の便が概ね水郡線から乗り継ぎしやすい時刻に発車するのに対して、なぜか駅行きの便は、大半が水郡線の発車時刻とはかけ離れたタイミングで駅に着いてしまうのです。今乗ってきた便などは、駅へ行ってもなんと1時間50分待ちという酷い有様で、しかも駅前には長い時間を過ごせるような場所も全くありません。そこで、ある場所へ寄り道することにしたのでした。

訪れたのは道の駅「奥久慈だいご」。常陸大子駅から徒歩10分、本町バス停からだと7~8分の距離にあります。
館内のレストランで食事をしたり、売店で土産物を買ったりしながら、ゆっくりと1時間ほど過ごしました。写真はレストランで注文した「つけけんちんそば」。けんちん汁でそばを食べるのはこの地域の郷土食だとかで、具だくさんのけんちん汁が美味しかったです。
最後は、少しだけ余裕を持って常陸大子駅へ。早い時間に帰途に就いたため、水戸からの常磐線は特急に乗らず、普通列車にのんびりと2時間揺られても、それでも明るいうちに帰宅できています。1泊2日にして宿泊費はかかりましたが、その代わりに交通費は最小限で済ませられたかな。
(最後に参考資料です)

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千代田アルプス [茨城]

2018/01/20(土)

■第373回 : 千代田アルプス(剣ヶ峰(370m)・浅間山(344m))


今回の行先は茨城県の千代田アルプス、と書いたところで、通じる人なんてほとんどいないでしょう。
筑波山から南東に続く山並みが、その末端で最後に関東平野へ向けて落ち込むあたりにある、標高300m前後の山々が連なるエリアです。割と最近になって整備された様子で、少しずつ増えてきた記事を見て行って来ました。
そんな無名のコースながらも、稜線上に雑木林が主体の心地良い景色が続いていたのが好印象でしたし、傾斜がずっと緩やかで大きな登り下りのない登山道も実に歩きやすく、とても気持ちの良い山歩きを楽しめています。

(往路)
古淵 05:15-05:19 町田 05:42-06:17 新宿
新宿 06:23-06:43 日暮里 06:54-07:57 土浦
土浦 08:15-08:38 上佐谷

(登山行程)
上佐谷バス停     08:45
雪入ふれあいの里公園 09:20-09:25
剣ヶ峰        10:05-10:15
雪入山        10:20
あきば峠       10:35
浅間山        11:00-11:10
御野立所(権現山)   11:55-12:00
上志筑バス停     12:15

(復路)
上志筑 12:52-13:30 土浦 14:00-14:54 日暮里
日暮里 14:56-15:17 新宿 15:20-15:55 相模大野
相模大野 16:08-16:23 市営斎場入口


大きなマップで見る

土浦駅で路線バスに乗り換えて、上佐谷バス停で下車します。バスを降りる少し前から、弱い霧雨のようなものが舞っていましたが、元々降水確率は20%と低く、空もさほど暗くはないので、予定通りに登山を開始します。
歩き始めると、早速千代田アルプスが姿を現しました。見えてきた稜線を、このあと左から右へと縦走します。
なお、かすみがうら市が作成したハイキングコースの案内マップでは、この稜線を巡るコースの名前は「雪入しぜんの道」となっていて、「千代田アルプス」というのは地元のボランティアの命名による通称のようです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

雪入の集落内からは道順が少し難しくなりますが、「峯コース」の道案内に従って、細い路地を進みます。
人家の間を抜けると、畑の中を進むようになります。霧雨は、このあたりまでにすっかり止んだようでした。
道はやがて山道に変わり、ここから本格的な登り坂が始まります。
でも最初に山道を歩く区間は短くて、ほどなく車道に上がりました。
車道を少し歩くと、すぐに雪入ふれあいの里公園の建物が現れます。
雪入ふれあいの里公園にはハイカー向けの野外トイレがあり、休憩がてら利用させて頂きます。真冬の寒さに加えてスッキリしない空模様で人出が鈍いのか、少なくとも建物の外には全く人気(ひとけ)がありませんでした。

雪入ふれあいの里公園の建物の奥から、いよいよ登山道に入るかと思ったら‥‥。
その先も車が通れそうな道が続き、こんなヘアピンカーブを何度も繰り返しながら、緩やかに登っていきます。
車道を終点まで登って、かつて採石場だったらしい平坦地に着きました。最初に展望広場の前に出ますが、周囲の樹木が整備された当時よりも伸びてしまったのか、あまりスッキリとした眺めはありませんでした。

平坦地には、そのほかに3つの池があって、まず目の前に現れるのが「風の池」でした。
3つの池の中ではこの「風の池」がたぶん一番広くて、水面には多くの水鳥が見られました。
左に進むと、次に現れるのは「花の池」。小さな池は全面的に赤い水草に覆われて、水面が赤一色ですし、鳥が全くいないようで静かです。池の畔に遊歩道があるのが見えたので、そちらに向かってみましたが‥‥。
水面が上がったのか、遊歩道は一部が水没している上、そこへの階段も壊れかけています。強引に下りると足が水に浸かり、バランスを崩せば池に転落するので、ここはロープなどで立入を制限するほうがよろしいのでは?
さらに奥へ進むと、今度は「鳥の池」が現れましたが、こちらは壁と草藪に阻まれて、水面が良く見えません。
上の写真で壁のような物がない右側は、背の高い草が一帯に繁茂して、どこからも水面は見られないようです。
ここは「鳥の池」なので、鳥のことを第一に考えて、壁の窓から静かに観察しよう、ということなのでしょう。

「鳥の池」の先にあった「芝生広場」は、草がボーボーに伸び放題で「芝生広場」の標識も埋もれかけているなど、そこが芝生広場であることが放棄されて久しい様子でした。そんな芝生広場を見送った先で、さらに奥へと続く細い道とともに「剣ヶ峰」への道標を発見します。この先のコースは「雪入しぜんの道」の案内マップに全く記載がないので、一般的なコースではなさそうなのですが、幸いにきちんと整備されているようでした。
その道は少しの間「鳥の池」の畔を進みます。なんだ、ここまで来れば普通に「鳥の池」が見られるんじゃん。
ほどなく道は平坦地の端に達して、いよいよ、いかにも登山道らしい登り坂が始まりました。

登山道はのっけから、補助ロープが下がる急斜面に取り付きます。
少し登ると、すぐに「風の池展望台」への道が分岐したので、そこに入ってみます。
すると、ほんの数秒で開けた地点に出て、そこから見てきたばかりの3つの池を見下ろせました。
  ※下の写真にマウスを乗せると池や山の名前をガイド表示します。
登山道に戻ると、その後も補助ロープが下がる厳しい急登が続きます。
ロープ場の長いことといったら。それもそのはず、地形図を見ると、この斜面には普通の等高線が描かれず、崖記号になっているのでした。どうりで急な訳です。
長かったロープ場が終わった先も、それなりに急な斜面が続いて、登りはまだしも、もし下るのであれば足下にかなり気を遣ったことでしょう。ネイチャーセンターがあり駐車場も完備の「雪入ふれあいの里公園」という、この山域の中心的施設を拠点にできて、かつ稜線に最短距離で上がれるコースなのに、「雪入しぜんの道」の案内マップに載っていないのは、急坂続きの道が山歩きに慣れていない人には厳しいからなのではと感じました。
ようやく急坂が緩んで広い道に合流し、そこから木段の道に変わると、もう稜線はすぐ上にありました。

稜線に上がった地点がちょうど剣ヶ峰で、「剣ヶ峰広場」の標識がありました。ただ、ここは山頂と言えるほどの顕著なピークではなく、この稜線の最高点も南西側に400mほど歩いた所です。でもそこには電波施設があるだけで、特に山名も付いていないようなので、そこには向かわず、ここをこの日の最高点とすることにしました。
この剣ヶ峰は標高が明確ではありません。「雪入しぜんの道」の案内マップでは360mとなっていますが、帰宅後にGPSの軌跡を確認したところ370m圏に入っていたので、この記録では370mとして扱うことにします。
剣ヶ峰では南東側が開けていて、地元の方の作成による展望イラストが掲示されていました。
曇り空の下で、剣ヶ峰からは霞ヶ浦を眺められた程度でしたが、その先には太平洋が広がっていたのでしょう。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

剣ヶ峰から尾根を北東へ進むと、雑木林に覆われた稜線になだらかな道が続いて、とても良い雰囲気です。
5分ほどで着いた、すぐお隣のピークが雪入山でした。
ほとんど展望のないピークですし、剣ヶ峰で休んでいたばかりなので、雪入山は通り過ぎるだけになりました。

それにしても気持ちの良い尾根道です。一貫して緩やかな傾斜の道が続くので、歩きやすくて快適でした。
唐突に右手が開けた地点が現れて、一体なんだろうと思ったら‥‥。
この標識に「パラグライダー離陸場跡」と書かれていました。

ほとんど前触れもなく、急に目の前に車道が現れました。あきば峠です。
車道に下りて北側を向くと、加波山や足尾山などが眺められました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
車道を横切って、正面にある登山道の続きに入ったらすぐの所にあったのが‥‥。
「振り返れば筑波山」というこの標識です。
言われた通りにそこで振り返ってみたら、確かに筑波山が見えていました。

あきば峠から緩やかに登り返すとすぐ、筑波山を眺められる「黒文字平」という地点に出ました。ここではMTBの3人が休憩中。バス停以来全く人の姿を見ていなかったので、彼らがこの日初めて会う人となっています。
黒文字平から眺めた筑波山です。比較的見慣れているのとは反対側から見る姿が新鮮でした。
登山道は相変わらず穏やかですし、雑木が主体の好ましい林相もずっと続いています。
稜線上では、左右に下る道などがたびたび分岐しますが、どの分岐点でも道案内はしっかりとしていました。

浅間山への分岐点まで来ました。広い道は浅間山を巻いて緩やかなまま進みますが、浅間山はこの山域で唯一と言える、しっかりと尖った頂を持つ堂々としたピークなので、ここはきっちり登って行こうと思います。
浅間山への登りです。そこそこ急な斜面を、全くジグザグを描かずに直登するので、かなりの急坂です。
先程の分岐点から頂上までの間ずっと、登山道の両脇には杉の木が整然と並んでいて、登山道というよりも参道の雰囲気です。きっと古くから信仰の対象として登られていた山なのでしょう。
浅間山の頂上には浅間神社の祠が祀られていました。奥にある建物はテレビ放送の中継所です。
無粋な建物が入らないよう、TVの中継所の側から写してみました。そこそこの広さがある山頂で(中継所がなければもっと広かったはず)、東西両側の展望を楽しめる場所にはベンチも置かれています。
浅間山からの西側の展望です。筑波山や、筑波山から南に延びる尾根上の山々が見えていたほか、左のほうには、歩いてきた千代田アルプスの稜線も見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

浅間山からは、登ってきたのとは別の道を下って、先程までのコースに復帰します。こちらの道は、登ったほうの杉並木の道ほど急ではなく、距離も短かったように思います。
先程までのコースに下った地点は変則的な十字路になっていて、三ツ石森林公園へ下る道が分かれています。「雪入しぜんの道」のマップも案内しているその道は、道幅が広くていかにも良く歩かれていそうでした。
一方、そのまま尾根を進むコースも良く踏まれていて、雰囲気の良い木立と緩やかで歩きやすい道が続きます。
標高の低さから、快適さを重視して真冬に出掛けてきたのでしたが、この林相ならば新緑や紅葉も素敵な感じになりそうなので、このエリアの適期は春や秋なのかもしれません。季節を変えてまた来てみたいと思いました。
谷津への下山路も明瞭で、ちょうどそこを登ってきた単独行の男性が、この日出会った唯一のハイカーでした。

ほどなく、閑居山大師に下る道が分岐します。百体摩崖仏など見所が多そうで、ここから下るかどうか計画時にかなり迷ったのですが、もう少し山道を長く歩きたいという思いが勝ったので、引き続き尾根伝いに進みます。
閑居山大師への道を見送った先に、弘法石への道が分かれたので入ってみます。分岐点からほんの数秒ですぐに現れた弘法石は、これといった特徴もなく、名前を記した標識があるだけで由緒とかも分かりませんでした。
弘法石から元の道に戻ると、その先に道が深く抉られた区間があって、足元に少し注意が必要でした。でも、剣ヶ峰から先の長いコース中、歩きにくかった箇所はここだけで、心地良い尾根歩きを満喫できたと思います。
浅間山から先は、ほぼ下る一方の道になっていて標高を落としていくばかり。しまいには100mそこそこの標高になりますが、それでも一丁前に尾根道らしい雰囲気がちゃんと感じられたりしました。

その後、小さなアップダウンが続くようになると、ほどなく99.3mの三角点を通過します。これまでに見たほぼ全ての参考資料が、権現山の標高としてこの三角点の標高と同じ値を採用しているので、てっきりここが権現山の頂上になっているものと思っていたら、ただ三角点がポツンと埋まっているだけで、山の頂上を示すような物が何もないばかりか、ほとんど誰からも顧みられていない地点のように感じました。しかも、山の頂上だと言えるほど盛り上がった地点でもなかったので、この記録ではこの三角点と権現山とを区別して扱うことにします。
三角点を過ぎて下って行くと、間もなく前方に御野立所が見えてきました。昭和4年の陸軍特別大演習の折に昭和天皇が統監された場所とあり、さほど歴史の古いものではないので、あまり興味は湧きませんでしたけれど。
御野立所の石碑が立っているのが権現山だと、どの資料も口を揃えて言っている上に、山名の由来だとされる権現社の祠も、この石碑の傍らに祀られていたので、この記録ではここを権現山とします。先程の三角点からそう離れておらず、大きな目で見ればほぼ同じ場所ですが、標高には明らかな差があって85mほどになるようです。
石碑が立つ場所は見晴らしが良好でしたが、なにしろ標高が低くて、目を見張るほどの展望ではなかったです。

御野立所(権現山)から軽く下るとすぐに車道に出て、あとはバス停までのんびり歩いても10分ほどでした。
上志筑バス停には、土浦駅行のほか石岡駅行のバスも来ます。土浦駅行に乗るには少し時間があったので‥‥。
すぐ近くにあったセイコーマートへ。神奈川県民にはほとんど馴染みがありませんが、店頭で弁当や総菜類などを調理するホットシェフというのが好評らしいコンビニで、まさに上志筑店がその対応店舗だったのです。楽しみに購入してみたカツカレーは、決して特別なクオリティーではなかったけれど、レンジでチンする作り置きの弁当類と比べると明らかに別格で、それなりに満足できる食べ心地でした。ただひとつアテが外れたのが、イートインがなくて外で食べるしかなかったことです。一応はその事態も想定して、携帯チェアをザックに入れていたので、駐車場の一角に適当なスペースを見つけて食べられましたが、風が強かったりしたら厳しかったかも。
最後に少し時間が余ったので、セイコーマートの裏手に回って、先程まで歩いていた山並みを振り返りました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

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高鈴山・真弓山・風神山 [茨城]

2017/12/23(土・祝)

■第369回 : 高鈴山(623m)・真弓山(290m)・風神山(241m)


この日の行先は、茨城県日立市の高鈴山です。近場にあって行きやすい山でも、メジャーで魅力的な山でもない割には、今回が珍しく2度目の登頂となっています。この山を巡っては、前回の時も比較的長めの周回コースを歩いたのですが、今回は20kmを超えるさらなるロングコースを歩いてきました。

しかも、長距離とはいえ、アクセスが不便な山へのアプローチに延々と車道を歩いただけという、このところ多かったパターンとは違って、今回は最後の下りを除けばほぼ全体が山道だったので、5時間以上かけて歩き終えた充実感はなかなかのもの。ただ、見所の多くが高鈴山までの最初の約4kmに集中していたため、以降の大半を占める17kmは距離が長い割に見所にも変化にも乏しく、やや単調な道のりに感じられたのが否めませんでした。

(往路)
古淵 05:15-05:19 町田 05:22-05:56 新宿
新宿 06:05-06:24 品川 06:45-08:34 日立
日立 08:40-09:12 御岩神社前

(登山行程)
御岩神社前バス停 09:15
御岩神社     09:20-09:25
賀毘礼神宮(※)  09:40
賀毘礼の高峰(※) 10:00  (御岩山)
高鈴山      10:25-10:35
日立高鈴GC   11:35
真弓神社     12:50-13:10
真弓山      13:15
風神山      14:10-14:20
風の広場     14:25-14:30
大甕駅      15:10

※賀毘礼神宮、賀毘礼の高峰・・・2文字目の毘は、正しくは田へんに比と書きます(田比)。
 御岩神社のウェブサイトでは、ひらがな表記の「かびれ神宮」「かびれの高峰」が採用されています。

(復路)
大甕 15:28-15:57 水戸 16:53-18:13 東京
東京 18:16-18:32 新宿 18:38-19:14 相模大野
相模大野 19:25-19:40 南警察署前


大きなマップで見る

日立駅からバスに乗って、御岩神社前で下車します。私を含めて3人いた乗客は、全員同じ区間の乗車でした。
太平洋沿岸の日立駅前ではさほど寒さを感じなかったのに、これから登る高鈴山を越えて、その裏側に当たるここまで入ると、山間に漂う空気はキンキンに冷えていて、路面が白く見えるのも凍結しているからなのでした。
御岩神社へ通じる左の道も、一部凍結していました。不用意に足を運ぶと滑るので、そろりそろりと歩きます。

御岩神社には2~3分で到着。まだ朝早くて静かだろうと思っていたら、意外にもそこそこ人出がありました。
境内に入ると、推定樹齢500年、約3mの高さの所から幹が3本に分かれた「三本杉」がお出迎えです。境内には幹周りの立派な杉が数多く並んで荘厳な雰囲気を醸し出していましたが、その中でもひときわ立派でした。
三本杉のすぐ先で楼門(大仁王門)をくぐります。境内はすっかり新年を迎える準備が整っていました。
この拝殿に26の神様が祀られているほか、全山合わせると188もの神様が祀られていることから、「日本の神様ほぼ全てにお参りできる」との評判が広まり、それでこんな寒い時期の早朝から参拝者が訪れているのでしょう。

境内からは、奥宮の賀毘礼神宮まで表参道と裏参道の2本の道で周回できるようになっていて、表参道に入ると、しばらくは傾斜の緩い散策路のような道が続きました。これなら観光客でも問題なく歩けそうです。
最後のほうで少し傾斜が急になって山道同然になりますが、そうなると間もなく、前方に建物が見えてきます。
下の御岩神社境内からは20分ほどで、奥宮の賀毘礼神宮に着きました。
賀毘礼神宮にも、私でも名前を知っている天照大神をはじめ、3柱の神様が祀られているようです。

賀毘礼神宮の先には、さらに御岩山(賀毘礼の高峰)への登山道が続いています。御岩山自体もご神体とされていることから、御岩神社と合わせて巡る人が多いのか、このあとも頻繁に人とすれ違いながら稜線直下まで登ると、直登コースの岩場は、東日本大震災の影響による落石が原因で立入禁止になっていました。
岩場を迂回するトラバース道からも、頭上の稜線にいくつもの大岩がそそり立っているのが見られました。
稜線に上がると、神峰山と高鈴山を結ぶ登山道が通っていて、高鈴山までは2014年にも歩いた道になります。
軽く登ると、間もなく御岩山への分岐点に出ます。前回はスルーしてしまったので、今回は寄って行くことに。

分岐点からは大した登りもなく、すぐに「賀毘礼の高峰」の標識が立つ地点に出ました。周囲には多くの巨岩が点在し、ここが信仰上の聖地であることは大いに頷けます。しかし地形的には尾根上の小さなコブに過ぎず、一般的に山頂と見なされる地点ではないので、この記録では御岩山を登頂した山には含めないことにしました。
御岩山からの展望がこちら。北側が大きく開けていて、この日のコースで最も広い範囲を眺められた場所でした。ただ、少し距離のある日光連山や高原山などが、ほとんど存在感がないくらい霞んでいたのが残念です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
日光連山や奥久慈男体山などの方角を少し大きな写真で。このサイズでも日光連山はハッキリしないのですが。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。

御岩山から高鈴山への登山道に戻ると、御岩山の南斜面を巻いて進む間は平坦に近いトラバース道が続きます。
少し進むと、御岩山からの道が右の尾根から降りてきて合流しました。実は先刻、御岩山の山頂からそのまま稜線を進めないか、先の様子を少し探り、道がないのを見て引き返したのでしたが、どこに道があったのだろう。
その後、登山道は尾根歩きに変わり、何度かのアップダウンを経て高鈴山に向かいます。
休憩舎の前を通過する頃には、高鈴山の頂上にある電波塔が間近に見えるようになっていました。
休憩舎の前を通ぎると、最後は少しだけ車道を歩くようになります。

高鈴山に到着です。御岩山まで人が多かったので、ここも誰かいるものと思っていたら、意外にも無人でした。
高鈴山でも北側を中心とした展望が開けていて、そちら側を向いた展望テラスがあります。
高鈴山からの展望です。方角的には御岩山とほぼ同じで、御岩山よりは少し狭い範囲の眺めでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
一方、山頂の南側には電波塔などが林立し、歩ける範囲が限られていて、展望もほとんどありませんでした。

高鈴山から真弓山方面への道は、山頂に立つ道標がアバウトな方向を指して道の所在を示していたものの、南端の電波塔脇から山道に入る箇所には何の案内もなく、やや草深い道だったこともあって少々不安を感じながらの歩き出しです。でもその後は、要所には道標が立っていたので、道迷いの心配をする必要はなさそうでした。
最初に登り返したコブの先には、補助ロープの下がる急降下が待っていました。急斜面が降り積もった落ち葉で滑り台と化していて、ロープがなければ転倒は必至でしたし、この日の長いコースで唯一の要注意箇所でした。
道自体はしっかりしていますが、盛んに歩かれているという感じでもなく、中には笹が道を覆うような箇所も。
その後は小刻みなアップダウンを何度も繰り返しつつ、徐々に高度を落としながら、日立高鈴GCへ向かいます。ゴルフ場に着くまでの間、途中で近くに林道が現れる以外は景色がほとんど変わらず、単調でかなり長く感じます(実際に長いのですが)。大きな登り返しがなくて、1度にドッと疲れたりしないことだけが救いでした。
日立高鈴GCまでの山道がようやく終わり、車道に出た地点を振り返ったところです。

進行方向のすぐ先には日立高鈴GCの入口があり、右側はもうグリーンが広がっています。写っているハイキングコースの案内図には、事前に得ていた情報通り、コースがゴルフ場内の道を通ることが明記されていました。
ということで、躊躇なく日立高鈴GC内に入れますし、入った後も堂々と歩くことができます。
歩くのはゴルフ場の外周の道なので、プレーの邪魔になってしまうようなことはありません。
ほどなくクラブハウスの建物が見えてきたら、その手前をスルーする形で先へ進みます。
これはハイカーにとって有難い配慮ですね。ただ、高鈴山 → 真弓山という方向に歩く人にとっては、この看板が現れるのはクラブハウスの前を通り過ぎた後でした。
その後、左に分岐する道があって少し気になりましたが、そこには何の案内もなかったので見送り、そのまま道なりに進んでいくと、次第にグリーンが近くなって、しまいにはコースを横切って進む事態に。その頃にはもうゴルフ場内に完全に入っていて、いくら何でも変だろうと思い始めた頃、ついに道は行き止まりになりました。
きっとさっきの左の道が正解だったんでしょ、でもそこまで戻るなんて面倒臭いなぁ、と思いながら引き返そうとしたら、すぐにこの景色になって、右奥にそれらしい道と道標を発見。行ってみると、やはりそこに登山道があって、逆方向に歩く人には道標がきちんと進路を示していました。クラブハウスの利用に関する看板といい、不十分な道案内といい、高鈴山→真弓山の方向に歩くハイカーの存在はあまり想定されていないのでしょうか?

ゴルフ場を離れると、間もなく登山道は広い道に合流して、当分はその広い道を進むようになります。車の轍が残るその道は、かつては車道だったらしく、ほとんど平坦に近いほど勾配が緩やかで、ここは楽に歩けました。
しばらく進むと地図にない新しい林道との交差があり、そこを過ぎると次第に道が細くなっていきます。そしてこの道標の地点で右に直角に折れると、その先は久々の山道に変わりました。
山道に変わっても、起伏が比較的穏やかなのは良かったのですが、随分先にある真弓山にいい加減近付くまでの長い間、ずっと変わり映えのしない景色が続いて、いつまでもダラダラと歩かされた印象です。
高鈴山と真弓山の間は、ただでさえ距離が長い上に途中に見所らしい見所がなくて、正直なところ退屈でした。それゆえか、そこを2時間以上かけて歩いている間にすれ違ったのも、たった2人だけにとどまっています。私自身も、ここにもう1度来ようという気には、ちょっとならないかなぁ。

採石場への車道に出れば、面白味に欠けた長い山道もようやく終わって、真弓神社が間近に迫っています。
車道を少し歩くと、すぐに右に分岐する道に対して、「真弓神社の参道のため車両進入禁止」という趣旨の掲示が出ていたのを見て、そこを入ってみました。結果的にこの判断で正しかったのですが、ここにもハイカー向けの道案内はなく、何故かやはり高鈴山→真弓山の方向に歩くハイカーは冷遇されているようです。
その道は、すぐに風神山からの道と合流したあと、この山門をくぐった先からは下りに変わります。
最後に少しばかり登り返しましたが、車道から通算すると結構下った場所に真弓神社がありました。ここまでずっと、道標に書かれた「真弓山」の案内に従って歩いてきた訳ですが、これだけ下った場所を山頂とするのは無理がありそうですし、実際に境内には山頂を示す標識等は見当たらず、今のところ「真弓山」は行方不明です。
拝殿の正面に回りました(上の写真は横から写したもの)。山の上にあるにしては、なかなか立派な神社です。
真弓神社からは南西側が少し眺められるようになっていて、筑波山方面がうっすらと見えていました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
起伏が穏やかな道だったとはいえ、ここまで14kmを歩いた足には疲労が溜まっていましたし、この先もまだ7km以上歩かなければならないので、神社に軽くお参りした後は、少し長めの休憩を取って足を休めていきました。

来た道を少し引き返すと、高鈴山と風神山との分岐点。先程は左から来たこの地点を、今からは右に進みます。
その道を少し登ると、途中で左側の高みへ通じる薄い踏み跡が分かれたので、そこを入ってみました(写真は分岐点を振り返ったものなので、手前中央から分かれた踏み跡が右端の高みへ向かっている様子になります)。
その踏み跡で、上の写真の右上端付近の小ピークまで僅かに登ると、そこに真弓山の標識がありました。
標識があったので、この記録では一応この場所の位置と標高を真弓山としましたが、私製標識だけにどれだけの信憑性があるのかは定かではありません。実際のところ、標高値ひとつ取っても、地形図を見る限りこの地点が290m圏にあるのに対して、標識では280mとなっていて、結構肝心な値のはずなのに食い違っていますし‥‥。
ちなみに、真弓神社の境内にある「真弓山ハイキングコース総合案内板」の地図では、一番高い場所に「陣ヶ峰(標高約300m)」と書かれていました。地形図と照合すると、そこは現在地のすぐ南隣にある別のピークで、確かにそこがこの一帯の最高点になります。ただそこを「真弓山」としていないことから察すると、「真弓山」は真弓神社がある山を漠然と示す名称に過ぎず、特定のピークを指す用途には使われていないのかもしれません。
なお最後に、「陣ヶ峰(標高約300m)」付近の様子も窺ってみたところ、そこも登山道から僅かな距離で達することができそうなのに、そこへ通じる踏み跡は見当たらず、ピークもほぼヤブに覆われた状態っぽかったです。

ともあれ、あたりで一番高い一帯を通過すると、山道は間もなく車道に一旦吸収されます。
車道を少しだけ歩いて、この地点から今度は風神山を目指して再び山道に入ります。これ以降は、どちらの方向の道案内もしっかりしていたので、真弓山と風神山の間は良く歩かれているのでしょう。
この区間では、山道がアップダウンを頻発するようになります。大きな登り返しこそないものの、すでに長い距離を歩いてきた足には、ちょっとした登りでも堪えるようになってきました。
登山道がたびたび2本に分かれるようになると、どちらも行先が同じだと道標がきっちり示してくれました。
その中には、分かれたままでかなり長い距離を進む区間もあり、分岐する時点では先々で合流することを予め見通すのが難しいことも多かったので、こういう道標はありがたかったです。
風神山が近付いてくると、アップダウンが収まってきて、穏やかに歩ける所が増えてきました。

風神山の山頂付近は公園として整備されていて、山名の3文字を冠した「風の広場」「神の広場」「山の広場」があり(反対側の日立市街から登った時に、この順で現れます)、いよいよその一角に入ったようです。
山頂があるのは「神の広場」で、三角点と休憩舎が設置されていました。周囲の樹木のため展望はありません。
標高が低く、すぐ下にある市街地から楽に登れるので、もう少し人がいるかなと思っていたら、思いのほか閑散としていました。お散歩にはちょっと遅い時間になっていたからでしょうか。
このほか山頂には、山名の由来となった風神・雷神の碑がありました。
山頂で少し休んだあとは芝生広場へ。展望台があったので登ってみましたが、何も見えなかったです。
最後に、太平洋が一望できるという「風の広場」へ移動すると、そこでは期待通りの景色が待っていました。
風の広場からの展望です。左端が日立港や日立市街で、右端は下山先の大甕あたりになる模様(そこも広義の日立市街になりますけれど)。水平線に丸みが感じられる眺めでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
さらに右のほうには、東海村の原子力関連施設や、常陸那珂港の火力発電所などが見えていました。

風神山からの下りは、最初から車道歩きになります。でも風神山までの18kmは、ほぼずっと山道を歩いて来られたので、最後の3kmくらい車道を歩くのは良しとしましょう。
山を下り終えると、日立研究所の白亜の建物群が見えてきて、その横を抜けてさらに車道を進みます。
大甕駅付近の町並みがかなり近付いてきました。
大甕駅に着くと、その周辺は大規模整備事業による工事中。駅自体も全面改築中で仮駅舎による営業でした。

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