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大野山 [丹沢]

2017/03/04(土)

■第347回 : 大野山(722m)


この日は比較的近くの西丹沢で、行動時間が正味3時間足らずの、軽めの山歩きをしてきました。しかも人がまだ少ないうちに、静かな雰囲気を楽しもうと計画して、午前中のうちに歩き終えてしまっています。
行先に選んだ大野山は、登山を始めて間もない2006年3月に1度登っていて、単独行で訪れるのは今回が2度目。その後、グループ山行では2009年にも登っていたので、その時以来8年ぶりの再訪でした。

登りで歩いた山北駅からのコースは、最後の木段を除けば急な登りがほとんどなくて、歩きやすい快適な道がずっと続いていました。そして頂上から谷峨駅へ下るコースに入ると、林の中に終始してほとんど見通しのきかなかった登りのコースから一転、景色の開けた箇所が多くなります。富士山や近くの山々や太平洋の海原などが代わる代わる正面に現れて、それらを眺めながら、最後まで気分良く歩くことができています。

また、頂上部一帯が牧場となっているこの山は、牧草地が広がるおおらかな雰囲気の頂上も居心地が抜群でした。周囲が開けているためほぼ全方位の展望も楽しめて、改めて魅力的な山だと再認識した山行となっています。
(草原が広がる大野山の頂上。枯れ色に染まったこの時期は、少し寂しげな景色に見えてしまいますけれど)


(往路)
市営斎場入口 06:35-06:45 相模大野 06:58-07:37 新松田 → 松田
松田 08:04-08:13 山北

(登山行程)
山北駅    08:20
大野山入口  08:35
旧共和小学校 09:10
大野山    10:05-10:25
嵐      11:05
谷峨駅    11:25

(復路)
谷峨 11:42-11:56 松田 → 新松田 12:01-12:46 相模大野
相模大野 13:25-13:40 市営斎場入口


大きなマップで見る

この日はJR御殿場線の山北駅からスタートです。駅前で支度を調えている間に、同じ電車から降りたハイカー姿の人たちのうち、数人が大野山のほうに向かっていて、少し遅れてからその後を追って歩き始めました。
はじめは御殿場線の線路沿いを少し歩きます。桜並木が続いていたので、今月末頃に来れば綺麗だったのかな。
15分程で大野山入口バス停前を通過します。2006年の時は、新松田駅からここまでバスに乗って来たのでした。

その後もしばらく車道を歩いて、緩やかな登り坂を進みます。時折大型車も行き交うような二車線の道路ですが、段差付きの歩道が途切れることなく続いていて、危険を感じることはありませんでした。
車道のところどころからは、早くも大野山の頂上付近を視界に捉えることができました。目的地までの距離感を確かめながら登れる山は、ペース配分がしやすいですし、なにより近付いていく様子が励みになって良いですね。
東名高速道路の下をくぐると間もなく分岐点に出て、右に分かれる細い坂道に入ります。
その坂道は、人家が途絶えた先で一気に傾斜が増しました。かなりの急坂で、ゆっくり歩かないと登れません。

高台にある次の集落に出た所からは、富士山を眺めることができました。でもスッキリとは晴れなかったこの日、特に山間に入ると空気が霞んで、背景が白っぽい空になってしまい、あまり綺麗には見られなかったのですが。
さらに右を向くと、大野山の頂上が、すでにかなり近付いた景色として見えていました。
旧共和小学校の建物を横に見ながら進みます。鉄筋コンクリートのこんな立派な校舎を持つ学校なのに、廃校になってしまったのですね。ちなみに2011年3月の廃校で、私が以前に2回ここを通った時には、まだ現役でした。
旧共和小学校のすぐ先には、綺麗な公衆トイレがあります。2006年の時と同様、有り難く使わせて頂きました。

さらに10分ほど歩いた頃、待望の登山口に到着して、ようやく車道歩きから開放されました。
緩やかな傾斜が保たれている登山道はとても歩きやすくて、快調に足を運ぶことができます。
穏やかな道が続きます。傾斜が急になる箇所がなく、一定のペースで登れるので、ほとんど疲れを感じません。
はじめのうち道は林の中に終始して、景色らしい景色は見られませんでしたが、登っていくうちに少しずつ見通しがきくようになります。いつしか頂上部も、あともうひと頑張りで着けそうな見え方に変わっていました。
道はいつまでもなだらかで、頂上も間近に見えてきているだけに、このまま着いてしまいそうな気さえします。しかし過去2回登っている山のこと、こんな調子ですんなりと登らせてもらえないことは重々承知していました。

そう、この山は最後に試練が待ち構えているのです。いよいよ頂上部に差し掛かり、牧草地が広がる斜面が目の前に迫ったとき、それは忽然と現れました。(この写真でも、すでに牧草地と林との境に見えています)
その正体は、延々と続くこの木段です(実際には「延々と」と言うほど長くはないのですが、かなりの急登で段差も大きく、登るのが結構大変なので、長く感じてしまうのです)。ここは休み休み登るしかありません。
途中には「スカイツリーと同じ高さ 634mです」という標識が。ただ、振り返ってスカイツリーが見られるような場所ならばまだ分かりますが、そういう訳でもないので、いまいち意図していることが分かりません。
634mよりも高ければ、どんな山でも登る途中のどこかに必ず634m地点があるわけで、そんなありきたりの事を殊更に言うためにわざわざ標識まで立てた理由は一体どこにあったのでしょう。
まぁ、この写真を撮るために立ち止まったことが、つらい急登の途中でひと休みするいい口実にはなりましたけどね。もしかして、それが狙いだったのか?!

木段を登り切れば、そこはもう草原が広がる大野山の頂上部。登りはまだ少しだけ続きますが、この先は大きく開けた気持ちの良い景色の中を歩けます。
頂上の牧場は、昨年3月に県営牧場としては廃止となり民間貸与に移行されていて、夏に放牧される牛の数も僅かな数に減ってしまったようですが、牛のいないこの時期の景色は、以前とあまり変わらないのかもしれません。
開放的な頂上では、雄大な展望が楽しめるはずだったのに、これは少々残念な眺めです。平野部が割と良く晴れていたので期待していたら、山間に入ると雲が多くて、近くにあるはずの丹沢の山々ですら、その雲の中でした。
振り返って海を見ようとしても、ぼんやり霞んだ遠くは白っぽい空と同化して、良く分からない眺めでした。
最後は牧場の管理道を登って頂上へ。かつて県営牧場に維持管理されていた牧道は、現在も県によって整備されている模様です。さほど急な傾斜でもないのに、急な木段を登った直後なので、ここは足取りが重たかった‥‥。
牧道を登っている途中で、海側の景色が大きく開けました。頂上に着いてしまうと、海側の視界は少し狭まってしまうので、その前に海側の展望を楽しんでおきます。といっても肝心の海は空と同化して不明瞭ですし、その右側の箱根の山々も、一番手前の稜線が見えていただけで、その奥にある核心部の神山や駒ヶ岳は雲の中でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

大野山の頂上に到着です。この頃はまだ、富士山の白い頂が、どうにか雲の上に出ていました(写真中央)。
頂上標柱の後方は、すぐお隣にそびえる不老山の稜線です(山頂は左端付近)。
この展望図付近が最高点だったでしょうか。ちなみに大野山は、三角点の標高値が国土地理院の2014年改定によって723.1mから722.8mに下げられていたので、この記録でも(一応)大野山の標高を722mと記載しています。
しかしその三角点は、最高点から少し離れて数mほど下った地点にあるため、大野山の場合、三角点の標高をそのまま山の標高とするのが実はあまり適当ではありません。国土地理院の最新の数値データによると、展望図付近には726mを超える地点があったので、実際の大野山の標高は、726mかそれ以上ということになりそうです。
草原が広がる、なんとも開放的な雰囲気の頂上です(冒頭と同じ写真)。今の時期はくすんだ色合いに見えますし、実際にも風が少し冷たくて寒々としていたのですが、緑一色になる夏に来て、寝転んだら気持ち良さそう。
20分程の休憩中、居合わせたハイカーは10人いたかどうか。早く来た甲斐あって、静かな時間を過ごせました。

あまりパッとしませんでしたが、頂上からの展望写真です。不老山や権現山の後方に、山梨県境のもっと高い山々が連なって見えていれば、それなりに壮観だったとは思うのですが‥‥(富士山も頂上部だけでしたし)。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
頂上だけが見えていた富士山は、上の大きな写真でも存在感が薄かったので、少しだけアップにしてみました。
丹沢湖のアップも、なんだか分かりにくい写り方がせいぜいでした。もう少しクリアに見えていればなぁ‥‥。
こちらは、上の展望写真よりもさらに右側を眺めた様子です。大室山や檜洞丸といった、西丹沢を代表する山々は、残念ながら雲の中でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

頂上に着いて20分ほど経つと、富士山はほとんど雲に覆われて、写真にすると全然分からない位になってしまいました。登りで一度は暖まっていた身体も、寒風に吹かれて冷えてきたので、谷峨駅へ向けて下山を開始します。
谷峨駅へ下るコースは、はじめは背丈よりも高いササの中を抜けていきます。
しかしその後はすぐに景色が開けます。こちらの道は、登ってきた山北駅からの道がほぼ林の中に終始して、木々ばかりを見ながら歩いていたのとは対照的に、いろいろな眺めを楽しみながら下れる気分爽快な道でした。
眼下には、ゴールの谷峨駅も、すでに小さく見えていました(写真にマウスを乗せるとその位置を示します)。谷峨駅はこの先の登山道からもしばしば見通せて、少しずつ大きく見えてくる様子を確認しながら歩けています。
すっかり曇ってしまった富士山の方向です。でも天気が良ければ、この方向には富士山のほか、箱根や富士五湖周辺の山々を眺められるはずで、そんな景色を見ながら歩ければもっと楽しかったことでしょう。
登山道が向きを変えると、今度は前方いっぱいに海が広がりました。この日の実際の眺めは、こんなふうに海と空の区別が付かないくらい霞んでいましたが、明るい日差しの下、青く光る大海原を脳内で再生しつつ下ります。
途中には動物除けのフェンスが2回現れて、それぞれ扉部分を開け閉めして通過します。
景色のほかに特筆すべきことは、登ってくるハイカーを次々と見るようになったことです。グループの人たちも多く、かなりの人数とすれ違ったので、昼頃には頂上も結構な賑わいになっていたのではないかと。早出をして、人の少ない朝のうちに登っておいたのは正解だったようです。人の気配が濃厚になってしまってからでは、自然を強く感じることが難しくなりますし、なにより山は静かに楽しむに限りますから。

その後は、林道を横断して、さらに下ります。
林道を過ぎると樹林帯に入ってしまったので、景色の良い道は林道の上まででした。
その先で、一旦は舗装された歩道に迎えられます。
歩道から車道に出るところには、綺麗なトイレがありました。大野山は頂上のほか、登山道の途中にもこうしたトイレが設置されているのが有り難いですね。
車道に出るとすぐに山道が分岐して‥‥。
またしばらくの間は山道を歩くことができました。

嵐という集落に下り着いたところで山道は終わっていて、ここが谷峨駅側の登山口ということになります。
あとは車道歩きを残すのみ。車道からの眺めも、すっかり下界の風景に変わりました。ちなみに、雲がなければ写真左側に送電線と重なって富士山が見えるはずなのですが、この日はもう富士山は復活しなかったっぽいです。
谷峨駅も近くなって、駅舎のほか、線路とかもハッキリと見えてきました(縮小写真では分かりにくいですが)。
小さな橋で酒匂川を渡れば、ゴールはもう間もなくです。
谷峨駅は無人駅で、券売機すらありませんでした。ここで1時間に1本の電車を待ちます。
ホームの上には、先程までいた大野山が見えていました(頂上は奥に隠れて、厳密には見えていませんが)。

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