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天王山・平代山・津久井堂所山・津久井城山 [高尾・陣馬]

2015/12/31(木)

■第316回 : 天王山(321m)・平代山(405m)・津久井堂所山(370m)・津久井城山(375m)


大晦日のこの日、近場をサクッと歩いて昼までに帰ろうと、相模原市内の超マイナーな低山を巡ってきました。
どのくらいマイナーかというと、山と高原地図「高尾・陣馬」のエリア内にありながら、登山道が載っていないどころか、そこに山があることさえ書かれていないので、存在自体がほとんど知られていないというレベルです。
それにもかかわらず、地元の人たちに愛されているコースなのか、山道がとても歩きやすく整えられていたほか、意外にもしっかりした道案内まであって、全く不安を感じることなく快適な山歩きを楽しんできました。
※最後に登った津久井城山は例外で、登山地図にコースの記載があって一般的な登山対象とされている山です。

(往路)
古淵 06:09-06:20 橋本 06:32-07:01 串川グラウンド前

(登山行程)
串川グラウンド前 07:05
天王山(天王宮)  07:20
宮標石      07:40
平代山      07:50-08:00
津久井堂所山   08:10-08:15
監視所山(川和山) 08:30-08:35
聖天堂      08:45
津久井湖城山公園 09:10-09:15
津久井城山    09:50-10:00
津久井湖観光センター前  10:30

(復路)
津久井湖観光センター前 10:35-11:01 橋本 11:04-11:15 古淵


大きなマップで見る

橋本駅からバスに乗って、串川グラウンド前で下車します。駅を発車する時点でたった3人だった乗客は、すでに私1人だけになっていて、このあとバスは空気だけを運んで走り去りました。まぁ大晦日の早朝ですからね。
さて、マイナーなコースでネット上にも情報が少ないだけに、コース中のポイントとなる各地点について、今回はいつもよりも少し丁寧に説明することにしました。なんてことのない低い山ですが、その割に見所が結構あって楽しめたこともあり、写真の数もやや多めとなっています。

超マイナーなコースの割に、道案内は行き届いていて、登山口へ至る脇道への入口で、早速最初の道標に導かれます。ここにこの道標が立っていることは、予めGoogleのストリートビューで確認済みでした。
ここが登山口。民家の脇にあるこの階段を登ったら、その先から山道が始まりました。
日の出は30分ほど前でしたが、この時間はまだ山の中まで明るさが届かず、森に入ると少し鬱蒼としています。
低い山だけに、ほんの数分で稜線に上がると、そこでも道標が道案内をしてくれていました。
登り始めは割と急な斜面の直登が続いて、まだ温まっていない身体には少しキツく感じます。
登山道に沿って、モミジの若木がたくさん植えられていたので、何年かすると紅葉の名所になるのかもしれませんね。付けられていたタグによると、相模原市が政令指定都市になったのを記念して植樹が行われたようです。

登り始めてわずか15分で、最初のピークとなる天王山に到着しました。
この登山道では、要所に解説板が設置されていて、歴史探訪をしながら歩けるようになっています。
それによると、ここに八坂神社(天王宮)があることから、この付近を天王山と呼んでいるとのことで、この祠がきっと八坂神社なのでしょう。山名板はありませんでしたが、この記録ではここを天王山の山頂としています。

天王山を過ぎると、尾根道は小さなアップダウンの連続となって、いくつかのコブを越えていきます。
供養観音が立っていたこの地点も、そんなコブの中のひとつで、ここにも解説板が設置されていました。
引き続き登山道は良く踏まれていて明瞭ですし、要所では道標も道案内をしてくれます。
つい最近までは存在すら知らなかったコースで、遠方からわざわざ訪れる人がいるようなコースだとも思えないので、余程日頃から地元の方々に良く歩かれて、かつ熱心に整備もされているのではという印象を受けました。
大晦日の早朝なんてタイミングに来てしまったので、この日は下山するまで全く人と会わなかったのですが、もっと普通の日に来ていれば、もしかするとそういった方々の姿を見掛けることができたのかもしれません。
太陽が昇るとともに、ようやく稜線上に日が差してきました(谷間は相変わらず日陰のままでしたが)。
このあたり、落ち葉でフカフカの感触がとても心地良かったです。

宮標石のピークに近付く頃には、かなり人家から離れて、生活雑音なども届かなくなっています。
こんな季節だけに、葉を落とした木々が多くて森の雰囲気は明るく、見通しも良かったのですが、もっと緑が濃い時期に来ていれば、標高は低いながらもそれなりの山深さが味わえるのではと感じました。
宮標石が設置された地点に来ました。ここもピークになっていますが、山名は特に付けられていないようです。
これが明治時代に設置された宮標石で、宮内省の「宮」という字を丸くデザインした印が刻まれています。
同時にこの標石は、当時の青山村・長竹村・根小屋村・中野村の境界と方向も示していて、写した側の面にも「青山村」「中野村」の字が確認できます(後年の補修らしい痕跡も見られますが)。

宮標石のピークを過ぎて反対側に少し下った地点は、各方面からの道が集まる四差路となっていました。
重要な分岐点なのに、なぜかここでは公的な道標による道案内が手薄だったのですが、その代わりに私製の案内図が2つも立てられて、道行く人たちの手助けをしてくれていました。
私製の案内図その1。 ※このサイズでは見にくいと思いますので、 こちら で大きな写真をご覧下さい。
私製の案内図その2。 ※このサイズでは見にくいと思いますので、 こちら で大きな写真をご覧下さい。

分岐点からは、平代山への道を往復します。
この区間は、ハイキングコースとして整備された区間から外れるようで、道が細くなった上に、こんな時期でも下草が少しうるさかったです。暖かい時期になると、ヤブに阻まれたりする可能性もありそう。
しかも、かなりの急斜面をジグザグも描かずに強引に直登します。大して長く続くわけではなく、標高差が100m足らずなので10分もあれば登り切れるのですが、それでも今回のコースの中ではここが一番の急坂でした。
平代山の山頂に到着しました。標高は405mで、ここがこの日の最高点になります。
標識の側面に、道案内として有用な書き込みがびっしり。地元の方々の親切さが良く伝わってくるようでした。
展望はほとんどありません。この日は西側の樹木の間から、高塚山(中央の突起)と不老山(その少し右あたり)が見られましたが、木々が葉を茂らせてしまうと、何も見られなくなってしまいそうです。
平代山の山頂で少し休んだら、来た道を引き返して宮標石下の分岐点まで戻り、そこを直進します。

すると間もなく、津久井堂所山の山頂に着きました。標高で見てしまうと一番の座を平代山に譲りますが、この山塊のほぼ中央にあって、地図上では山塊の主峰と言っても良さそうな構えでそびえています。
津久井堂所山は、今回のコースで唯一の三角点峰で、設置されていたのは二等三角点でした。これほど文字がクッキリと刻まれた、良好な状態の三角点も、そうそう見ない気がします。
山頂には大きな案内図が設置されていましたが、ここまで来られた人に見せてもあまり意味がない気が‥‥。
それよりも、ネット上とかで見られた方が事前に計画を立てる際に役立つと思うので、大きな写真を こちら に載せておきます。
ピントが少しズレていて、文字が読み取りにくいことはご愛嬌ということで(現地でデジカメの小さなモニタで確認した時は、そのことは分からなかったのです)。
津久井堂所山では、西側に展望が開けていました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして反対側は、樹木の間から覗く形にはなりましたが、この日の最後に向かう津久井城山が見られたほか、その左下では津久井湖の湖面が青く輝いている様子も確認できました。

津久井堂所山から北に下って行くと、送電線鉄塔と同時に展望図が目に入りました。
きっと、送電線を通すために樹木を伐採したことで、ここだけ見通しが良くなっていたのでしょう。
スッキリと晴れ渡った空ではないのでどうかと思いましたが、都心の高層ビル群もスカイツリーも、ちゃんと見えていました。これはラッキーかな。
デジカメの望遠ズームを最大にして撮影。スカイツリーは、肉眼ではもっとハッキリ見えていたんですけどね。

その後も、分岐点ごとに道標がしっかり道案内をしてくれます。さらに、歩き始めた頃からずっと感じていたことですが、ちょっとした地点ごとに丸太のベンチが設置されているのも有り難いです。
前の写真の道標を正面から写しました。次に向かうピークは「監視所」と表記されています。
この山塊で最後のピークに到着しました。建っている小屋は、第二次世界大戦中、米軍のB29爆撃機の飛来を早期発見するために設けられた「防空監視哨」。ちなみにそう記した解説板の設置は今年の3月となっていたので、こうした案内類が整って、より楽しめるようになった頃合いを図らずも選んで来た形になっていたようです。
監視小屋の後方が最高点で、ここにもベンチが置かれています。山名標は見当たりませんでしたが、道標はここを「監視所」としていましたし、何枚か前の写真にある私製の案内図でもこの山を「監視所山」としていたので、地元ではその地名で通っているのでしょう。ネット上にはここを「川和山」とする記録が見つかりますが、地元では浸透していない様子なので、この記録でも「監視所山」という地名を採用することにしました。

監視所山の先は、情報が少なくて道の様子が良く分からず、不安を感じていた区間です。だから明瞭な道に導かれて労せずに東側の鞍部まで下り、そこでベンチと私製の道標に出迎えられた時は、ちょっと拍子抜けでした。
ネット上の情報では、テープが目印になる程度のはずだったのですが、道案内が進化している様子で、やはりいい時期に来たんでしょうね。道を探す楽しみはありませんが、サクッと帰りたいこの日はこれでもOKでした。
もちろんその先にも、明瞭な道が続いています。
山道が終わった地点にも、「監視哨方面入口」と書かれた親切な標識が立っていました。
この山域がある程度整備されている様子はネット上の情報から窺えたものの、少しは道が不明瞭だったり案内が不十分で迷わされる箇所もあるだろうと思っていたのに、結局そういった箇所はどこにもありませんでした。

1つ前の写真の地点で振り返れば、もう住宅地や道路がすぐ下まで迫ってきていますが、少し右手を見ると、道路へ下る斜面の途中にこの聖天堂がありました。こちら側から登る際には、これが目印になりそうです。
聖天堂の石段を下りてきて、車道上から振り返りました。この鳥居はGoogleのストリートビューで見られます。

一旦、山からは完全に下ってしまいましたが、この日はもうひと登りする計画なので、しばらく車道を歩いて、最後に登る津久井城山の南麓を目指します。
津久井レイクタウンの分譲地内に入ったら、そのほぼ真ん中を突っ切るようにして進みます。
津久井レイクタウンの東端あたりまで来ると、前方に目指している津久井城山が見えてきました。

津久井湖城山公園の入口まで来ました。門松が飾られて、新年を迎える装いになっています。
パークセンターは年末年始の休業中でしたが、公園は普通に開放されていて、トイレも利用できました。
建物の上がこれから登る津久井城山で、前に1度登っていますが、今回はその時とは違う道で登り下りします。
舗装された周回路を道なりに奥へ進むと、この城坂橋を渡ったすぐ先に、登山口があります。
この周回路は手頃な散策コースとなっているようで、大晦日の早朝にもかかわらず何人もの人たちが歩いていましたが、いずれも軽装で散策だけを楽しんでいる風でしかなく、山頂を目指しているのは私くらいのようです。

ここから登山開始です。
はじめは緩やかな傾斜でしたが、ほどなく周回路を横断すると、その先は次第に傾斜が増していきます。
男坂と女坂の分岐点。前回(2009年)は男坂を下っているので、まだ歩いたことがない女坂に入りました。
すると本当になだらかな道が続いて、登り坂であることをほとんど意識しないで歩けるほどでした。
楽な登りなのでさほど汗もかかないうちに、頂上直下の分岐点まで来てしまいます。
ここでこの日初めて登山者を見ていますが、大晦日に登山する人など少ないのか、下山するまでに見掛けた登山者の合計も4人だけでした(もっとも下山が10時半と早かったので、その後に登った人もいるのでしょうが)。

分岐点からはひと登りで津久井城山の山頂に到着。この時はほかに人の姿がなくて独占状態でした。
その名が示す通り、かつて山城が存在していた山頂は、現在は単なる平坦地になってますが、近くには堀切などといった素人目にも分かりやすい遺構もいくつか見られます。写真右上で石碑が立っているあたりが最高点。
最高点にあった石碑は、津久井城の沿革や建碑の由来などを記した「築井古城記」というものでした。
津久井城山から北西方向を望むと、津久井湖の先に南高尾あたりの山並みが見られました。
南西方向も少し開けていましたが、丹沢前衛の低い山々が見えているにとどまりました。そろそろ雲が増え始めていて、南山の奥に見えるはずの丹沢の核心部が隠れてしまったのが残念です。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名を示します。

今回は津久井湖畔の「花の苑地」を目指して下山することにしました。山頂を後にして、先程の分岐点まで戻ったら、そこから登り返して、この飯縄神社が建つピークを越えていきます。
飯縄神社のピークの南側からは、小倉山(写真中央やや左寄りのピーク)が見えていたほか、そのはるか先では相模湾が光っていたのですが、写真をこのサイズに縮小したら、海はほとんど分からなくなってしまいました。
山頂部の東端にあった「宝ヶ池」。山城において水の確保は至上命題だったはずですが、何百年という歳月を経た今も水を湛えているあたり、さぞかし当時から安定した水源だったのでしょう。
津久井湖畔へ下る登山道は、傾斜が緩やかでとても歩きやすく整備されていました。
唯一急だった箇所にも、クサリの手すりが設置されていて、安全に通過できます。
 (案内図ではここが「くさり場」と書かれているのですが、それは何か違うような‥‥)

「花の苑地」の手前まで下ってきました。右手方向には、バス停へ直行する道が見えていますが、バスが頻繁に運行されていて時間を気にする必要はないので、写っている橋を渡って「花の苑地」を見ていこうと思います。
「花の苑地」に入りましたが、季節的にちょっと寂しい景色なのは否めませんでした。津久井湖の対岸に見えているのは南高尾あたりの稜線です。
この時期きれいに見られたのは、ガーデンテラスの花壇くらいだったでしょうか。
この苑地では、つい先日のクリスマスまで「津久井湖城山イルミネーション」が連日開催されていたからか、そのウェルカムボードがまだ残っていました。
津久井湖観光センターでは、普段ならば津久井地域の地元野菜や特産品・名産品の販売が行われているのですが、さすがにこの日はここもお休み。もっと違う日に来れば良かったかな。
「津久井湖観光センター前」バス停でバスを待ちます。というか、ほとんど待つ間もなく、すぐにバスがやって来るのが見えたので、周囲の写真を撮るのもそこそこに、慌てて乗り込むような具合になりました。
今回、「花の苑地」に寄るために、バス停には遠回りをする形になりましたが、すぐ向かい側(反対方向のバス停=写真左端=なら降りてすぐ)に登山口があって、苑地に用がない場合はここからすぐ登山道に入れます。

タグ:高尾・陣馬
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明神ヶ岳 [箱根]

2015/12/27(日)

■第315回 : 明神ヶ岳(1169m)


この日の行先は、箱根外輪山の明神ヶ岳です。
今回で4度目の登頂となりますが、登り下りともに登山地図に載っていないコースを選んだので(だから歩くのはどちらも初めて)、大いに新鮮味が感じられる山行となりました。

登りに選んだのは、かつては登山道だったようですが現在はすっかり廃れていて、整備不良の箇所やヤブ漕ぎの箇所をしばしば通過していく、山歩きに慣れた人向けのコース。ですから全く人気(ひとけ)がありません。
もう一方の下りも、一応道標が最低限の案内をしていたので、登山道として現役のようではありましたが、あまり一般的なコースではないためか見掛けたハイカーは1人だけです。
稜線上に出て一般登山道を歩いている間だけは、さすがに次々とハイカーに出会っていますが、大半の時間を過ごした登り下りの道では、とても静かな山歩きを楽しめました。

(往路)
北ひろば前 06:42-06:54 町田 06:55-07:48 小田原
小田原 08:10-08:44 宮城野

(登山行程)
宮城野バス停 08:45
旧登山口   09:15
稜線分岐点  10:10
明神ヶ岳   10:45-10:55
林道横断点  11:40-11:45
最乗寺奥の院 12:05-12:15
最乗寺    12:20-12:30
道了尊バス停 12:35

(復路)
道了尊 12:40-12:50 大雄山駅/関本 13:00-13:21 新松田
新松田 13:23-14:03 相模大野 14:25-14:40 市営斎場入口


大きなマップで見る

小田原駅からバスに乗って、宮城野で下車します。箱根登山鉄道の終点・強羅駅からも歩ける距離で、そうしたほうが安上がりなのですが、歩き始める時間に30分以上の差が出るので、先着できるバスのほうを選びました。
坂道を登って、明神平の別荘地に入ります。目指す山道への入口は、この別荘地の一番奥に。
  ※下の写真にマウスを乗せると、現在地や経路などを示します。
道の両脇には企業の保養所や別荘が立ち並び、とても閑静な雰囲気です。
結構な登り坂が続きます。この車道歩きの間に、バス停から200mもの標高差を登ってしまうのでした。
別荘地の一番奥に到着。ここが山道への入口です。
かつてはここに登山口を示す道標が立っていたらしいのですが、撤去されたのか見当たりませんでした。
冷え込みが弱く風も穏やかで、真冬らしくなかったこの日、たっぷりの日差しを浴びれば暖かさが勝ります。
登り坂で身体も温まっていたからと、ここで脱いだジャケットは、下山するまでもう出番がありませんでした。

山道に入ります。どれだけ歩かれている道なのかが全く不明なのを不安に感じていたところ、意外にも刈り払いされていて明瞭だった入口付近の様子を見て、少しホッとしていたのですが‥‥。
刈り払いされていたのは入口付近の短い間だけで、道はすぐに笹ヤブに埋もれてしまいました。
地面には踏み跡が明瞭に付けられていて、道の続きを見失うことはなく、今でもそこそこ歩かれている様子なのは心強いのですが、最初からこんな調子では先が思いやられます。
10分ほど続いたヤブっぽい道を抜けて植林地に入ると、ようやくスッキリと先が見通せる道になりました。
とはいえ所々で路面が荒れていて、通過に注意を要する箇所がありますし、そうでなくても決して歩きやすい道ではありません。途中には全く道案内もありませんから、山歩きに慣れた人向きだと思います。
ただ、1本道で紛らわしい分岐がなく、道に迷う心配はほとんどなさそう。時折立っている保安林の標識が良い目印になりますし、数は少ないながら、要所にはテープも付けられています。道迷いが起きるとすれば、枯れ沢による分断で道の続きが分かりにくかった何箇所かですが、そういう地点ではテープの存在が頼りになりました。

不意に前方を塞ぐロープが現れて、通行止めかと一瞬焦りましたが、林道工事に伴う迂回路への誘導でした。
なお、この案内図では、現在歩いている道が「登山道」と表記されていたので、今でも一応は、登山者が歩く道として認知されている模様です。
迂回路を進んでいくと、間もなく林道に上がりました。左手には山道の続きも見えています。
ところが、この迂回路の続きが酷い状況でした。満足に歩けたのは、ここに写っている十数段の木段の間だけ。
その先でいきなり激ヤブに突入すると、凄い密度の笹で道の続きが定かではなくなり、繁茂した笹に押し返されることもしばしばで、思うように前に進めません。もう廃道と呼ぶほうが良い位のトンデモナイ有様でした。
登山口で遭遇したら登山を100%断念するほどの激ヤブですが、ここまで来てしまっているのでもう突破せざるを得ず、仕方なく観念して身体ごと笹を掻き分けるようにしながら、少しずつ前に進みます。
ところが、5分ほど続いた激ヤブとの格闘は、右下から急に現れた明瞭な道であっけなく終わりを告げました。

もしやと思ってその道を下ってみたら、すぐに難なく先程の林道に下りられるではありませんか。しかも、下る人にはこちらの経路がちゃんと案内されているのです。なぜ、登る人への案内だけ不親切だったのでしょうか。
登りの場合、林道に出合ったところで、案内に従って正面に見えている木段を登ってはいけません。林道を少し右手の方向に進んで、やがて左手に現れるこのスロープを登るのが正解。ここは道案内の改善を望みたいです。
その後はさしたる障害もなく、割と順調に登っていきます。登山口以来、ずっと一貫して緩やかな傾斜が保たれていて、楽に登れる道でもありましたが、尾根に近付いて九十九折りが始まると、やや傾斜が増していきます。
そして再び笹ヤブが濃くなって、その中を漕ぐようにして行くと、間もなく‥‥。
一般登山道が通っている尾根上に出ました。
歩いてきた道を振り返ると、「ここから先は森林作業道です。ハイキングコースではありません。」とのこと。確かに危険な箇所こそありませんでしたが、整備不良の道を歩いた経験がない人には厳しい道だろう思います。
なお、登山地図にはこのコースに相当すると思われるグレーの破線が記載されていますが、その破線路が上部で尾根筋を進むようになって小ピークに登り詰めているのに対して、実際には尾根筋を歩くことはなく、最後までずっと沢筋を進んで、地形図に958mの標高点が打たれている鞍部に出ています。

尾根上を通っているのは箱根外輪山の縦走路。ここからは一転して、整備された歩きやすい道に変わります。
そして、ここまで全く登山者を見ずに来ましたが、この先では次々に登山者とすれ違うことになりました。
今シーズン初めて、霜柱を踏みしめて歩く、冬の山らしい感触を味わいます。
ただ、冷え込みが厳しく風も強く吹いて寒いという予報に、霜柱が固く凍り付いたままの状況を期待していたのでしたが、実際にはこの暖かさに随所で融けていて、ぬかるんで歩きにくい箇所も少なくなかったです。
上空は良く晴れていたのですが、周辺には雲も多く出ていて、楽しみにしていた展望はスッキリとしません。
金時山(中央やや左寄りの丸いこんもりとした頂上)の右上に見えるはずの富士山も、この通り雲の中で、辛うじて右側の裾野が少し見えているだけでした。
下る予定にしている、最乗寺奥の院への道の分岐点まで来ました。稜線に出てからも200mほどを登り続けてきましたが、ここまで来れば明神ヶ岳とほぼ同じ標高になっていて、あとは頂上まで平坦な道を往復するだけです。

明神ヶ岳に到着しました。地面は霜融けによるぬかるみでグジョグジョになっていて、歩く場所を選びます。
ここまで多くの登山者とすれ違ってきたので、てっきり頂上も賑わっているかと思いきや、意外にも先客は単独行の若い男性1人だけ。少しお話ししたのち、彼が先発してしまうと、しばらく頂上は独占となりました。
この写真の方向に見えているのは、箱根最高峰の神山と駒ヶ岳なのですが、頂上部に雲がかかってスッキリしない眺めです。でも中腹までは良く見えていたので、噴火警戒レベルが1に引き下げられたものの、現在もなお立入規制が続く大涌谷付近で、活発に噴気が上がっている様子が良く分かりました。
富士山も、相変わらず雲に覆われて残念な眺めで、クッキリと見えている金時山と対照的でした。
パッとしないながらも、全く見えていない訳でもなかったので、一応は展望写真を撮っておきました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
頂上ではさすがに風が冷たかったものの、登りで身体が温まっていたためか、短時間ならばフリース姿のままでジャケットを羽織らなくても普通に過ごせます(フリースの下がブレスサーモの2枚重ねではありましたが)。
そうして10分ほど経った頃、南北両方向からそれぞれ登山者が現れて、独占状態は解除されます。元々見飽きないような展望に恵まれていた訳でもなく、それを潮時に、身体が冷えないうちにと下山を始めることにしました。

先程の分岐点に戻る間も、景色が開けるたび富士山の方向を窺いますが、雲が晴れる気配はありませんでした。
最乗寺奥の院への分岐点まで戻って来ました。
ここから分かれるのは、一応ちゃんとした道標が示しているコースなので、一般登山道だと言えると思うのですが、なぜか「山と高原地図」にはずっと載っていない道なのです(上部はグレーの破線すら書かれていない)。
最乗寺奥の院へ下る道は、とても緩やかな傾斜で始まりました。心配していた霜融けの影響も皆無で歩きやすく、「なんだ、結構いい道じゃないか」と思ったのでしたが‥‥。
次第に深くえぐれた道に変わり、段差の大きな箇所や、倒木などが煩わしい箇所などが頻発して、全然リズミカルに歩けません。どうやらこの道、あまり整備されていない様子です。
かつて、かなり盛んに歩かれたからなのでしょう。粘土質の土壌がV字状に深くえぐられて、溝が狭いために歩きにくいこともしばしばで、雨後などにはさらに滑りやすさも加わりそうです。
今以上に洗掘が進んでしまうと斜面崩壊すら招きかねないため、登山者の通行を抑止するために、敢えて登山地図への掲載が見送られているのではないかと推測していますが、本当のところはどうなのでしょうか。
歩きにくい道は結構長く続いて、ようやく穏やかな道になったのは、20分ほど下った頃でした。
一旦穏やかな道に変わると、以降はなだらかな道がしばらく続いて、鼻唄混じりでも歩けそうなほどでした。
林道を横断する地点まで来れば、奥の院までの2/3ほどを下り終えていて、先が見えてきた気分になります。
さらに送電線鉄塔の真下をくぐれば、登山道も残すところはあと10分ほどです。

最乗寺奥の院に到着しました。最乗寺の本堂があるエリアからは、まだ100mほど高い場所になりますが、ここまで訪れてくる観光客の姿も少なくないため、あたりはすっかり観光地的な雰囲気に変わっています。
その100mほどを、この急な石段で下ります。
観光客の皆さんは一様に息を切らして登って来ていましたが、これは登山者にとってもきついでしょうね。
石段を下り終えて振り返ると、その高さは絶望的にすら見えました。これを登るのは間違いなく大変だわ。
最乗寺のメインエリアに入ると、まずは御真殿の前を通って行きます。
御真殿の脇には、夫婦和合の高下駄が多数奉納されていました。これなどは人の背丈ほどもある巨大な物です。
結界門をくぐって出てきたところです。ここから先が浄域とされることを示す門なのに、その向こう側から出てくるだけというのが何とも中途半端な感じでした。
こちらは多宝塔。六百余年の歴史を持つ曹洞宗でも有数の寺院だけに、30余棟に及ぶ堂塔は全てが立派でした。
境内も広くて、ぐるっと回るだけでも結構な時間がかかり、ようやく本堂の前へ。
三百畳の広さを持つ壮大な本堂は、昭和29年再建という新しい建物ながら、日本の伝統的な禅宗寺院建築の特徴を踏襲しているとのこと。私は詳しくありませんが、設計を担当したのは仏教建築家として多くの実績を持つ伊藤忠太氏で、築地本願寺や湯島聖堂も氏の設計によるものだとか。
広い境内から離れても、厳粛な雰囲気に満ちた参道が続きます。
三門も実に荘厳で堂々としたものでした。
さらに参道を歩いて、茶屋の前を過ぎたところに「道了尊」バス停がありました。
ここからバスを2本乗り継いで、小田急線の新松田駅に向かっています。

タグ:箱根
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乃木坂46 『アンダーライブ at 武道館』 『Merry X'mas Show 2015』  [その他]

今週は乃木坂46のライブウィークで、私も金曜日と日曜日の2度にわたって、足を運んできました。
開催されたライブは2種類。17日(木)・18日(金)に 『アンダーライブ at 武道館』 が、20日(日)・21日(月)に 『Merry X'mas Show 2015』 が、いずれも日本武道館で開催されるという日程です。
 
乃木坂のチケットはますます確保が困難になってきて、大箱で2公演ずつ行われるにもかかわらず、先行抽選は過去にないほどの落選祭り。もちろん私も両方とも落選で、仕方なく一般販売への参戦を余儀なくされます。
一般販売なんて単なる早押し競争でしかなく、混雑で申込画面の表示すらできないうちに発売終了となった苦い経験しかないのですが、今回は席数が多い武道館ということに一縷の望みを託してその日を迎えました。
 
11月21日(土)、好天でお出掛け日和だった3連休の初日を泣く泣く潰して、朝10時の発売開始から「申込」ボタンをクリックしまくりますが、案の定、混雑中を示す403エラーか、無応答のどちらかが繰り返されるばかり。
それでもこれまでと違い、なかなか発売終了にもならないので、やはり数はそれなりに出されているようだと、根気良くトライし続けます。PCの前で格闘すること1時間以上、もう何百回ボタンを連打したか分かりません。
 
結局のところ、実は今回も申込画面が1度も表示されないまま、11時半前後には発売終了となってしまったのですが、粘りどころはそこからでした。画面を何度かリロードしていると、時として「申込」ボタンが復活していたりするのです(回線切れなどで申込が完了しなかった分が再度申込可能になるかららしい)。
12時近くなると混雑も解消されてきたのか、ついに『アンダーライブ』の申込画面に到達できて、どうにか申込を完了。その後もダメ元で待機し続けていたら、今度は『Merry X'mas Show』の申込も可能になって、なんと両方のチケットを取れてしまいます。手続きを終えたのは12時をとうに過ぎていて、2時間を超える長い格闘でした。
 
まぁそんな状況なので、どちらも申し込めたのは通常の指定席ではなく、ステージ斜め後方の「ステージサイド席」(下図)で、メンバーや演出の一部が見えない場合があるとされています。とはいえ、片方の公演だけでも取れればと思っていたところ、2公演とも取れたのですから、休日を潰して待機していただけの甲斐はありました。


乃木坂46 『アンダーライブ at 武道館』

2015/12/18(金)
 
まず最初に『アンダーライブ』とは何かを簡単に説明しておきますと、“アンダーメンバー”(=非選抜メンバー)だけが出演するライブとなります。乃木坂では、シングルCDの発売ごとに16人前後が“選抜メンバー”に選ばれて、そのCDの表題曲を歌ったり、テレビの歌番組などへ出演したりするので、一般的にはその“選抜メンバー”がほぼ乃木坂を代表する形になっています。その選抜から漏れたのが“アンダーメンバー”ですから、将棋に例えれば飛車角落ちのような布陣で臨むようなもので、知名度の高いメンバーが出てくることが一切ないのです。
 
昨年春に初めてそのメンバーによるライブが開催された時には、さほど広くない会場が3分の1も埋まらないという現実を突き付けられました。しかし、それからわずか2年足らずの間に、武道館ですらチケット確保が困難になるほどの評判を得るまでに実力を付けてきた彼女たちが、一体どんなステージを見せてくれるのでしょうか。
 
前置きはこのくらいにして、18日の金曜日、『アンダーライブ』2日目を迎えた日本武道館にやって来ました。
この場所に来たのは、1992/07/30 『YOSHIKI TALK LIVE at 日本武道館』(YOSHIKIのトークライブでありながら、結局は X JAPAN の全員が登場)で、バックのオーケストラの一員として出演して以来ですから20年以上ぶり。
クラシックのコンサートとは全く異なる騒然とした雰囲気に包まれた会場で、日本を代表するロックバンドと同じステージに立ち、“Endless Rain”や“ART OF LIFE”を演奏したのは私の音楽活動の中でもとりわけ異色の体験で、実に貴重な思い出となっています。
 
もうちょっと派手な装飾とか出し物とかがあるのを期待して、会場の写真を撮るのを楽しみにしていたのでしたが、割と地味目な横断幕が1つ飾られていただけでした。
 
今回取れていたのはなんと1階席。これまでのライブでは2階席や3階席の、それも最後列から数えた方が早いような所が定位置で、双眼鏡がなければ話にならない席ばかりだったので、初めての1階席に期待が高まります。
事前に座席表サイトで確認した私の席は下図の印あたり。ステージサイド席なので角度的に難はあるものの、ステージまでの距離という点では1階席の中でも格段に近いほうに当たる模様です。
会場入りしてみると、私の席はチケットが発売された最も端のブロックで、それ以上左側にはもう誰も入りません(席はシートで覆われていた)。一番隅なので近くには常に監視員が立っていて、開演前でもステージの見え方の写真すら撮ることができず、座席表サイトから写真を転載してしまいますが、ほぼこの通りの見え方でした。
ただ実際には、舞台装置が立体的になっているため、上の写真のようにはステージ全体を見渡せず、舞台装置の全容も真横からでは全然分かりません(開演前に正面から見られる区画に回って一応見ておきましたが)。
映像などが映し出されるスクリーンも真横からなので直接は見られず、何が映っているのかは近くに設置されていたモニタを通しての確認となります。
 
が、いざライブが始まってみたら、割とすぐ近くにお立ち台が2つあって、しかもそこにメンバーがたびたび現れます。握手会は別として、ライブでは初めて肉眼で直接見るメンバーの姿に興奮が抑えられませんでした。
特にそのうち片方のお立ち台は、メンバーと視線が合うほどの至近距離でしたから、アリーナ席と比べてもその後方なんかよりは余程恵まれていたかもしれません。俄然、コールにもライトを振る手にも力が入ります。
 
正面から見るライブ中の舞台がこんな様子だったことは、翌日にメンバーのブログでやっと分かったのですが(この写真もこっそり転載)、そんなことは関係なく、今までのライブの中で個人的に一番盛り上がりました。
 ※私がいたのは黄色い丸印の位置です(縮小前の写真ではスティックライトの色で私だと識別できた)。
 
さてライブの内容ですが、以前のアンダーライブで好評を得たノンストップライブの形式で始まり、途中からは前回好評を博した全員センター企画が取り入れられて、ちゃんと1人1人にスポットが当たる形で進行します。
手の凝った演出は一切排除して、生歌による全力パフォーマンスを全面に押し出すという、『アンダーライブ』ならではの熱演に、客席のファンも、もちろん私も、熱い声援を送って応えます。
寺田蘭世や佐々木琴子が、抽選の結果とはいえ比較的難しい曲でセンターを担当して懸命に踊っている姿など、二期生の成長が感じられる局面ではこちらも胸が熱くなりました。
 
ただ、アンダーメンバーの中では一番に推している伊藤かりんがセンターの「僕がいる場所」が前日に披露されてしまったほか、大好きなアンダー曲の「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」と「私のために 誰かのために」も前日に歌われていたことをネットの速報で知って、2日目を選んだことを少し後悔する気持ちがあったのも事実。
しかし本編終了後にアンコールが始まると、今回は不参加とされていた、現在は選抜として活動中のかつてのアンダーメンバー5人が、それぞれセンター曲を引っ提げて順に登場するというサプライズ。これには参りました。
客席の熱気もここで最高潮に達します。1曲目に伊藤万理華が現れ、次いで井上小百合が出てきた時点で、あとの3人が控えていることも自明だったのですが、分かっていても最後に、当時アンダーとして不当なまでに不遇な活動を強いられていたであろう衛藤美彩が晴れやかな表情で現れた時は、さすがにウルッとさせられました。
その後のMCで、辛い思いをすることも多かったアンダーとしての活動がここまで大きく花開いたことを、5人がそれぞれ感慨深く、時折感極まって言葉に詰まりつつも語り継いでいくと、ステージにいるほかのメンバーにもその涙が伝染します。客席でも涙を誘われた人が多かったんではないでしょうか。
 
そして、一旦はそんなふうに選抜メンバーがオイシイ所をさらったかのように見えて、ラストに再度スポットを浴びたのが、前日の公演で卒業を発表をした永島聖羅でした。
アンコールの締めくくりとして、ステージも客席も一体となって「乃木坂の詩」を歌い上げ、これにて終了‥‥のはずが、客席照明が点灯し退場のアナウンスまで流れ始めたのに、割れんばかりの「ながさんコール」は収まるところを知らず、客席も彼女のサイリウムカラーである黄色に包まれたまま。
卒業の時期が未定とされたため、すぐにお別れという訳ではないことは皆が分かっていましたが、アンダーライブをここまで育て上げた功労者の1人である彼女を讃えたい、そしてその姿を少しでも多く眼に焼き付けておきたいという思いで、会場にいる全ファンの心が1つになった瞬間でした。
 
このままで終わらせないぞというファンの総意に押し切られるようにして再度客電が落とされると、まずは永島聖羅が1人でステージに戻ってきます。
  「みんなまだやりたいの? しょうがないな~」
大歓声とともに、全メンバーがステージに揃い、本編ですでに歌われていた「ハウス!」がもう1度熱唱されて、これ以上ないと思われる異様な盛り上がりのまま、ライブは幕を閉じました。
 
終演後は、乃木坂史上最高のライブだったと評する声がネットに次々と上がり、みんなの感想を読んでいるだけでもまた感動が蘇ってきます。これほど感動的なライブに立ち会えたのは、嬉しいの一言に尽きますし、50歳を過ぎてから、ライブなんかで(言い方は悪いですが)ここまで心が揺り動かされるとは思ってもみませんでした。
メンバーたちもみんな素晴らしかったけれど、客席で一緒だったお前らも、本当に最高だったぜ。


乃木坂46 『Merry X'mas Show 2015』

2015/12/20(日)
 
『アンダーライブ』の興奮もまだ醒めやらぬ2日後、今度は乃木坂全体としてのライブとなる『Merry X'mas Show 2015』の1日目を楽しみに、再び日本武道館へと向かいました。
初ライブ参戦が昨年のこの『Merry X'mas Show』でしたから、それからちょうど1年が経過したことになります。
 
『アンダーライブ』の項では前置きが長くなったため省略しましたが、交通機関を利用するにあたっては、トラブルがいつ発生するか分からないので、普段からなるべく早く目的地に着いてしまおうとする習性があり、実はこの2日間ともかなりの余裕をみて九段下まで来ています。
暖かい時期ならば北の丸公園を散策でもしていれば済む話ですが、さすがにこの寒空の下、屋外で時間を潰すのは無理と、建物の中で過ごせそうな場所を探していたら、なんとすぐ近くに理想的な場所が見つかりました。
それがこの、千代田区役所が入った「九段第3合同庁舎」という建物で、9階に千代田区立図書館があるほか、1階のロビーも「区民ホール」の名で一般開放されているのです。
18日は図書館でゆっくりと本を読んで過ごしていた一方、この日は空腹を満たしてから武道館に向かいたかったので、飲食可の区民ホールで持ち込んだパンを食べたりしつつ時間調整しています。
 
この建物の良い所はそれだけではなく、建物を出て正面の小道(=1つ前の写真の撮影地点)に入れば、すぐ目の前にこの清水門があって、くぐった先がもう北の丸公園という近さ。右手には武道館の屋根も見えています。
そうして武道館の前に立ってみると、2日前と横断幕が変わっていただけで、『Merry X'mas Show』だからといってクリスマス的な装飾は全く見られませんでした。何かしら武道館側からの制約があるのかもしれませんね。
日曜日とあって、平日だった一昨日よりも人の出足は段違いに良いようです。開場した後も、割と早い時間のうちに客席が埋まっていくのが分かりました。
 
ところでこの日の最大の気懸かりは、座席の位置とそこからの見え方でした。
2日前と同じ「ステージサイド席」という区分でしたが、取れていたのは2日前と違って2階席で、しかもその中でも一番上のブロックです。やはり一昨日の運が特別良かっただけで、このあたりが私の定位置なのでしょう。
いざ着席してみると、ステージはほぼ真下に見下ろすような具合です。水平距離は2日前の1階席と同様にそこそこ近いのですが、垂直方向に高低差がありすぎて、メンバーはかなり小さくしか見えません。
しかもステージの斜め後方にいる訳ですから、見えているのが後頭部ばかりということも多く、メンバーの識別は近くに設置されていたモニタを通してでなければほぼ不可能でした。
 
さてライブの内容ですが、昨年ほどクリスマスショー的な構成が前面には出されていなかったものの、クリスマス風のアレンジを加えたメドレーあり、ストーリー仕立てのお芝居ありと、歌とダンスをじっくり魅せることに徹していた『アンダーライブ』とは全く異なる方向性のものとなっていました。
舞台装置は『アンダーライブ』とほとんど変わらないように見えて、上部にいくらかクリスマス的な飾りが増えていた程度だったでしょうか。その代わり、レーザー光線やフレームマシンによる火球といった、『アンダーライブ』にはなかった特殊効果が多用されて、華やかなステージが演出されます。
歌衣装も、見慣れた制服やそれぞれの曲のオリジナル衣装ではなく、このライブのために製作された様子の新しい衣装が多く登場して、普段のライブとは違った表情を見せようとする意図も明らかに感じられました。
  (この日のライブは、BSスカパー!で生中継されていました。私がいたのは黄色い丸印のあたりです)
でも、そうして視覚に訴える要素が多い分、舞台が見にくい席から楽しむのは厳しかった印象が否めません。
しかもこのグループは、クオリティの高い、「作品」と呼ぶに相応しいだけの曲を多数持っています。だから私にとって、ライブではその歌の世界をじっくりと楽しめるのが理想で、余計な演出に頼ることがむしろ邪魔に思えてしまうようなところもあり、そういう意味でも『アンダーライブ』ほどには心に響くものがありませんでした。
まぁこれは単なる好みの問題なので、善し悪しということとは違うのですが。。。
 
それと、選抜メンバーの存在感はそれなりに際立っていたものの、その他大勢で終わってしまったかのようなメンバーが少なくないと感じられたのもやや残念な点でした。
アンダーメンバーは『アンダーライブ』を含めると計4公演に連投するので、『Merry X'mas Show』を選抜メンバーがより頑張ることで、アンダーメンバーの負担軽減を図ったものと推測してはいますが、出演者1人1人にちゃんとスポットを当てる機会を作っていた『アンダーライブ』と比べてしまうと、ただでさえ出演者数が倍くらいになっていることもあって、どうしても個々の存在感が薄かったです。
推しているメンバーによっては、不完全燃焼で終わってしまったファンもいらっしゃったのではないかしらん。
 ※ただしこの点については、現場で専らモニタを通して見ていた故の誤解があるかもしれません。モニタに写されるのは、特定のメンバーのアップということが多くて、ステージ全体の様子が分かりにくかったためです。後日、録画しておいたBSスカパー!の生中継映像を確認してみて、もし認識が変わったら訂正したいと思います。
 
そんな訳で、割と淡々とした感じで楽しんで、正直なところ、平凡な印象のライブにとどまってしまったかなぁ。なにしろ2日前の『アンダーライブ』が凄すぎましたから、期待を高く持ちすぎていたのかもしれませんね。。。

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