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日の出山・御岳山・大塚山 [奥多摩]

2017/08/26(土)

■第358回 : 日の出山(902m)・御岳山(929m)・大塚山(920m)


間隔が1ヶ月以上開いて、8月唯一の山行となる今回は、できれば夏らしい行先を選びたいところでした。しかし、どこに出掛けても昼頃から雨に降られそうな予報を受けて、行先を近場の奥多摩・御岳山にしています。
午前中に歩き終えてしまう計画で、雨が降る前に歩き切れるのがベストですが、朝から降水確率が高かったので、いつ降られても雨具を出さずに傘さえ差せば歩けるよう、登り下りとも林道コースを選んで臨んでいます。

また、ちょうど御岳山ではレンゲショウマが最盛期を迎えていたので、私には珍しくお花も楽しみました。

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:08-06:23 拝島
拝島 06:26-06:44 武蔵五日市 07:10-07:27 松尾

(登山行程)
松尾バス停 07:30
日の出山  08:50-09:05
御岳山   09:45-09:55
富士峰園地 10:15-10:35
大塚山   10:50-11:05
丹三郎園地 11:50-12:10
古里駅   12:20

(復路)
古里 12:44-13:08 青梅 13:13-13:45 立川
立川 13:47-13:58 八王子 14:10-14:22 橋本
橋本 14:24-14:35 古淵 14:43-14:48 長久保


大きなマップで見る

武蔵五日市駅から松尾行きのバスに乗って、終点で下車します。3名いた乗客のうち、登山者は私だけでした。
従来、この次のバス停はつるつる温泉だったのですが、昨年この先にある登山口の近くにバス停が新設されて、歩く距離がいくらか短縮されたところです。でも朝7時台までの便は、今もこの松尾止まりのままでした。
歩き始めるとすぐに、昨年新設された日の出山登山口バス停の前を通過します。
松尾バス停からほんの3分ほどなので、歩く距離の短縮効果は知れていますが、そのわずかな間に料金が30円上がってしまうあたり、登山者の便宜を図ったように見せかけて、体の良い増収策でもあるのではないかと。それから、経路検索等でここを目的地にしてしまうと、8時台以降のバスしか検索されない点にも注意が必要です。
日の出山登山口バス停のすぐ先にあるY字路でバス道路から離れて、左の細い道に入ります。

車道の脇を流れているのは、多摩川の支流のひとつ平井川で、これから歩く道は、日の出山の直下にある源流部まで、ずっとこの沢に沿って登り詰めます。沢沿いだけに、少し空気がヒンヤリとして、暑さを和らげてくれていました。こんな夏の盛りに低い山に登るのですから、最低限このくらいの工夫はしておきませんとね‥‥。
松尾バス停から15分ほど歩いて、日の出山の登山口まで来ました。普通はここから山道に入るのですが、朝から雨の可能性もあったこの日は、傘を差すだけで歩けるように、このまま林道を登る予定にしていました。現在は晴れていて、雨の気配は全くないものの、林道の様子も見ておきたいので、予定通り林道を進むことにします。
車道だから、急な坂にはならないだろうと気楽に考えていたら、傾斜が緩やかだったのは登山口まで。登山口を過ぎると、次第に勾配が増してしまいます。隣に寄り添う沢も、小さな滝を頻繁に遡ったり、このような大きな堰堤が現れたりして、グングンと高度を上げてきます。いくら空気に涼しさがあっても、これでは結構キツイ。
しかしその後も坂はきつくなる一方で、しまいには、一般の車道ではあり得ないような急坂に。手前の登山口から一般車は進入禁止になっていましたが、普通車だったら仮に入ってきてもここを登るのは難しそうです。こうなると、もう沢沿いのささやかな涼しさなんて運動量が遙かに上回ってしまい、大汗をかかされる始末でした。

急坂に耐えてしばらく登っていると、左に別の林道が分岐して、標識には麻生山林道と書かれていました。見るからに新しいので、ここまで延びてきたのは比較的最近らしく、道幅もこちらより広めで高規格のようですね。
分岐を過ぎても相変わらず急坂が続きます。このあたりまで来ると、林道沿いの沢も枝分かれを繰り返して流れが細くなり、空気を冷やす効果も微々たるものとなっていて、急坂と酷暑のダブルパンチに苦しめられました。
さらに進んで、急に前方が開けると、そこには見慣れた景色がありました。行く手に立ちはだかる斜面は、こうして下から見上げるのは初めてですが、上のほうには日の出山から麻生山を経て武蔵五日市駅へと至る登山道が通っているのです。その道はもう何度も歩いているため、ひと目見てその下まで来たのだと分かりました。
それまでほぼ直線的に進んできた林道が、前方に立ちはだかる斜面に突き当たると、そこには何かの碑が。
それは日の出町などが設置した、「平井川源流の地」の碑でした。

突き当たりで、林道が鋭角に大きなカーブを描くと同時に、そこから先が未舗装に変わります。でも、もう終点は近いはずなので、この林道はほとんど全区間が舗装済みだと確認できました。今後もし日の出山にいる時に雨に降られたりしたら、この林道経由ならば傘を差すだけで安全に下山できそうだと分かったのは収穫です。
景色が開けた分、炎天下に晒されて、さらに暑さが厳しくなりましたが、ここまで来ればもうひと頑張りです。
ほどなく、下の登山口で見送ってきた登山道が合わさりました(この写真は通過後に振り返って撮影したもの)。そして、このあたりから再び日陰に入り、道の傾斜も少し緩んで、一旦ひと息つけています。

もう少し登って、麻生山・武蔵五日市駅方面への分岐点まで来た時、ようやく自分以外の登山者と会いました。
分岐点にはこの日初めてのベンチがあり、ここまでの急登と暑さに消耗気味だったので、少し休んでいきます。
上の写真でも右下隅に写っているこの道標には、昨年新設されたバス停がすでに反映済みでした。仕事が早い!
日の出山への最後の登りは、このような木段が相次いで現れます。見るからに苦しそうではありますが‥‥。
でも、このあたりの木段は最近再整備され、段差が小さめに抑えられて、以前より登りやすくなっていました。

日の出山に到着しました。さすがにここには、こんな時期でも人がいますね。南側から登って来る間は分からなかったけれど、頂上に出ると北からの涼しい風が受けられるようになって、意外にも過ごしやすかったです。
日の出山の最高点(中央の岩のてっぺんあたり)と頂上標柱です。
最高点付近には、三角点のほか「関東ふれあいの道」の標柱と展望図が設置されていました。
雲が多いことは分かっていたので期待はしていませんでしたが、やはり都心方向はこんな景色でした。
南東側も、クッキリ見えているのは、すぐお隣の麻生山まで。その先になるともう霞んでしまいます。
西側も同様に、次に向かう御岳山(左寄りのピーク)が見えているだけで、奥多摩の核心部は雲の中でした。
大岳山も、頂上部には雲がかかっていました。

日の出山から先、御岳山と大塚山を経て古里駅までは、富士峰園地への寄り道を除けばもう何度も歩いている道なので、あまり写真も撮りませんでしたし、コメントもさらっとした内容にとどめたいと思います。

日の出山と御岳山の間は、概ね緩やかで歩きやすい道が続きます。しかも鞍部までの下りでは、日の出山の頂上でも感じた涼しい風を正面から受けられて、真夏の低山とは思えないほどの快適さでした。
この鳥居をくぐった先から、御岳山に登り返します。さすがに登りに変わると、少々風があっても暑いですね。
宿坊が建ち並ぶ御岳山の山上集落に入る頃には、上空が雲に覆われるようになってきました。
門前の商店街で、ケーブルカーで登って来た人たちと一緒になったのち、武蔵御嶽神社の石段を登り始めます。
約330段あったらしい石段も、神社の境内まであと残りわずか。

御岳山の頂上部は、武蔵御嶽神社の境内が占めています。
先程までいた日の出山を振り返りました。だんだん上空の雲の色が濃くなってきているようです。
境内を奥のほうに進むと、所々でレンゲショウマが見られました。
レンゲショウマのアップです。
境内でも最も奥まった所にある大口真神社が位置しているのが、御岳山の最高点です(山頂標柱もあります)。

御岳山を後にしたら、レンゲショウマの群生地を目指して、大塚山と富士峰園地の分岐点まで来ました。普段はここから大塚山に直行することがほとんどなのですが、この日ばかりは富士峰園地がお目当てなので右へ。
まずは、富士峰園地のあるピークに登ってしまいましょう。頂上の手前には休憩舎があります。
そして頂上には、武蔵御嶽神社の摂社である産安社があります。これまではいつ来ても無人だったのに、レンゲショウマの見頃を書き入れ時とみてか、この日は中に人がいて、お守りやおみくじなどの授与をしていました。

それではいよいよ、富士峰園地の北側斜面に広がるレンゲショウマの群生地へ。
3000株以上が咲いて見頃との情報通り、たくさんの花が咲いていました。その分、人も多かったけれど。
なんて可憐な花なのでしょう。まず色合いが上品ですし、下を向いてうつ向き加減に咲く慎ましさも素敵です。
ただ、下向きに咲いているだけに、アップの写真は花の下に入り込んで見上げる形でしか撮ることができません。だから、どうしても不安定な体勢にならざるを得ず、あまり上手には撮れませんでした。

レンゲショウマを堪能したら、あとは舗装されている御岳山の表参道を下る予定にしていました。というのも、ぼちぼち雨に降られているか、今にも降りそうになっている頃合いだろうと予測していたからです。
しかし、今も空は十分に明るく、時折雲の合間から日が差したりしていて、まだ当分は持ちこたえてくれそうな気配。だったら車道なんかよりも山道を歩く方が楽しいので、大塚山から古里駅に下るコースに変更しました。

ということで、富士峰園地西側の分岐点から大塚山へ向かいます。
分岐点からは穏やかな登りで、大塚山に到着しました。いつ来ても賑わっている御岳山のすぐ近くにあるのに、いつ来ても割と静かで落ち着いて過ごせるのが気に入っている場所です。
しかし、到着した時点では無人だったものの、すぐに大人数のグループが現れます。格好が登山者風ではなく、植物を良く見ながら歩いていた様子なので、自然観察のグループでしょうか。大人数の割には静かな方々だったので、気持ち良く同席できるかと思った矢先、そのうちの1人が私のすぐ隣(しかも風上)で煙草を吸い始めたお陰で、先着していた私が別のベンチに避難せざるを得なくなったのには閉口しました。

大塚山からは、丹三郎園地の登山口へ下ってから、古里駅まで歩きます。はじめ、北向きの尾根を下っている間は、歩きやすい道が続く上に、北からの涼しい風を常時正面から受けられて、真夏の真っ昼間に低山にいるということを忘れてしまえる程に快適です。そして、これから登ってくる人と次々とすれ違ったのも意外でした。こんな時期の低山なのに人が多いのは、やはりレンゲショウマ効果でしょうか。
やがて道は尾根から外れて、植林帯の斜面を下るようになります。すると、風が通らなくなった上に、標高が下がるにつれて気温が上がって、しまいには時期相応の厳しい暑さとなりました。
集落が見えてきたら、動物除けのフェンスの扉を開閉して、登山口となっている丹三郎園地に入ります。
丹三郎園地には、きれいな水洗トイレと休憩スペースがあります。そのままでは電車に乗るのが憚られるような汗のかき方をしていたので、ここで少し長めの休憩を取って、着替えとかを済ませていきました。
最後は少しだけ車道を歩きます。歩道が完備されているので安全ですが、トラックなど大型車の通行が多くてしばしば空気が悪くなり、登山の締めくくりなのにあまり良い気分では歩かせてもらえないのが残念でした。
ゴールの古里駅は無人駅です。結局天気は持ってくれて、最後まで雨には降られずに済みました。

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日の出山・麻生山・勝峰山 [奥多摩]

2017/05/05(金・祝)

■第352回 : 日の出山(902m)・麻生山(794m)・勝峰山(454m)


この日の行先は奥多摩の日の出山です。今回が8回目の登頂となり、一般登山道はほとんど歩いてしまっている行き慣れた山なので、登り下りともに未踏のバリエーションルートを選んで歩いてきました。

(往路)
古淵 05:27-05:49 八王子 05:51-06:03 拝島
拝島 06:05-06:23 青梅 06:35-06:51 御嶽

(登山行程)
御嶽駅    06:55
光仙橋    07:15
日の出山   09:00-09:15
麻生山    09:45-09:55
白岩山    10:25-10:30
梵天山    10:40
真藤ノ峰   10:55-11:00
深沢山    11:40-11:45
勝峰山    12:00-12:20
幸神     12:50
武蔵五日市駅 13:20

(復路)
武蔵五日市 13:32-13:49 拝島 14:00-14:12 八王子
八王子 14:30-14:42 橋本 14:44-14:55 古淵


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今回は、駅から駅へと歩くコースで、JR青梅線の御嶽駅からスタートします。午前中は雲が多くて、晴れるのは午後からという予報でしたが、朝から良く晴れていて、上空にはスッキリとした青空が広がっていました。
バスに乗り換えて御岳山方面へ向かう人が多かった中、駅前の階段で多摩川の川辺に下ります。このあたりは御岳渓谷の遊歩道が両岸に整備されていて、まだ観光客の姿がないこの時間は静かに歩くことができました。
これは前回歩いた時(2013年)に見た記憶がないので、ここ数年で新たに設置されたのではないかと思います。
最初に現れる細い橋(杣ノ小橋)は見送り、2番目の神路橋が見えてきたら、これを渡ります。
神路橋から上流方向を眺めてみました。川の先で一番高く見えているのは、高水三山の一座である惣岳山です。
神路橋を渡って吉野街道に上がるとそこは、御岳山への道が分かれるT字路で、二の鳥居をくぐって進みます。

御岳山への道を5分ほど進んだ頃、うっかりしていると通り過ぎてしまいそうな小さな橋が現れます。これから登るのは日の出山北尾根というバリエーションルートで、この光仙橋がその取り付きへの目印になっています。
光仙橋のすぐ先で左手に現れる階段を登ります。一般の登山道ではないので、道標等の案内は一切ありません。
道案内がないどころか、階段を登り終えると入山するなとの標識が。ただ、ここは前々から歩かれていて、地権者とのトラブルも聞かないので、未整備のコースだから安易に入るなという警告と受け止めて、先に進みます。

山道が始まると、それなりに勾配のある斜面を直登する具合で、最初から割とキツイ登りが続きます。
ただ、道は良く踏まれていて明瞭でした。以前から知られていた道が、某詳細図に載るに至って、今では相当歩かれているのでしょう。特に危険な箇所もなく、問題があるとすれば時々引っ掛かるクモの糸が鬱陶しいだけでした。そろそろ、あまり人が入らないコースは歩きにくくなる時期ですし、朝イチで来たのは失敗だったかも。
最初は見通しが全くなかったのですが、ほどなく伐採地に出ると、御岳山方面の景色が大きく開けました。眼下の道路では、路線バスが次々とケーブルカーの駅を目指していて、御岳山界隈は結構賑わったのではないかと。
その後は、このように右手側の斜面が伐採された状況がしばらく続いて、景色を楽しみながら歩けました。
伐採地を過ぎると道は森の中へ。景色が見られないのは構わないけれど、こうなると再びクモの糸が厄介です。
植林地と雑木林が混在する中を進みますが、このあたりではそれが左右に綺麗に分かれて対照的な景色でした。
やがて露岩帯に差し掛かると、道はそのすぐ左側を沿うようにして続いていました(これとは別に、もっと大きく左側を迂回するような道筋もあったようで、赤テープによる案内は両方に見られました)。
上部で雑木帯に入ると、芽吹いたばかりの新緑がとても綺麗でした。
標高800m付近まで登って来ました。このあたりでは斜度も緩んで、美しい新緑の中を気持ち良く歩けています。
日の出山への最後の登りで、再び傾斜がきつくなります。ここでは珍しく道がジグザグ状になったりしました。
石垣とか柵とかが見えてくれば、頂上はもう目と鼻の先です。
この柵の向こう側は、頂上の一段下を周回している歩道でした。
歩道に乗り上げた地点から振り返ると、一応申し訳程度の赤テープはあるものの、急斜面だっただけに上から見下ろしたのでは道形が判然としません。予め道の存在を知らないと、ここが下降点だとは分からないでしょう。
ここまでバリエーションルートを登ってきましたが、標識等による道案内を一切見なかったのがそれらしかった反面、良く歩かれている様子だけに道が明瞭さを失う局面など1度もなく、ただ道を追うだけで問題なく歩けてしまう状況にあって、ルートファインディングをする必要性には全く迫られませんでした。
分岐らしい分岐のない一本道でもあり(顕著な尾根を合わせる地点で振り返っても、登ってきた尾根以外には明瞭な踏み跡は見られなかったようです)、下りで歩く場合でも、取り付きさえ分かれば迷わずに歩けそうです。
なお、北尾根では誰にも会いませんでしたが、下る人が現れるにはまだ早い時間なので、これは想定内でした。

日の出山の頂上に到着。この時に居合わせたのは十数人程度で、まだ朝の9時とあって静かな頂上でした。
頂上は、前回来た時よりも小綺麗になっていたので、少し整備の手が入ったようです。
人が少なかっただけに、頂上標柱の前が空くのを待つのにもあまり時間がかかりませんでした。
関東ふれあいの道の標柱(左)と三角点(右)です。
南西側を見ると、富士見台と重なるようにして、富士山がチラッと顔を出していました(肉眼では、雪を抱いた純白の頂上と、青い空とのコントラストがハッキリしていたのに、写真にしたら分かりにくいですね‥‥)。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
こちらは北西方向です。晴れているとはいえ、あまり澄んだ空気ではなく、奥多摩の核心部は霞んでいました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
東側から南側にかけては大きく開けていますが、都心方向もすっかり霞んでいたので、南側の山並みだけをパノラマ写真にしています。その南側も、丹沢の距離になると、ぼんやりと辛うじて見える程度にとどまりました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後は賞味期限の短い時事ネタですが、今月ここがNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で放送されるらしいです。

日の出山からは、何度か歩いている金比羅尾根で、麻生山へ向かいます。ここの木段も、以前は段差が大きかったのに、短いピッチで段差を抑えた物に付け替わっていたので、再整備は頂上一体で広く行われたのでしょう。
頂上直下で複雑に道が分岐しますが、最後につるつる温泉への道を分けて金比羅尾根コースに入ると、以前からの伐採地に出て前方が大きく開けました。これから歩く尾根の先で、次に登る麻生山が存在感を示しています。
しばらくは明るい尾根道が続きます。5月に入って、日差しに力強さを感じる一方、山の中では空気がまだまだ涼しくて、この時間は日なたでも快適に歩けました。
伐採地を抜けて森の中に入っても、比較的明るい尾根道が続きます。ここは一般登山道ですし、朝のうちはまだ登りの人が大半なので、すれ違うハイカーと次々に挨拶を交わしながら、私1人だけが下っている感じでした。

麻生山の手前で、麻生山を巻いて進む金比羅尾根のメインコースから外れて、麻生山に登り返しました。
山の記事などを読んで知ってはいたけれど、前回(2011年)来た時は樹林に囲まれて全く展望なんてなかったのが、こうして片側が広く伐採されて見晴らしの良い場所に一変していたのは驚きです。
頂上を少し通り過ぎて振り返りました。このように、北東側を中心とする180度近い範囲が大きく開けています。
真新しい標柱も設置されていました。別の面には平成28年12月と書かれていましたし、展望が良くなったという記事を見るようになったのもその頃からなので、本当につい最近になってこのような姿に変わったのでしょう。
ベンチも2つ設置されていて、腰掛けて展望を楽しめるようになっていました。
とはいえ、ここでも上の写真のように、正面方向は近くの市街地ですら霞んでいて、都心のビル群などは写真にするのが厳しい状況だったので、もっぱら北側に見えていた山並みを見て楽しみました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

麻生山を通り抜けて、南側から金比羅尾根に戻る区間は、現在も登山地図では破線表記となっています。構わず進んでみると、なるほど道は細くなり、ちょっと危なっかしい急斜面もあったりして、怪しげな雰囲気でした。
さらに、途中で道が二手に分かれます。どちらも歩けそうでしたが、下り続けるほうを選んでみたら、下り切った地点で送電線巡視路に合わさり(下の写真)、そこから金比羅尾根へはその巡視路をたどる形になりました。
巡視路に入ってからは、当然ながら普通に歩けて、やがて前方に金比羅尾根のメインコースが見えてきました。
金比羅尾根への合流点(右の道から出てきた)を振り返ったところです。パッと見、この地点に麻生山を示す物はなさそうですが、道標を良く見ると、標柱上端の裏側にマジックで「麻生山→」と書き添えられていました。

金比羅尾根のメインコースに復帰して、一般登山道をもう少しだけ進んでいくと、しばらくして左手側に立入禁止のフェンスが続くようになります。
すると間もなく分岐点が現れました。
ほぼ直進する右側の道は、武蔵五日市駅への一般登山道で、ここまでの区間を歩くのは今回で3回目でした。
一方左に折れる、道標が行先を「幸神」とする道が、これから歩くバリエーションルートのロンデン尾根です。
近くには、こんな案内図まであります。少なくともこの分岐点で見る限り、道標や案内図の存在が、この先もこうした案内が続いて楽に歩けそうな雰囲気を醸し出していますが、それが逆に大きな罠となりかねない、困った状況なのでした。というのも、実態はほぼ未整備のコースで、スキルのない人が安易に入り込むと痛い目に遭いかねない有り様だったからです。入口だけ親切に見せかけておき、中に入ったら突き放すというのは、一番危険なパターンですので、最後まで責任を持って案内する気がないのなら、誘導などするべきではないと思います。
登山地図ではこの点がある程度認識されているのか、2016年版で赤破線で記載されていたロンデン尾根コースが、最新の2017年版では完全に消されていました。とはいえネットには問題なく歩けるという内容のお気楽な記事が多いのが気懸かりです(今回の私とは逆コースの記事が多く、その場合は確かに問題は少なそうでしたが)。

上記のような内容は、ロンデン尾根コースに入った時点ではもちろん認識できていません。私自身、先程の案内図の存在を見て、案外楽勝なのではと期待しながら立入禁止フェンス沿いの道を進み始めていたのでした。
小さく登り返すと、すぐに三角点のある631mピークに着きます。前方と左側を立入禁止フェンスに阻まれて、ここで右折するしかない窮屈な雰囲気の場所で、言うまでもなく展望とかも皆無です。
足元には三角点のほか、「日の出山の会」の小さな標柱が。この標柱は、この先も勝峰山までずっと、コース上で節目となる地点には必ず現れました。会のウェブサイトによると、2015年12月に設置されたもののようです。
「日の出山の会」の標柱は、ここを白岩山としていますが、登山地図はこの先の立入禁止区域内にある640m圏のピークを白岩山としていて、きっとそちらが本来の白岩山だったのでしょう。
その本来の白岩山はというと、すでに閉鎖された石灰岩の採掘場内にあって、もはや原型を留めていないとか。
地形図でも、版によっては採掘の結果生じたと思われる凹地記号がまさにその位置に書かれていますし(最新版でそれが元に戻っているのが謎過ぎるんですが)、その凹地は航空写真でも確認できます。
その一方で、某詳細図がここを白岩山とした影響が大きかったのか、今ではネット上の記事も大方がここを何の疑いもなく白岩山としています。それがかなり浸透してきている様子ですし、記録する上でも名前があったほうが有り難いので、この記事でもここを白岩山として記載することにしました。

白岩山から下って行く途中で、早速道が二手に分かれます。元々が細い道なので、分かれた先も道幅には大した差がないように見え、どちらにも赤テープの誘導があって、ほぼイーブンに分岐している状況。ここではコンパスで方位を確認して、左の道に進むと、ほどなく再び立入禁止フェンス沿いに戻りました。地図を確認すると、右方向はすぐ下まで林道深沢線が延びてきているので、右の道はそちらに通じていたのではないかと思います。
やがて道がフェンスから離れると、以降はしばらく一本道が続きます。迷わずに歩ける状況となる代わりに、小さなアップダウンを繰り返すようになって、疲労がジワジワと蓄積されていくのを感じながら歩く具合でした。
白岩山から10分ほどの、地形図の607m標高点ピークが梵天山です。
梵天山を少し通り過ぎて反対側から見るとこんな感じ。樹林の中で展望も何もないピークです。
そこにあったものといえば、この私製の山名標と‥‥
「日の出山の会」の標柱くらいでした。ただ、この標柱は標高だけが記されていて山名の記載がなく、某詳細図でもここは無名峰となっているので、梵天山という名前は広く認知されている状況ではないのかもしれません。

梵天山を過ぎると、落ち葉で滑りやすい急降下があって、設置されていた補助ロープが有り難かったです。
梵天山から15分ほどで、次に通過する543m標高点ピークが真藤ノ峰です。
先程と同様に、ここでもピークを少し過ぎてから振り返りました。ここも樹林の中で展望は全くありません。
私製の山名標は風化が進んでいて、文字が判別しにくくなっていました。
その代わり、ここでは「日の出山の会」の標柱に山名がしっかり記載されていました。

その後はしばらく緩やかな下りが主体で、楽に歩ける区間が続きましたが、油断は禁物でした。
やがて現れた送電線鉄塔の真下で、何気に道が二分されていたのです。しかもここでは、直進する送電線巡視路が目立っていて、一旦そちらに入りかけてしまいます。でも送電線と直交して進むはずの道が、送電線に沿って行こうとするのにすぐに気づき、鉄塔まで戻ると、正しい方向への道が少し見にくい位置にあるのを発見しました。ここでは事なきを得ましたが、地図を見ながら歩いていなかったら、果たして間違いに気付けたかどうか。
その先で、再びアップダウンの多い区間に逆戻りです。448m標高点ピークを過ぎて急降下し、420m圏の小ピークに登り返した所には、久々に見る道標がありました。この地点では、右に分かれる尾根に明瞭な踏み跡が付いていたので、直進を示していたこの道標がなければ、ここでも方位を確認して進む必要があったかと思います。
続いて待ち受けていた441m峰への登りは、なかなかの急登でした。疲労が溜まってきた足に、結構こたえます。
とにかくこの尾根には巻き道などという軟弱なものがないので、目の前に現れるピークはすべて越えていきます。先程の441m峰を過ぎても、すぐ先にまた同じような急登が控えていて、このあたりは頑張りどころでした。

勝峰山と深沢山の分岐点まで来ると、急に道標が賑やかになりました。どうやら、勝峰山と深沢山を周回するコースはそれなりに歩かれていて、それで案内も親切になっていたのでしょう。
最終的にはここを直進して勝峰山から下るのですが、せっかくここまで来たのですから、一旦右の道に入って深沢山にも寄り道していきます。
分岐点から数回の軽いアップダウンを経て、5分ほどであっけなく到着した深沢山は、今日これまでに踏んできたどのピークよりも、らしくない山頂でした。標識がなかったら、ここで足を止める人はまずいないでしょう。
殺風景な場所なのに、標識だけは実に賑やかでした(道の反対側の足元にも、別の小さな標識がありました)。

居心地も良くなかった深沢山では、写真を撮って息を整えるだけの滞在ですぐに分岐点に引き返し、勝峰山への道を進みます。すると途中にある分岐点にも、きっちりと道標が立っていました。
この日最後のピーク、勝峰山に到着しました。まずは三角点と私製標柱などのお出迎えを受けます。
その近くには、割とまともな山頂標柱が立っていました(山名が手書きで私製っぽかったのではありますが)。
上の写真にも横向きで写っていますが、古そうな祠もあって、地形図にも名前が載っている勝峰山は、昔から登られていたのかもしれません。この時も年配のご夫婦らしい方々がいて、軽装なので近所から散策がてら登ってこられたのでしょう。ロンデン尾根を歩いている間は全く人に会っておらず、久々に見る人の姿となりました。
展望には恵まれていなくて、樹木の間から、朝に登った日の出山や麻生山を眺められる程度でした。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
頂上の東側は、明るくて居心地の良い広場になっていました。麻生山以来の腰掛けて休める場所でもあったので、ここで少し長めにくつろいでいきます。広場の周囲にはサクラやモミジなどが多くて、春や秋に訪れればまた格別の景色が見られそうでした。雰囲気の良さも結構気に入ったので、また違う季節に来てみたいと思います。
なお勝峰山の頂上一帯は、最近になって「勝峰山・歴史と伝説の森」としての整備が始められ、現在もその途上にあるようで、まだ随所に未整備の場所が残されていました。完成した暁にはどんな姿になるのでしょうか。
ただ、こんな風に頂上が整備されていれば、あとは分かりやすい道を下るだけだと思ったのに、実はそうもいきませんでした(正確には、分かりやすい道がちゃんとあったのに、そこを選ばなかっただけなのですが‥‥)。

勝峰山の頂上を後にしたら、本格的に下る前に、近くにある第二展望台に寄り道しました。確かに見晴らしは良くて、頂上にはない開放感もある場所だったものの、何か特別な景色が眺められるという訳でもなかったです。
頂上から下る道も、遊歩道のように整備されていました。緩やかな傾斜の道で、軽快に下って行けます。
遊歩道の途中には第一展望台がありました。ここからだと都心方向が眺められそうでしたが、この日は遠くが霞んでいたので、確かなことは分からずに終わっています。
もう少し下ると遊歩道は終わって、林道歩きが始まります。ここまでは、事前に想定していた通りでした。

ところが、事前のリサーチによると林道を少し歩いたら山道に入ることになっていたのに、その林道がいつまで歩いても終わりません。実際の林道の様子が、地図に書かれた経路とは違っている感じがして、すっかり現在地を見失ってしまったので、やむなくGPSを確認します。すると、どうやら地図にまだ書かれていない新しい林道を歩いているらしく、方向は下る予定の幸神地区を目指していて問題なさそう。ただ地図にない林道だけに、最終的にどこに通じているのかが全く分からず、このまま歩き続けていて良いのかどうかが不安でした。
しばらくすると、林道が大きく左に旋回して、あらぬ方向に進みかけたので、もしやと思ってガードレールが途切れた先の様子を窺うと、そこに直進する踏み跡を発見。テープをはじめ、そこに誘導する目印などは一切なかったので、なかば賭けみたいな状況ではありましたが、自分の勘を信じて入ってみました。
すると、道はか細いながらも、不明瞭になることもなく続いているので、それなりには歩かれていて、どこかに降りられることは確実な様子。向かっている方角が正しい間は、成り行きをこの道に任せても大丈夫そうです。
引き続きGPSを見ていると、その道は元々山道で歩く予定だった尾根をまっしぐらに幸神地区へと向かって進んでいて、方角的には全く問題がなさそう。しかし地区に近付いて、いざ家並みが眼下に見えてきた時、そのあまりの高低差にギョッとしました。とても普通に降りられる高さではなかったのです。
そして道はそこで三方に分かれました。これだけ家並みが近ければ、どれを選んでもどこかに下れると思えて大して迷いませんでしたが、元々尾根の東側に下る予定だったので左折する道を選ぶと、一旦近付いた家並みから今度は離れながら急激に高度を落としていき、最後はやや危なっかしい急降下の末に林道上に降り立ちました。
そこは、事前に登山口として当たりを付けていた正にその地点で、結果的にほぼ予定通りのコースを歩けたことになります。ただ下の写真で、コーンの右奥の急斜面を下ってきましたが、振り返ってもそこに道があるようには見えません。目印も、目立たないテープがあるだけなので、初めての人がここから登るのは難しいでしょう。
林道に降りた地点で右を向くと、少し先に人家があり、そのすぐ先には林道が終わる交差点も見えていました。
林道の出口まで来ると、そこは五叉路になっていて、舗装道路4本と、未舗装の林道とが合わさっていました。
ここからは帰宅後に調べて分かったことですが、山道に入る前まで歩いていた林道と、最後に山道から出てきた林道は、実は同じで繋がっていて、その名も勝峰山林道という、できて間もない新しい道だったようです。
さらに、無理に山道に入らずに、ずっと林道を歩いてもさほど遠回りにならないことも分かり、今は勝峰山林道が登山コースになっているのだろうと推測しています(推測の域を出ないのは、林道上でも勝峰山への案内を一切見なかったためですが、それも道自体ができたてで、案内の設置が追いついていないからではないかと)。

幸神地区に出てきたら、あとは車道を20分ほど歩いて武蔵五日市駅に向かうだけです。でもその前に、五叉路の近くにあった「語らいとふれあい広場」に寄って、少し身なりを整えていきました。

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払沢ノ峰・松生山・浅間嶺 [奥多摩]

2017/04/15(土)

■第350回 : 払沢ノ峰(858m)・松生山(933m)・浅間嶺(903m)


約1ヶ月ぶりの今回は、午前中に歩き切れる程度の短いコースで、奥多摩の低いあたりを軽く歩いてきました。
行先に選んだ浅間嶺は、訪れるのが今回で3回目。それでも、未踏だった笹平からの破線路を登り、積雪時にしか歩いたことのない上川乗への道を下ったので、ほぼずっと初めて見る景色の中を歩く感じになっています。

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:08-06:23 拝島
拝島 06:26-06:44 武蔵五日市 07:10-07:40 笹平

(登山行程)
笹平バス停    07:45
払沢ノ峰     09:20-09:30
松生山      09:55-10:05
浅間嶺(展望台)  10:25-10:35
浅間嶺(小岩浅間) 10:45-10:50
上川乗バス停   11:30

(復路)
上川乗 12:08-12:50 武蔵五日市 13:02-13:19 拝島
拝島 13:30-13:42 八王子 13:50-14:02 橋本
橋本 14:04-14:15 古淵


大きなマップで見る

武蔵五日市駅からバスに乗って約30分、笹平バス停で下車します。私のほか、若い男性2人組が一緒に降りましたが、先行してから振り返っても彼らの姿を全く見なかったので、たぶん市道山方面に向かったのでしょう。
バスの進行方向に少し歩いて、道路の右カーブに差し掛かったら、このスロープを登ります。
続いて畑と林の境目のような所を登り、畑が終わる手前で振り返りました。これから登るのは登山地図の赤破線コース。ここまでは道案内の類が一切なかったので、迷わずに登り始めるためには事前の下調べが必要です。
林の中に少し入ったところで、やっと道標を発見しました。最初の道標が敢えてこんな奥まった場所にあるということは、ここから下の土地の所有者には、登山者が通ることがあまり歓迎されていないのかもしれません。

赤破線コースだけに、道は踏み跡レベルですが、不明瞭になることはほとんどありません。ただし冬の間に歩く人は少なかったのか、路面は少し荒れていて、特に登り始めのうちは歩きにくい箇所もあります。
そして、かなりの急斜面を、ほとんどジグザグを描くこともなく直登するので、かなり苦しい登りです。
単調な急登を続けること20分、標高500m付近に達したところで、急登は一旦収束しますが‥‥。
標高500m前後では、それまでの登り一辺倒が、小さなアップダウンの繰り返しに変わっただけでした。何回かの登り下りは、高低差は大きくないものの、傾斜は結構急だったりして、引き続き楽には歩けません。
そんなアップダウンが収まったら、その先に待っていたのは、再び急斜面の直登でした。
久しぶりに道標を見ました。道案内は最小限にとどまり、踏み跡も頼りないですが、進むべき尾根筋は明瞭ですし、紛らわしい分岐もないので、少なくとも登りで歩く限り、迷う心配はないでしょう。
そしてその道標の先で、容赦ない急登の連続になります。このように景色も何もなく、ひたすら苦しいだけなので、まるで修行のような登りです。二本足で立って歩くのが厳しい傾斜の箇所もあり、何度か手を添えたりもしているので、逆コースで歩く場合、下りが苦手に人にとっては少し怖いくらいの急降下になるのではないかと。

ササの中を進むようになると、その上が701m標高点のピーク。等高線が密集する急斜面が一段落するはずです。
701m峰を過ぎると、ようやく穏やかに歩ける箇所も現れるようになりました。
さらに、登山道の左側がいくらか見通せるようになって、少しは景色も楽しめるようになります。この時はまだ、その中で富士山が、ひと目でそれと分かるほど明瞭に見えていたのに、このあとは霞んでいく一方でした。
標高750m付近に達すると、この標識が短い間隔で次々と現れるようになります。私有地だからあまり勝手に歩き回るな、と言っているようにも感じましたが、明確なメッセージは何も示されていなかったので、登山者はギリギリ黙認されているのが現状なのかもしれません。事故を起こしたりして迷惑を掛けないようにしないと‥‥。

払沢ノ峰(858m)に到着しました。マイナールート上のピークらしく、ほとんど人が手を加えていない様子で、展望なども全くありません。ただ、標識がなければスルーしてしまいそうな地味さが、逆に本来のありのままの姿を見ているようで、むしろ好ましく感じられました。
腰掛ける物すら何もないので、立ったままで10分ほど休んでいきます。
「払沢ノ峰」という名前は、この私製の山名標が示していただけで、地形図はもちろん登山地図でも採用されていません。ただ、ネット上ではそこそこ定着しているようなので、この記録でも使ってみることにしました。

払沢ノ峰を過ぎてすぐ、細い尾根で小さなアップダウンを2~3回繰り返すあたりまでは、それまでとあまり変わらない雰囲気の道。でも、そこから先はゆったりした尾根に変わって、気持ち良く歩けるようになりました。
以降はさほど苦しい登りもないまま、松生山に到着しました。アンテナ施設がやや目障りですが、それなりに広さがあり、上空が大きく開けていて明るく、展望も良い頂上なので、雰囲気はまずまずです。
ここには7年前に浅間嶺からの往復で来ているので、この日初めて歩く道はここまで。でも7年前は2月の積雪時だったので、地面を見るのが初めてな道は、この先も上川乗バス停までずっと続きます(浅間嶺周辺は除く)。
北側には御前山が見えていました(標識の右後方で、木の枝と重なってしまっていますが)。
松生山からの展望の主役は南側です。すぐ近くに横たわるのは、長大な笹尾根の途中のほんの一部で、その奥には道志あたりの山並みがぼんやりと辛うじて浮かんでいました。すでに大いに霞んでしまっていた富士山は、それでも肉眼ではまだそれなりに存在感があったものの、カメラに収めるのは少し厳しかったです。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。

松生山から先も、登山地図では引き続き赤破線コースですが、なだらかな山稜を進むためか、道は格段に歩きやすくなりました。明るく開放的で気分の良い尾根道は、歩いていてもとても楽しかったです。
地形図の936m標高点付近で、「天領山 936m」という私製の山名標を見ました。ここがこの日の最高点です。
さらに進むと、今度は「入沢山 930m」という同じ体裁の山名標が。ただし緩やかな斜面の途中にあり、山頂とすべき地点ではなかったので、信憑性には疑問符を付けざるを得ません。
その後は急斜面をグングン下りますが、丹念に九十九折りを描いて道の傾斜が抑えられ、歩きやすくなっていた点が、それまでの道とは根本的に違っていました。松生山から先は一般登山道と呼んでも何の問題もなさそう。

急斜面を下り終えると間もなく、時坂峠から登ってくる一般登山道に合流しました。
分岐点付近には、山の中にしては平坦な地形が広がって、ゆったりとした大らかな景色になっていました。一般登山道に入ったことで、笹平バス停から出発して以来、ここで久しぶりに人の姿を見ています。
分岐点から先の区間を歩くのは、今回が3回目で勝手知ったる道。この坂を登れば浅間嶺の展望台に到着です。

浅間嶺の展望台が間近に迫ってきました。
浅間嶺の展望台に到着です。ここに写っているハイカーは1人だけですが、向こう側の斜面にもベンチとテーブルの組があって、そこにいた人を合わせると全部で10人くらいが休憩中だったでしょうか。
立派な標柱がありますが、ここは浅間嶺の最高点ではなくて、標高は890mほど。ただ、最高点がショボくて面白味のない地点なので、多くの人はここを山頂として登ってきますし、それで何の問題もないと思います。
北側には、奥多摩のほぼ全域をカバーする広範囲の展望が広がっていました。
とはいえ、いかんせん標高の低さが難点かな。見えているのが近い範囲の山々にとどまって、その奥に控える核心部の高山は雲取山を除いて隠れてしまい、あまりダイナミックな展望に感じられないのが惜しいところです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
振り返ると南側には、樹木の間から覗く感じなので落葉期限定っぽい眺めですが、笹尾根が見られました(笹尾根の上に、道志の山々はまだ辛うじて写っていますが、富士山はもうすっかり分からなくなっていました)。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

浅間嶺の展望台から軽く下ると、各方面からの登山道が合わさる地点に出て、そこにも休憩所があります。
この休憩所からの展望も良いので、上の展望台が混雑している時は、こちらでゆっくりする手もあるでしょう。
次に向かうのは浅間嶺の最高点。西に少し進んで行くと、浅間神社への分岐があるので、その案内に従います。
少し登った所に、浅間神社の祠がありました。でも、ここはまだ最高点ではありません。

さらに登って、この道標の立つ地点が、浅間嶺の最高点になります。
何もなく、地味を通り越して殺風景にすら感じますが、地形図や登山地図で「浅間嶺」と書かれた903mピークはこの地点。浅間嶺の標高を903mとする山行記録を書くならば、ここは踏んでおかなければならないでしょう。
「小岩浅間 903m」という私製の山名標が、樹木の幹に掛けられていました。

休憩所まで戻ったら、あとはもう上川乗バス停を目指すだけ。7年前に積雪の中を登って来た道を、初めて地面を踏みながら下ります。その時は雪化粧して少しロマンティックな雰囲気だったけれど、実際はやや面白味に欠ける植林の中の道。「関東ふれあいの道」とあって、整備が行き届き、緩やかで歩きやすいことが救いでした。
途中には何故かその一帯だけ、ほかと比較して格段に良く手入れされている植林地がありました。
そこで右手側の斜面を見下ろすと、整然と並んだ杉木立がとても美しくて印象的でした。
「関東ふれあいの道」だけに、時折このような距離標が置かれています。これはバス停まであと1kmの地点で。
その後は次第に車のエンジン音などが近付いてきて、ふいに森の中を抜けると、バス道路がもう目の前でした。
上川乗バス停は、待合所で腰掛けてバスを待つことができ、近くには綺麗なトイレ(写真左端)もありました。

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