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美ヶ原が公共交通で日帰り困難に [雑感]

2015/07/26(日)

美ヶ原が公共交通で日帰り困難に

タイトルを検索サイト等でご覧になって来られた方には申し訳ないですが、本題の前に少しだけ近況報告をさせて下さい。
デスクワークに支障する程ではないのでお仕事は休まずに済んでいるものの、山を歩くとなると少々不安、という微妙な体調が続いて、今月も山行なしが確定してしまいました。 しばらく未更新でいると、心配して下さる奇特な方もいらっしゃるので、今回はバス路線ネタで更新させて頂きます。
 
美ヶ原がついに今年、路線バスの利用では、事実上日帰りが困難になってしまいました。
 
美ヶ原といえば、押しも押されもしない日本百名山の一座です。
頂上まで交通機関が通じているので、霧ヶ峰(車山)と並んで最も登頂しやすい百名山としても知られています。
広大な頂上台地いっぱいに草原が広がる伸びやかな景観や、北・中央・南すべての日本アルプスをぐるりと見渡せる大展望は、登山に関心がなくても魅力ですから、アクセスの良さもあって一般的にも人気のある観光地です。
 
私も2008年に訪れていて、その日は空が霞んでいて展望は楽しめなかったのですが、深田久弥が著書「日本百名山」の中で、草原が果てしもなく、「さぁ、どこでも勝手にお歩きなさい、といった風に続いている」と記している景色の中を歩くのは、とても印象深いものでした。
もっとも牧場がある今、自由に闊歩できるのは牛さんだけで、人間が通れるのは牧柵の外の通路に限られますし、仮に牧場がなかったとしても、植生保護の観点から、いずれは歩ける場所が制限されることになったでしょう。
 
それほどの観光地ですから、元々はバス路線も充実していたのです。
私が山を始めたのが2005年ですので、それ以前の情報は持っていないのですが、2005年時点では、下図の青実線・青破線合わせて5系統もの路線が運行されていました。
 
ところが、その後はいずれの路線でも減便や運行期間の縮小が急速に進み、その結果として廃線が相次いだことで、早くも7年後の2012年には青実線の1路線が存続するだけになります。
そして、昨年まで朝夕2往復が残されていたその最後の路線も、今年ついに1日1往復になってしまいました。
1往復といっても、朝行って夕方帰ることができれば、使い勝手はそんなに変わらないのですが、先日発表されたダイヤにはさすがに驚かされました。なんと、現地での滞在時間を2時間しか取れない糞ダイヤだったのです。
 
その、問題の運行ダイヤがこれです。
  
松本バスターミナル10:35
三城荘前11:31
扉山荘前11:48
美ヶ原高原美術館12:13
  
美ヶ原高原美術館14:15
扉山荘前14:38
三城荘前14:55
松本バスターミナル15:55
 ※運行日:2015年8月1日~16日(年間16日間)
 
たった2時間の滞在では、ほとんど何もできません。
 (昨年の2往復ダイヤでは6時間以上の滞在が可能だったので、あまりの変貌ぶりに開いた口が塞がりません)
終点まで乗って行くと、目の前の美ヶ原高原美術館を見て回るのがせいぜいで、食事する時間もないでしょう。
健脚ならば少し手前の山本小屋で降りて、美ヶ原の頂上である王ヶ頭まで往復できるかもしれませんが、着いた途端に引き返すような慌ただしい行程となりますし、途中の三城荘前から王ヶ頭を往復しようにも、標準コースタイム通りの時間をかけてしまうと、帰りのバスには間に合いません。
 
これではもう、日帰り客の利用はほとんど見込めないでしょう。運行期間が8月上旬だけに短縮されて、昨年より格段に不便になったというのに、宿泊客くらいしか利用しないとしたら、利用者のさらなる激減は明らかです。
せめて滞在時間をあと1時間でも伸ばせれば、日帰りでもそこそこの観光ができるようになって、利用者も増やせると思われるのに、そうしなかった理由は一体どこにあるのでしょう。
 
ちなみに私が美ヶ原を訪れたのは2008年の1度だけですが、このエリアの周辺には美ヶ原に劣らない魅力を持った山々が多く、その後も鉢伏山(2010年)、三峰山(2012年)、三峰山~鉢伏山縦走(2013年)といった山行の折に、この路線バスを利用してきました。
2010年以降はすべて片道での利用でしたが、今年のダイヤで同じように利用できるかというと、朝の便はこれから登山を始めるには遅すぎますし、帰りの便は逆に早過ぎて間に合わせるのが難しそうなので、ダイヤが改正されない限り、たとえ片道でも利用することはないと思います。
三峰山に登るには、少なくとも行き帰りのどちらかでこのバスを使わないと難しいので、美ヶ原とともに公共交通利用での登頂困難リストに仲間入りです(鉢伏山だけならば、西側の松本・塩尻市街を走るバス路線を足掛かりにできるので、工夫次第でまだ登れそうなのがせめてもの救い)。
 
今のところ最後の利用となっている2013年、朝の下り便に乗車した時は、途中のバス停で乗客を降ろすたびに「帰りのバスは**時**分に来ますから、遅れないように」と運転手が言葉をかけていて、当時から日帰りの往復客を主なターゲットと認識していた様子が窺えたのです。
その大切な日帰り客を自ら手放すような、自殺行為にも等しいダイヤ改正をなぜ行ってしまったのか、もはや取り返しのつかない状況に至ったと感じているのは私だけでしょうか。
 
(おまけ)廃止された扉峠バスのバス停。扉峠は、今年も上記の松本からの路線が1日1回通りますが、これは廃線となった霧ヶ峰・白樺湖方面のバス停で、なぜか撤去されずに錆びるままになっていました(撮影は2013年)。
 
■ 資料編
 (1) 松本バスターミナル-美ヶ原高原美術館線(アルピコ交通バス (2010年までは松本電鉄バス))
    
便数運行期間(だいたいで不正確)
2005年3往復(7/16~8/28は5往復)4/29~10/30の土休日、GWと7/16~10/10は毎日
2006年3往復(7/15~8/27は5往復)4/29~10/29の土休日、7/15~10/29は毎日
2007年3往復(7/14~8/26は5往復)4/29~10/28の土休日、7/14~10/8は毎日
2008~2009年3往復4/29~5/6の毎日、7/19~8/24の毎日(2008年)
2010~2011年2往復5月~8月の土休日、夏休み期間の一部は毎日
2012~2014年2往復7/14~7/29の土休日、8/4~8/16の毎日(年間20日)
2015年1往復8/1~8/16の毎日(年間16日)
 
 (2) 松本バスターミナル-美ヶ原高原線(松本電鉄バス)
    
便数運行期間(だいたいで不正確)
2005年2.5往復(7/17~8/22は5往復)4/29~10/30の土休日、GWと7/16~10/10は毎日
2006年2.5往復(7/15~8/27は5往復)4/29~10/29の土休日、7/15~10/9は毎日
2007年3往復(7/14~8/26は5往復)4/29~10/28の土休日、7/14~10/8は毎日
2008年3往復4/29~5/6の毎日、7/19~8/24の毎日(2008年)
2009年不明(2008年と変わらなかったと思われる)
2010年廃止
 
 (3) 上田駅-美ヶ原高原美術館-山本小屋線(千曲バス)
    
便数運行期間
2005年2往復7/30~8/28の毎日
2006年2往復8/1~8/20の毎日
2007年2往復8/4~8/19の土休日(年間6日)
2008年1往復8/2~8/17の土休日(年間6日)
2009~2010年1往復8月上旬の土休日(日数不明)
2011年1往復8月上旬の土休日(年間4日)
2012年廃止
 
 (4) 東白樺湖-美ヶ原美術館線(諏訪バス)
    
便数運行期間
2005年1往復
+区間便1往復
7/9~8/28の土休日、8/15,16
(区間便は強清水-美ヶ原美術館間を運行)
2006年0.5往復(東白樺湖発)
+区間便0.5往復
7/22~8/27の土休日、8/14~16の毎日
(区間便は美ヶ原美術館→強清水間を運行)
2007年廃止
 
 (5) 上諏訪駅-美ヶ原美術館線(諏訪バス)
    
便数運行期間
2005年運行なし
2006年1往復7/22~8/27の土休日、8/14~16の毎日
2007年廃止

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映画 『悲しみの忘れ方』 [その他]

2015/07/14(火)

『 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 』

この日は、10日に封切されたばかりの映画 『 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 』 を観てきました。
デビュー前のオーディションから現在に至るまでの約3年半を、これまでほとんど公開されてこなかった舞台裏の映像や、メンバーの家族へのインタビューなどを元に構成したドキュメンタリー作品です。
 
当初は映画館まで行って観るつもりなどサラサラなく、DVDで出るのを待つ心構えでいたのですが、毎月14日の「TOHOシネマズデイ」で入場料が大幅割引になることを直前に知って、ほぼ衝動的に出掛けてきました。
 
平日につき、午後はお仕事をお休みさせて頂いて、小田急線の海老名駅へ。
相鉄線への乗り換えでしか利用しないような駅で、駅の外に出たのは、高校生時代に吹奏楽部の活動で海老名市文化会館に行った時以来になります。橋上駅舎の上には、もう何度も登った丹沢の大山が顔を出していました。
 
東口に複合商業施設「ビナウォーク」ができて、駅と各施設の2階部分が公開街路で結ばれたのを知ってはいましたが、そこを初めて歩いて、「ビナウォーク」の中核店舗の1つである「TOHOシネマズ海老名」に来ました。
 
映画館に入るのも久しぶりで、記憶が正しければ、007シリーズの第10作「私を愛したスパイ」以来です。1977年公開の映画ですから、「シネマコンプレックス」(通称:シネコン)なる場所に来るのも今回が初めて。
客席が全席指定になっていたり、自動券売機でチケットが発券されるようになっていたりと、見るもの全てが新鮮でした。もちろん、窓口では入場料を払うだけで、館内に入ったら空いている席に適当に座るという、昔ながらの映画館も残っているとは思うのですが。
 
しかもその座席が、ネットで事前に予約までできるようになっていたのには隔世の感がありました。歳とともに涙腺が緩まる一方で、どんな種類の映画を観ても必ずといって良いほど泣くので(このために映画館で観るのをずっと避けていました)、なるべく人目に付かないよう、最後列の隅の席を前日に確保しておきました。
 
いよいよ客席に入ります。
割引日とはいえ、郊外の映画館で平日の昼間ですから、埋まっていたのは約150席の3割程度でしたでしょうか。
アイドルの映画を観に来るなんて、若い人たちばかりだろうと思っていたら、年齢層は意外にも幅広かったように感じましたが、それもこの時間帯によるところが大きかったのかもしれません。
 
公開されてまだ間がないので、本編の内容については、簡単に触れるにとどめたいと思います。
 
この映画は、37人ものメンバーを擁するグループのドキュメントですが、グループの全体像を描くことが意図的に避けられた感があり、主要メンバー5人のエピソードにほぼ絞った構成となっていました。
フィーチャーされた5人には、個々にスポットが当てられて、グループに加入する以前(小中学生時代など)から現在に至るまでを、じっくりと振り返っています(上のチラシの5人です)。 華やかな活動の陰で苦悩する姿など、普段あまり表面に出ないようなシーンも織り交ぜつつ、全くの素人だった一少女がアイドルとして輝くまでになる過程が丁寧に綴られていました。 これまでに歩んできた道のりを、より深く知ることができるので、5人のファンならば応援したい気持ちもさらに高まることでしょう。
 
ところがその反面、30人以上いるほかのメンバーは、主役5人と絡んだシーンにいくらかでも出番があれば良いほうで、ほとんどスクリーンに登場しないメンバーも少なくありませんでした。 だからグループ全体のドキュメントという色があまりにも薄く、メンバーによって取り上げ方にこれほど極端な隔たりを付ける必然性があったのだろうかと、その点が若干の疑問として残っています。
 
意外だったのは、AKBのドキュメンタリーでは多用されがちな、アイドルの裏側的な部分のドロドロした描写が少なかったことで、全編を通して美しく撮られた映像も相まって、ライトなファンにとって鑑賞しやすい作品に仕上がっていたようです。 ただその分、ファン歴が長かったり、ファン歴にかかわらず初期の頃からの活動ぶりを熱心に追いかけて来た層にとって、情報が少々ぬるいであろう印象は否めませんでした。
そんなわけで、涙を抑えるのが大変なシーンが続くのを覚悟していった割には、思いのほか淡々と観ることができた感じです。さすがにラストでは、バックに流れる歌の力もあって、ウルっとさせられてしまいましたが‥‥
タグ:乃木坂
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