So-net無料ブログ作成
検索選択

頭高山 [丹沢]

2016/01/27(水)

■第320回 : 頭高山(307m)


週末に天気が崩れそうな予報だったので、今回は平日のお出掛けです。お仕事を午後半休にさせて頂いたこの日、昼に職場を出発してから夕方までの限られた時間で、渋沢丘陵の外れに位置する里山を軽く歩いてきました。

(往路) ※職場から
四ツ谷 12:30-12:36 新宿 12:41-14:05 新松田

(登山行程)
新松田駅 14:10
神山滝  14:40-14:45
頭高山  15:20-15:40
峠バス停 16:15

(復路)
峠 16:25-16:32 渋沢 16:39-17:21 町田
町田 17:33-17:48 長久保


大きなマップで見る

新宿から小田急線に1時間以上揺られて、新松田駅に着いた時にはすでに午後2時を過ぎていました。
今回は、西丹沢方面へのバス乗り場がある北口ではなく、初めて南口を利用しています。南口側には、駅構内はともかく、外に出てもトイレがなくて、それがちょっとした誤算でしたけれど。
市街地を抜けて、県道710号線に入ると、やがて進行方向にずんぐりとした頭高山が見えてきました。
そして意外にも、沿道には次々とバス停が現れます。登山地図に記載がないので全く知らなかったのですが、寄行きの路線バスが一部この県道を経由していて、あと20分早く新松田駅に着いていればちょうど乗れたのでした。
登山口の近くにバス停があって車道歩きの大半を省略できますし、ダンプなど大型車の通行量が多いにもかかわらず、この先で歩道がなくなってしまう道なので、時間が合えばバスを積極的に利用するのもありだと思います。

新松田駅から25分ほど歩いて、登山口に到着しました。右手に分かれていく山道を示して、きちんと道標も立っているものの、あまり目立たないので車で通ったりすると見落としてしまいそうです。
ここから頭高山までの道は登山地図に記載がなく、控え目な登山口の様子にも少々不安を感じながら登り始めますが、細いながらも明瞭な道が続いていました。少なくともこの時期には、それなりに歩かれているようです。
登り始めてほんの2~3分で、神山滝への道が右に分かれるので、寄り道していきます。

滝までの距離はほんの短いものでした。下り始めるとすぐに左右に道が分かれるので、まず上流側へ向かう左の道に進んでみたら、2段からなる神山滝の上段が目の前に現れました。
冬の乾燥期ということもあって、この日の水量は穏やかだったようですが、流れにもっと勢いがあれば飛沫がかかりそうなくらいまで近寄れます。すぐ下を覗くと上段の滝壺がありました。
少し戻って今度は右の道に進むと、やや急な下りとなって、下段の前にある少し開けた地点に出ます。
さらに川辺に降りてみて、ようやく神山滝全体を見ることができました。上下段合わせた落差が20m以上はありそうな堂々とした滝で、流量が豊富な時を選んで来れば、かなりの迫力が楽しめるのかもしれません。
振り返ると、下流側にはさらに数mの小滝が控えていました。少し離れてはいますが、これも神山滝の一部と考えて、全部で3段の滝と見なすこともできそうです。

神山滝の景色を楽しんだら、頭高山への登山道に戻ります。
するとかなりの急勾配となって、100mほどの高低差を一気に登ることに。特に問題となる箇所はありませんでしたが、もし下りならば、路面の状況が良くないと危険を感じることもありそうに思えるほどの急坂でした。
この日は、真冬なのに日中は春を思わせるような暖かさとなって、最初に車道を歩いている時点で早くもジャケットが不要になっていました。そんな陽気の中の急登で、ついにフリースも着ていられなくなって、ここから頂上まではYシャツ姿で登ることになりました(午前中がお仕事だったので、山シャツは着ていなかったのです)。
頭高山には、頂上の周囲をひと回りする周回路が2本あって、そのうち外側を大きく回る下段の周回路まで登ってきました(この写真は、周回路上から登ってきた道を振り返っています)。頭高山には右折するのが近道なのですが、時間に余裕があるので、左折(写真では右上方向)する遠回りの道を選んでみました。
すると、それまでの急登から一転して、極めて緩やかな道に変わりました。これなら気持ち良く歩けそうで、遠回りの道を選んだのが正解だったと一旦は喜んだのでしたが‥‥。
遠回りなだけにあまり歩かれていないのか、道はあまり明瞭ではなく、しばしばヤブっぽくなったり、荒れて歩きにくくなったりします。とても穏やかな気持ちでは歩けないような状況が、しばらく続くことになりました。
頭高山の北斜面まで回り込んでくると、次第に道の状態が良くなってきますが、その後も路面が荒れた区間が断続的に現れるなどして、最後まで気持ち良く歩かせてはもらえません。

だから頭高山東側の園地が見えてきた時は、長かった上に歩きにくかった周回路がようやく終わって、もうヤレヤレという気分でした。
ここは十字路になっていて、正面から神山滝からの近道のほうの周回路が合わさり、左からは2009年に歩いてきた渋沢丘陵からの道が合わさってきます。これから向かう頂上は右方向で、もう高低差はいくらもありません。
ここの園地には「八重桜の里」と刻まれた石碑があり、周囲に桜の木が多く見られたほか、休憩舎とトイレがありました。新松田駅でトイレに寄れなかったので、ここにあるのは大きかったです。

園地から頂上への道に入ると、登っていく途中にも八重桜の植樹エリアがありました。桜の季節に訪れたら、どんな景色が見られるのでしょうか。そして上のほうには、もう頂上部が見えてきています。
さらに登ると、道が左右に分かれました。頂上直下を1周する、もう1本の周回路に入ったのです。
「左廻り」と書かれたほうに進めば、すぐに頂上への分岐があることを2009年に歩いた時の記憶から分かっていたのですが、今回は「右廻り」のほうに進んで、反対側から遠回りをして頂上を目指すことにしました。
頂上直下の周回路は、先程まで歩いていた下の周回路とは違って、とても穏やかな道でした。
緩やかに登り切ったあたりで頂上への道が分岐するかと思っていたら、道の傾斜が下りに変わってしまいます。
頂上への分岐は、道が下りに変わってからしばらく進んだところにありました。周回路の西端付近にあたります。
ゆったりとした広さのある頂上部に出たら、もう少し先にある頂上に向けて、あとは緩やかに登るだけでした。
頂上部が見えてきました。真冬の平日で午後3時過ぎともなれば、さすがに誰もいないようです。

頭高山の頂上に到着しました。休憩舎のほか、山名の由来などを記した解説板があります。
ところでこの山の標高を、解説板では303.4mとしていますが、そこに誰かの手書きによって、それはあくまで三角点の標高であり、正しくは307.2mだとするコメントが追記されていました。
確かに、てっきり頂上にあると思っていて、着いたら探そうと思っていた三角点は、改めて地形図を良く見ると頂上よりは少し手前にあたる、すでに通ってきた西側の肩付近に設置されているようです。
正しいとされる307.2mという値については、誰が書いたのかも、その根拠も不明なのですが、三角点の位置よりも3~4m高いことはこのあと実際に確認できているので、この記録でも頭高山の標高は307mとしました。

そのまま頂上を通り過ぎると、反対側にも周回路から通じている道があり、この鳥居と祠の前に出てくるようになっていました。そちらが2009年に歩いている近道で、左廻り・右廻りの分岐点近くから登ってきています。
頂上の北側は樹木を伐採したのか景色が少し開けていて、丹沢の山並みを見渡すことができました。
丹沢表尾根の山々のほか、大山など標高の高いところはすっかり雪化粧しています。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南西側の展望は落葉した樹木の間から覗き見る具合で、この時期でなければ何も見られなくなるのでしょう。
うっすらと見えているシルエットは箱根の山々で、この写真の中央が先月登ったばかりの明神ヶ岳のようです。

頂上を後にしたら、来た道を引き返して周回路西側の分岐点に戻ります。
その途中で、登る時に見落としていた三角点を探すと、なだらかな頂上部の西端付近で、登山道を少しだけ北側に外れた場所に見つかりました。すでに書きましたが、頂上との標高差は3~4mといったところでしょうか。
周回路に戻ったら、今度は頭高山の南側を回ります。こちら側は気持ちの良い日溜まりの道となっていました。
あと少しで左廻り・右廻りの分岐点に戻ろうかというあたりに、頂上への近道の入口がありました。
この写真は通り過ぎてから振り返ったもので、見上げれば頂上にある鳥居がすぐ先に見えています。

園地がある十字路まで戻ってきました。この日はもう最後まで誰にも会わないだろうと思っていたら、ここに下ってくる手前で1人のサイクリストとすれ違っています。
ところで先ほど登ってきた時は気付かなかったのですが、道標が立つ分岐点を少し通り過ぎてみたら、そこから北側に展望が開けていたのでした(そこに立つ展望図が、この写真にも小さく写っています)。
その展望がこちら。頭高山の頂上からいくらも離れていないので、見えていた景色もほぼ一緒でしたが‥‥。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
園地前の十字路から、正面に続く渋沢丘陵への道に進むと、そこから先は広い道に変わります。
するとすぐに、その広い道の左側に並行するようにして、尾根通しに付けられた様子の山道への入口があったので入ってみましたが、ピークを踏んでみてもそこにはただ送電線鉄塔が立っていただけでした。
送電線鉄塔ピークから下って広い道に合流すると、その先が3方向に分かれていて、ここは道標が渋沢丘陵と案内する真ん中の道を進みます。(左は2009年に渋沢駅へ下った時に歩いた道です)
すると、その先はもう山道を歩ける区間は短くて、果樹畑などを見るようになると間もなく車道に変わります。

退屈な車道歩きに変わりましたが、平日の夕方で、人も車も全く通らず、のんびりと歩けるのが救いでした。
すぐ先の左手に、小さな神社がありました(この写真はその入口を振り返る形で撮っています)。
それがこの雁音神社で、その昔「かりがね」と呼ばれていた姫の伝説に縁がある神社のようです。
午後4時を過ぎて、日差しが大きく傾きはじめ、日没まではあと1時間ほどといったところ。でも今回は、日の短い時期だけに近くにあるバス停までの行程としていたので、ゴールはもう間近です。
ということで、1つ前の写真の坂を登り切った三叉路で、渋沢丘陵への道標が左折を示しているのに対して、ここでそのコースから外れて右へ進み、すぐに左に分かれる小道に入ります。
すると前方には、雑木林と段々畑が織りなす、のどかな里山風景が広がりました。
なんだかホッとするこの景色の中を、あとは道なりに下っていくだけです。

「峠」という名前のバス停に着いたら、ここで渋沢駅行きのバスを待ちます。
珍しいバス停の名前は、この周囲の集落名が「峠」であることに由来するのは明らかなのですが、集落自体は小さな谷間に広がっていて、地形的には峠と呼べる場所ではありません。でも、すぐ北側に峠状の場所があって、これから乗るバスもその峠をトンネルでくぐって渋沢駅へと向かいます。だからトンネルができる前は、峠を越えて人が行き来していたと思われるので、そのあたりにこの地名の元々の由来があるのかもしれません。
ここが路線バスの起終点なので、待合所やベンチなどがあるのを期待していたのですが、ただ転回用のスペースがあるだけでした。バスは10分もすれば来ますが、何もない場所だけに、ここで待つのは少し手持ち無沙汰です。
周囲を見渡すと、すぐ近くに、予め地図でその存在をチェックしていた神社がありました。
ということで、神明神社の境内で時間を潰していきます。嬉しいことにベンチが多数あって、座って待つことができたばかりか、境内からバス停が見えていて、折り返しとなるバスが来たらすぐに分かるのも好都合でした。

タグ:丹沢
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

お伊勢山・花咲山・岩殿山 [大菩薩とその周辺]

2016/01/16(土)

■第319回 : お伊勢山(550m)・花咲山(750m)・岩殿山(634m)


この日は、大月市選定の秀麗富嶽十二景の中で唯一踏んでいなかったお伊勢山を手始めに、登山地図の赤破線コースをたどって花咲山を踏み、一旦山里に下った後は、垂直の大絶壁が迫力満点の稚児落しを経て、最後は堅固な山城があったことで知られ、JR中央線の車窓からもその異様な山容がひときわ目を惹く岩殿山に登るという、変化に富んで緊張する箇所も多かったルートを歩いてきました。

(往路)
古淵 06:51-07:13 八王子 07:15-07:22 高尾
高尾 07:46-08:28 大月 08:40-08:58 上真木

(登山行程)
上真木バス停 09:00
お伊勢山   09:05-09:10
大月西小学校 09:25
花咲山    10:15-10:25
サス平    10:45
浅利公民館  11:15
稚児落し   12:00-12:10
天神山    12:25
岩殿山    13:25-13:35
岩殿上バス停 13:50
猿橋駅    14:10

(復路)
猿橋 14:19-14:51 高尾 14:54-15:00 八王子
八王子 15:20-15:42 古淵


大きなマップで見る

大月駅で下車したのは約5年ぶり。駅舎を改装している様子は、その間も富士急線への乗り換え時などに見ていましたが、久々に駅前に出るとロータリーも新装されて、バスやタクシーの乗り場もスッキリとしていました。
背後は、最後に登る岩殿山です。頂上部の絶壁がまさに天然の要塞となっていて、戦国時代に鉄壁の守備を誇る山城が築かれていたこの山は、JR中央線の車窓風景の中でもとりわけ異彩を放つ存在なので、山に興味がなくても、その姿を目に留めたことがある方は多いのではないでしょうか。

ハマイバ前行きのバスの乗客は4人。うち2人は大月中央病院までの乗車で、残った2人が登山者だったのですが、私がこの上真木バス停で降りた後ももう1人の方は乗って行かれたので、黒岳方面に向かわれたのかも。
上真木バス停前はY字路になっていて、バスを降りたら、バス通りから右手に分かれていく細い道に入ります。
ほんの2~3分登れば、右後方に折り返すような脇道の入口に、お伊勢山を示す道標が立っていました。
さらに道標に従って進むと、最後だけ申し訳程度に山道を歩くことができました。

バス停からたった5分で、あっという間にお伊勢山とされる地点に到着しました。しかし地形的には、この後方にもっと高いエリアが控えていて、山頂とするのが適当な場所ではありません。バス停からの標高差も僅か50mと、登山の対象とするには物足りず、それで秀麗富嶽十二景の中でこれまで唯一登り残していたのでした。
奥に設置されているのは、大月市出身の山岳写真家・白籏史朗氏の顕彰碑です。このほか、秀麗富嶽十二景のパネルなどがいくつも並べて立てられていました。
山それ自体としての魅力はともかく、秀麗富嶽十二景の一座だけに、富士山の眺めはサマになっています。
富士山のアップです。先週まで少なかった雪がようやく増えて、この時期らしい見映えになってきました。
斜面では何本かの紅梅がすでに満開で、周囲に甘い香りを漂わせていました。でも実はこの場所、桜の名所として売り出されていて、春になると桜の花越しに富士山が見られるようです。確かに桜の木が多く見られました。

この周囲には「五福参り」の散策路が整備されていて、お伊勢山から南に延びる尾根に付けられた山道を、その案内に従って進みます。最初に出てくる愛宕神社を見送ったすぐ先には、この上真木大神社がありました。
尾根道なので多少のアップダウンがあり、続いて天満宮のある小さなコブを越えていきます。
天満宮からの下りは桜並木の道になっていて、満開になると見事な景色が見られそうです。お伊勢山一帯では4月に「さくらまつり」が開かれるのですが、夜間はライトアップされるのか、照明も点々と続いていました。
随所にこの「五福参り」の標識があったほか、要所には案内図も設置されていました。
尾根の突端付近にあった根神神社。五福のうちの四福までは、歩いてきた短い尾根道で見られたのでした。

根神神社のすぐ下で住宅地に入ると、次の花咲山に向かうためには、まず大月西小学校を目標に進むことになります。何も案内がなかった代わりに、道路に降りたら進行方向にもう学校の建物が見えていてホッとしました。
その道路は行き止まりでしたが、この細い路地で1本右側の道路に移ると、小学校の前に出られました。
大月西小学校に突き当たったT字路で、花咲山を示す道標を発見しました。登山地図の赤破線コースですが、道案内はほぼ万全で、どちら側から登っても、道標に従っているだけで迷わずに歩けるのではないかと思います。
すぐに小さな川を渡ると、その先に再び標識が立っていて、ここから山道が始まりました。

山道を登り始めたら、すぐに車道を横断します。まだいくらも登っていないのに、ポカポカ陽気にすっかり身体が暖まり、早くもここでジャケットが不要になって、フリースも前ファスナー全開で歩くことが多くなりました。
車道の先で本格的な山道に入ってからも、道は明瞭に続きます。ヤブっぽくなりそうな区間がしっかり刈り払いされていて、1本道で間違えやすそうな分岐もないなど、当面はあまり赤破線コースっぽい雰囲気はありません。
しばらく登ると、岩が露出した一帯に出て、左側の展望が開けました。
その露岩には女幕岩という名前が付けられているようです。
露岩帯からの北西側の眺め。この方向がスッキリ見られたのは、この日のコースではここだけだったようです。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
花咲山の手前で、まず717m標高点ピークを越えていきます(この写真はピークの少し手前付近)。
717m峰には大岩山という名前があるらしいのですが、ピークに標識は見当たりませんでした。
717m峰の先に、ロープが下がる急降下が現れました。ロープが途切れた後も、立ち木に身体を委ねるようにしての急下降がしばらく続くので、ここを抜けるにはかなり気を遣っています。地形が急峻なだけでなく、地面がザレて脆いため足場も常に不安定で、単なる足元注意レベルではなく、久しぶりに登山道で危険を感じました。
最近の登山地図でも、ここには「危」マークが記入されています。この箇所の存在が、道案内がしっかりしていて進路が明瞭なこのコースを赤破線で記載している、最大の理由なのかもしれません。

鞍部まで注意深く下ったところで緊張から解放されて、改めて登り返していけば、花咲山に到着です。
露岩帯の手前で6人ほどのグループを抜いてきましたが、その後は全く人の気配がなく、頂上でも1人で静かに過ごしていきます。結果的に、このあとはもう下山するまで誰も見掛けることがありませんでした。
花咲山からの展望は、どの方向も木の枝越しに辛うじて見る形となっていて、木々が葉を落とした季節でなければ、たぶん何も見られないと思います。こちらは、先程露岩帯から眺めてきたのと同じ南大菩薩方向。
東側も、枝と枝の間から百蔵山と扇山を覗くのが精一杯でした(その右下で岩殿山が樹木と重なっています)。

花咲山からの下りは、写真を撮る間もない程の急坂が長く続きました。地面が乾燥していたこの日は、落ち葉が滑るのさえ気を付けていれば普通に下れましたが、雨後や降雪などで地面が緩んでいたら危ないかもしれません。
長い急坂を下り切った鞍部が花咲峠で、写真は下ってきた急斜面を振り返っています。
急坂を下ったと思ったら、そこからは急なコブを2つほど登り下りさせられて、体力的にこたえました。
2つ目のコブを少し過ぎたあたりで、三角点のあるサス平を通過していきます。
ところで、この頃になるとさらに気温が上がって(急な登下降の影響もあったでしょうが)ついにフリースも着ていられなくなり、ここから先は山シャツ姿で行動することになります。この日は、とても真冬とは思えないほどの超小春日和で、これ以降はゴールの猿橋駅までずっと、そのままの格好で快適に過ごせてしまいました。

その後も急な下り坂が断続的に現れます。地面が乾いていなかったら、どこまで安全に下れていたものか‥‥。
頻繁に足を踏ん張る必要があるため、下りなのに決して楽ではなく、かなり足への負担も大きかったと感じました。また逆ルートだとこれが登りになるので、相当キツイのではないでしょうか。
ようやく尾根の末端が近付いてくると、これから向かう天神山や岩殿山などが見られるようになりました。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
その後も軽いアップダウンが続いて、すんなりと下らせてはもらえません。それでも、この小さな祠のあるコブへの登り返しが最後となって、祠の前に立てば眼下に中央道が見えてきました。
小さな祠のコブからは階段道に変わって、車道まではあっという間でした。

降りてきたのは中央道のすぐ脇。道標はここから大月駅への道順を案内していましたが、浅利集落に出たところで浅利公民館前のT字路を左に進んで、稚児落しへの登山口へと向かいます。
右手を流れる浅利川を見ながら車道を進んでいくと、ほどなく瑞仙橋という小さな吊り橋が現れます。古い地図ではこれを渡る経路が案内されていますが、老朽化による危険のため現在は通行禁止となっていました。
近寄ってみると、渡してある板の傷みが激しくて、あちこちで損壊が見られます。これを渡れればかなり近道になるのですが、この状況では大人しく迂回するしかないでしょう。
ということで、さらに上流にある車道で浅利川を渡って、稚児落しへの登山口まで来ました。

登山口から稚児落しへは、割と急な登りの連続でした。花咲山が登り下りとも結構急で、予想外にかなりの疲労を感じていたところへ、しばしば段差が大きな箇所のある急登が続いて、一向にペースが上がりません。
ゆっくりとしか登れませんが、それでも登るにつれて、稚児落しの大絶壁が間近に迫ってきました。
このあたりまで来ると、その上端あたりを歩くハイカーの姿も見えるようになっています。
なんとか登り詰めて、稚児落しの上端に出ました。すぐ右側で先程見上げた大絶壁がストンと切れ落ちているのですが、そちらに身を乗り出してカメラを構える勇気もないので、なんだか良く分からない写真になっています。
でも大絶壁はかなり先まで続いていて、先のほうはこんな具合に見えていました。中央奥は最後に登る岩殿山です。なお、稚児落しにまつわる伝承については割愛しますので、興味を持たれましたら他の資料をご参照下さい。
稚児落しの向こう端まで先に行ってしまうことにして、その途中で分岐点を通過します。
2007年に大月駅から岩殿山に登った時は、この分岐点で稚児落しを離れて、セーメーバンを目指したのでした。
稚児落しの東側の絶壁上に来ました。右側が切れ落ちているのはここでも変わりません。
最初に通ってきた、北側の絶壁を振り返りました。すごい迫力ですし、崖側に手すりもロープも何もない、自然なままの姿がその迫力をさらにリアルにしていると感じます。もしここで事故でも起きてしまったら、今の世の中だと危険防止柵の設置なんて方向に話が進んでしまいそうなので、そうならないことを切に願うばかりです。
富士山には少し雲がかかってしまいましたが、絶壁上からの展望を楽しみつつ、少し足を休めていきます。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。

最後にもう1度稚児落しを振り返ったら、岩殿山へと向かいます。
小さなコブを2つほど越えて、天神山を踏んでいきます。疲労はさらに進み、この頃になると小さなアップダウンも辛くなっていたので、予定通りのコースを全うできるか少し不安になっていました。
さて、天神山から岩殿山との鞍部へ向けては、クサリ場の下降が2箇所に出てきます。
そのうち最初のクサリ場については、少し手前ですれ違った方から、大団体がネックになって酷い渋滞が起きていると聞かされていました。そして実際に近付いてみると、クサリ場終点のコブ上はその団体だけで超満員で立錐の余地もなく、しかも聞こえてくる会話によると、これから登る人がまだまだいるというではありませんか。
いつまで待たされるか見当も付かないので、戻って林間コースに迂回しましたが、そちらにもロープを頼らないとどうしようもない程の険悪な急登があったりして、危険度は大して変わらなかったのではないでしょうか。

そのため2つ目のクサリ場は、たとえ混んでいても空くまで待って下ろうと行ってみると、こちらは人っ子ひとりいなくて拍子抜け。だから順番を気にせずに自分のペースで下れたのは良かったものの、下降中に右ふくらはぎが攣りそうになったのには慌てました。やはり、花咲山の登り下りの負担が大きかったのでしょう。
ということで、いつになくヘロヘロの状況で岩殿山へ。特に、大月駅からのコースが合流(写真はその合流点)してからの階段の連続は堪えましたが、1歩1歩という感じでどうにか足を進めます。
最後は肩で息をしながら、岩殿山の頂上部に到達。まずは、休憩舎の建つ展望台ピークに寄っていきます。
展望台の前や休憩舎は、多くの家族連れなどで賑わっていました。この時は、登山者の格好をした人よりも、観光客っぽい軽装の人たちが多かったようです。
岩殿山では、南側を中心に180度近い広範囲が見渡せたので、展望写真は2枚に分けました。こちらは南東側。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
続いて南西側ですが、富士山がすっかり霞んで見えなくなっていたのが残念でした。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後に、何もないと分かっていましたが、一応最高点にも登っておきます。
最高点は電波施設に大半が占有されていて、登山者としては肩身が狭く、展望もほとんどなかったのですが、そのぶん誰もいなくて静かだったので、こちらで休憩していきました。

岩殿山を後にして、猿橋駅に向かいます。下り始めだけは、普通の坂道だったのですが‥‥。
急斜面ばかりの山だけに、やがて階段が始まると、ほとんどの区間が階段になっていました。コンクリート階段ってのがどうにも味気ないのですが、こうでもしないと道を維持できないのでしょう。
階段が九十九折りになっていて、いかに斜面が急なのかが良く分かります。
何箇所か、穏やかな尾根道に変わる区間もありますが、どれも長くは続きませんでした。
下を走る国道が見えてきたら、長い階段もようやく終わりです。

国道に降りたら、岩殿上バス停の裏側を下って、猿橋駅へのコースに入ります。
あとは猿橋駅まで、車道を歩くだけです。左手には、百蔵山(左)と扇山(右)がずっと見えていました。
猿橋駅に到着。体力的は少し持ち直していて、岩殿山からの下りはいつも通りのペースで歩くことができましたが、それにしても今回はなかなか歩き甲斐のあるコースでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

岳ノ台・大山(諸戸尾根コースから) [丹沢]

2016/01/09(土)

■第318回 : 岳ノ台(899m)・大山(1252m)


この日は、地元・丹沢の大山に登ってきました。例年ならば、そろそろ凍結や積雪の影響が出始めて、それ相応の装備が必要な時期に入った標高の山ですが、なんと暖冬の今年はそのようなことが全くないという情報です。
そこで、軽アイゼンすら持たずに出掛けましたが、本当に普段通りに普通に歩けてしまう状況でした。

これまでに何度も登っている大山だけに、今回はバリエーションの諸戸尾根コースを登りに選んでいます。
最新の地形図や登山地図には全く描かれておらず、「東丹沢登山詳細図」を見てその存在を知ったコースです。
 (登山口で見た小さな標識。そこそこ古そうにも見えますが、一体いつ頃からあるものなのだろう?)
数十年前までの登山地図では一般登山道だったらしく、往時は良く歩かれていたのでしょうが、登山口が不便だからか今ではほとんど人が入っていない様子で、そんな昔のことにも少し思いを馳せながら歩いてきました。

(往路)
大沼 06:05-08:15 相模大野 06:23-06:53 秦野
秦野 07:35-08:23(早着08:10) ヤビツ峠

(登山行程)
ヤビツ峠バス停 08:15
岳ノ台     08:45-08:50
菩提峠     09:15
諸戸山林事務所 09:40
大山      11:05-11:30
見晴台     12:05-12:15
阿夫利神社下社 12:35-12:55
蓑毛越     13:15-13:20
蓑毛バス停   13:45

(復路)
蓑毛 14:00-14:22 秦野 14:25-14:55 相模大野
相模大野 15:10-15:20 大沼小学校前


大きなマップで見る

秦野駅でヤビツ峠行きのバスを待っていると、近くに登山カードを配る人たちが何人か立っていて、記入を求められました。カードはクリップボードにセットされて渡されるので記入しやすく、登山ポストもこの通りバス停の目の前にあってその場で提出できます。バス停に並んでいた人はほぼ全員が提出していたようで、なかなか良いシステムだなと思いましたが、この方式を広げようとしても人手がかかりすぎるのが難点でしょうか。
ちなみに予定よりも早く着いたので、ほぼ先頭付近(7番目くらい)に並んでいますが、発車時刻までには1台では到底乗り切れないような長い列になっていて、当然ながら乗れなかった人が多数出ていました。ギュウギュウまで詰め込まれなかったところを見ると、あとでもう1台くらいは出されたものと思っていますが‥‥。

ヤビツ峠に到着しました。ここまでバスで上がってきたのは、丹沢表尾根を歩いた2006年以来で、約10年ぶり。
ここから諸戸尾根コースの登山口に直行することもできますが、今回はその前に岳ノ台に寄り道していきます。
「岳ノ台ハイキングコース」への入口は、バスで走ってきた道をほんの少しだけ戻った所にありました。大勢の人が同じバスから降りたのに、こちらに向かおうとしている人は誰もいない様子で、ひとり静かに歩き始めます。

歩き始めてすぐ、登山道脇でシモバシラの氷華を発見。あまり綺麗なものではなく、またこの日もこれが最初で最後だったのですが、ここ何年かずっと見ていなかったので、久しぶりの発見でした。
やや急な木段を登っていくと、上のほうに何かの建物が見えてきました。
建っていたのは休憩舎でした。でも歩き始めてまだ10分、特段の展望もない場所ですし、ここはスルーします。
休憩舎のコブから一旦下ると、濃密な枯れ草の間を通り抜けます。暖かい時期は道が草に埋もれてしまいそう。
その先で、左右をシカ柵に囲まれた狭い通路状の道に変わりました。道にはビッシリと霜が降りて、日なたではそれが融けて地面が緩み、滑りやすくなっています。大山からの下山時のことが、今から少し心配になりました。
岳ノ台の北斜面に回り、尾根上を歩くようになると、あとは概ね緩やかで快適な道が頂上まで続いていました。

ヤビツ峠のバス停から30分ほどで、岳ノ台の頂上に到着しました。地面の霜の踏まれ方から、先行者が1人だけいるらしいことが分かっていましたが、頂上が無人でしたので、私とは時間差がある人だったようです。
頂上には立派な展望台がありました。地面からではほとんど展望がないので、上に登ってみましょう。
が、樹木に遮られた方向が多くて、期待したほどの眺めはありません。別にそれでも構わないのですが、富士山の方向などは不自然に開けていて、元々あった樹木を伐採したらしく、私にはあまり好感が持てませんでした。
すぐお隣にある大山も、やはり頂上部の見通しがキッチリ確保されていました。これも偶然なんでしょうか?
上の2つと比較すると、丹沢の核心部方向の見え方はいくらか自然な感じで、こんな具合でした。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。

岳ノ台から先へ進むと、1度大きく下ったあたりに、「菩提風神祠」への分岐案内が立っていました。
それは分岐点からも良く見えている近さにあって、小さな石祠だけがポツンと置かれた、ささやかな社でした。
このあたりが塔ノ岳と大山のちょうど中間に当たり、鞍部を吹き抜けてくる風のために、麓の菩提地区で農作物などの被害に悩まされていたことから、昔の村人が風神を祀ってそれを鎮めようとしたものだとか。
その後は小さなアップダウンが続いて、急に左手が開けたと思ったら、そこはパラグライダーの滑走台でした。
飛び立った後にもっと素晴らしい景色が待っているとはいえ、富士山や箱根の山々を正面に見ながら大空へ飛び立つ気分というのも、なかなか贅沢ではないかと感じました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そのすぐ先で今度は右手側が開けて、次に登る大山の端正な三角形が目に飛び込んできました。普段は反対側から見ることが多いのですが、大山って、本当にどの方向から見ても美しい形をしているんですよね。

2つの展望地を過ぎたら、軽く下って林道に降りた所が菩提峠です。結局ここまで誰にも会いませんでした。
林道を下って、2012年の火災で焼失した富士見山荘の跡地前へ。向かい側の公衆トイレだけが今も健在でした。
ここは、ヤビツ峠から丹沢表尾根へのルート上にあって、写真撮影中にも何人かの登山者が通って行きました。
富士見山荘跡地から車道を北へ向かうと、もう歩行者の姿は皆無で、車と自転車が稀に通るくらいになります。
青山荘の前を通過します。岳ノ台に寄り道をしなければ、ヤビツ峠から登山道でここに来ることも可能でした。
青山荘前からは沢沿いの道。冬枯れの今は寂しい景色ですが、緑の濃い時期なら爽やかな気分で歩けるのかも。

諸戸山林事務所の前まで来ました。ここが諸戸尾根コースの登山口になります。
事前に得た情報によれば、事務所の奥にある鳥居をくぐった先に山道が続いているはずです。
上の写真右端の杉の木の根元に、小さな標識が置かれていました。(上の写真にも一応写っています)
鳥居をくぐって進むと、すぐに諸戸神社があります。由緒などは不明でしたが、これからの安全を願って手を合わせていきました。

まずはカンスコロバシ沢に沿って、明瞭な山道を進みます。
間もなく分岐点が現れて、送電線巡視路を示す標識が立っています。左右どちらの道も巡視路として使われているようですが、諸戸尾根コースで大山に向かうには、沢から離れていく右の道を進みます。
この分岐点でも、杉の木の根元に「大山登口」と書かれた標識がありました。(上の写真でも確認できます)
この分岐点で先行者の姿を発見。せっかくバリエーションルートに来ているのに、人の後ろを付いて歩くようになっては面白味がなくなってしまうので、ここで行動食を摂ったりして少し時間調整していきます。
行動を再開したら、ここからは割と急な山道が始まって、目指す尾根へと一気に登っていく具合になりました。

分岐点から15分ほどで、諸戸尾根(西尾根またはコンピラ尾根とも)に上がりました。
写真左下から登ってきて、尾根に乗ったら写真左上の方向に進むので、登りではあまり間違えなさそうな地点ですが、このコースを下ってきた時にはここが尾根からの降下点になるので、見逃さないように注意が必要です。
分岐点を過ぎて振り返った様子で、下りの場合は、ここで尾根から外れて右斜め前に進むことになります。
尾根は直進方向に延びていて、踏み跡も続いていますが、直進すると若干の登り返しに変わるので、下ってきたのに登り始めたら、この分岐を見逃したことになりそう。この日は直進方向を太い枝が通せんぼしていて、それを跨がないと通れない状況だったものの、次に来た時に必ずある保証はないので、それを目印にはできません。
この分岐点にも、下りの人向けの標識が木の幹に括り付けられていて、尾根道の続きを通せんぼする枝も、この標識に引っ掛けられていました(標識が見にくいですが、黄色い文字で「諸戸」と書かれています)。
このコースで見た標識はこれが最後で、この先は頂上側の分岐点を含めて、一切の道案内はありませんでした。
尾根道を進むと、ほどなく右に送電線巡視路への分岐があり(巡視路を示す黄色い杭あり)、そこさえ間違わなければ、もう紛らわしい分岐はありません。そして、その分岐を見送った先も道は明瞭に続いていたので、大山への道もそこそこ歩かれているようです。一般的なコースではないとはいえ、市販の地図に載っていますからね。

ということで、引き続き明瞭な道を進みますが、当面はそもそも尾根自体が細くて分かりやすいので、仮に落ち葉などで道が見づらくなっていたとしても、登りならば尾根を外す心配はなさそうでした。
途中には1箇所だけ、ちょっとした露岩帯がありますが、少し手を添える程度で普通に歩いて通過できました。
先行する単独行男性の姿が前方の視界に入るたびに、はじめは何度か間隔調整をしたりしていましたが、一貫して割と急な傾斜が続いて、ゆっくりでないと登れないため、こんな風にどうしても距離が詰まってしまいます。
でも考えてみたら、なにしろ道が明瞭すぎていて、これなら道を追うのも人の後を追うのも大して変わりません。そう思って諦めて追いついていくと、やがてその男性がひと休みする間に、先を譲って頂く形になりました。
いくら道が明瞭だとは言っても、やはり自分で進路を確認しながら進むのがバリエーションルートを歩く醍醐味であり、それができなければ楽しさが半減するような気がするので、それが続けられて良かったです。
中には、こんなに穏やかで気持ちの良い箇所も出てきますが、それは短い間のことでした。
 (あとで地形図を確認すると、標高がちょうど1000mを過ぎたあたりだったようです)
その後は再び傾斜が強まり、比較的急な斜面の直登が続くので、次第にふくらはぎに張りを覚え始めます。また、ほとんど霜の影響を見ないで登ってきましたが、さすがに上部になると霜柱を踏みしめる道に変わりました。
ここまで道が明瞭さを失う箇所はなく、道の続きを探すような局面は全くありません。ただし尾根の最上部に差し掛かる最終盤だけは様子が変わり、尾根が広がって踏み跡が拡散することで、やや進路が不明瞭になります。
とりわけ明瞭な道が、左へトラバース気味に分かれていくのが気になりましたが、ここでは事前に 丹沢マイナールート探検隊 の記事で読んでいた通り、尾根筋を外さないようにして進みます。
すると、道が深く掘られていたり落ち枝が散乱していたりして、最後だけは歩きにくい箇所が多くなりました。なお、この境界見出標に沿って進む形になりましたので、下る時にはこれを目印にすると確実かもしれません。

シカ柵に沿って進むようになると、間もなく一般登山道との合流点が見えてきました。
合流点に立つと、少し先には大山頂上手前の鳥居が見えていて(丸印)、表参道を登ってきた人たちが次々と下をくぐって行きます。すぐ前を横切っているのは、鳥居前から分かれて頂上北側の展望地に向かう道でした。
合流点を振り返りました。立っているのは水源協定林の看板で、その奥がシカ柵の出入口になっています。シカ柵は、てっきり扉を開閉して通過するものと思っていたら、扉部分がほぼ壊れていて常時オープン状態でした。
また、かつてはここに諸戸山林事務所を示す標識があったようですが、この日は見当たらなかったと思います。

展望地は後回しにして、まず頂上を踏んでしまおうと、2つ前の写真の鳥居前に出て、最後の石段を登ります。
頂上はこの通りの賑わいで、ここまで登山者を1人しか見なかった諸戸尾根コースの静けさとは好対照でした。
また広い頂上一帯はどこもかしこも霜融けの影響でぬかるんでいて、足元に注意しないと歩けない状況です。
しばらく様子を窺っていた甲斐あって、一瞬だけ頂上標柱の前が空きました。
標柱の先には海まで見えているはずですが、霞んでいてスッキリとした眺めではないのが残念です。同様に都心方向もぼんやりとしていて、一応高層ビル群が肉眼では見えていたものの、写真にはうまく撮れませんでした。
どうでも良いことですが、左側の男性って、誰かが写真を撮るたびにいちいち写り込んでいるんだろうなぁ‥‥。

ということで、北側に回って西側の展望を楽しんでいきます。岳ノ台にいた頃には綺麗に見えていた富士山に、少し雲がかかってしまいましたが、丹沢の核心部はクリアに見渡せました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして富士山の右側には、雪化粧した峰々も遙か彼方に見えていました。
そこにある展望図には単に「南アルプス」としか書かれていなかったのですが、カシミール3Dで確認すると、見えていたのは赤石岳と聖岳だったようです。
割と混み合っていた頂上も北側に回ると、目論見通りに電波塔の周囲で腰掛けられる場所に空きが見つかって、展望を楽しんだ後はそこでゆっくりしていきます。
タップリの日差しと穏やかな風によるポカポカ陽気に包まれて、急登が続いた後で身体が温まっていたとはいえ、休憩中にもかかわらず山シャツ姿で長時間快適に過ごせてしまうのが意外すぎて(上に何か羽織るとむしろ暑かった)、とても真冬に標高1000m級の頂上にいるとは思えない状況でした。これも暖冬の影響でしょうか。
あまりの居心地の良さに、初めて来た頂上でもないのに、私にしては珍しく少し長めの滞在となっています。

大山からの下りは、見晴台経由の道を選びました。石ゴロの表参道は、霜融けで土が湿っていると滑って歩きにくいと思ったからです。もちろん見晴台に下ったところで、ぬかるんだ場所は多々あると思っていましたが、予想外に霜融けの影響が見られたのは頂上直下だけで、少し下ってからは全く足元を気にせず歩けてしまいます。
ただ、さすがに一般登山道に入ると、ハイカーがほとんど途切れずに次々と現れて、細い道が続いていると渋滞に追いついてなかなか抜かせないこともありました。まぁこれだけハイカーが多いと、仕方ないことですね。
もう何度も歩いている道なので、途中はほとんど写真も撮らずに、ただひたすら下ります(以降は説明も簡単に済ませます)。あまりにハイペースで一気に下ってしまったので、見晴台でも少し足を休めていきました。
見晴台と下社の間は、来るたびに道の様子が変わっているのですが、今回もこの桟道(?)が増えていました。
これはいくらなんでも、あまりに大袈裟すぎやしませんか? ここだけならまだしも、全区間でどんどん登山道らしさが失われているので、近い将来、土の上を歩ける場所がなくなってしまうのではと心配してしまいます。
阿夫利神社下社の石段下に出ました。せっかくこの時期に来たので、下社でお参りしていきましょうか。
石段を登って下社の境内へ。この時期は、茅の輪が置かれているんですね。
先日の高尾山薬王院に続いて、今年1年の健康と安全を願っておきました。
下社の境内から眺めると、大山の頂上からは霞んでいた相模湾がいくらか見やすくなっていて、江ノ島や三浦半島がしっかり確認できました(写真を縮小したら分かりにくくなってしまいましたが)。

どこに下山しても良かったのですが、最終的に蓑毛へ下ることにしました。ちょうどバスが来ない時間帯に当たりそうだったので、下社で少し長めに時間調整してから、頂上への表参道を見送ってその奥の道に入ります。
すると、それまでの賑わいから一転して、ほとんど人と会わない静かな道になりました。また下社から蓑毛越までの間は、結構アップダウンが多いので、余力を残していないと辛く感じるのではないかと思います。
登山道が十字に交差している蓑毛越まで来れば、バス停まであと30分ほどで下れるのがほぼ確実となります。
時間に余裕があったので、ここでも少し休んでいきますが、その間は誰もここを通りがかりませんでした。
蓑毛越からの下り始めは、苔むした石垣に守られた道が続きました。大山への参道として、古くから良く歩かれていた道のようです。(手抜きして前回と同じ文章を使い回し。写真もほぼ同じ地点で撮っていた模様です)
何度か道路を横断して進むようになると、ゴールは間近です。
ここで車道に出たら、もうバス停まで5分とかかりません。
蓑毛バス停に到着。14:00発のバスをここで待ったのは10人ほどと、思っていたよりも少なかったです。

タグ:丹沢
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ