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天覧山・多峯主山・柏木山・龍崖山 [奥武蔵・秩父]

2017/01/14(土)

■第343回 : 天覧山(197m)・多峯主山(270m)・柏木山(303m)・龍崖山(246m)


今回は東飯能駅からの周回コースで、飯能市街からほど近い4つの山々を巡ってきました。
登った4座はいずれも標高が低くて、登山口から短時間で頂上に立つことができますし、柏木山を除けば登山道も良く整備されているので、近在の住民などにも親しまれて日頃から良く歩かれているようです。

そしてこれら4座に共通するもうひとつの特徴が、その頂上がいずれも大きく開けていて、思いのほか広い範囲の展望を楽しめるということです。
あまりにお手軽に登れる山すぎて、単独で登った場合には山登りとしては物足りないかもしれませんが、それでも天気の良い日に登れば、低山らしからぬ堂々とした展望に十分な満足感が得られることでしょう。

(往路)
古淵 05:59-06:21 八王子 06:32-07:18 東飯能

(登山行程)
東飯能駅  07:25
天覧山   07:55-08:00
多峯主山  08:30-08:40
吾妻峡   09:10
柏木山   09:55-10:05
赤根ヶ峠  10:30
龍崖山公園 10:50-10:55
龍崖山   11:25-11:40
飯能河原  12:10
東飯能駅  12:30

(復路)
東飯能 12:36-13:12 八王子 13:30-13:42 橋本
橋本 13:44-13:55 古淵


大きなマップで見る

今回は、東飯能駅から歩き始めて、またここに戻ってきます。ほぼ午前中で歩き終わるような短めのコースを選んできたのは、午後になると雪が舞うかもしれないと予報されていたからでした。
駅前からこの通りに入ったら、しばらくは道なりにずっと直進します。
市民会館は裏を回って中央公園も端っこを進み、この先で車道を横断したところが登山口になります。

道標に従って進むと登り坂が始まりました。でも道は舗装されていて、まだ登山道という雰囲気はありません。
登り始めて5分ほどで、休憩舎やトイレのある広場に出るまでは、ずっと舗装された道でした。
広場の先から、ようやく山道が始まりました。

と思ったら、あっという間に天覧山の頂上に着いてしまいます。
標高はわずか197m。市民会館付近からの標高差は80mほどしかなくて、10分もあれば登れてしまうのでした。
それでも奥武蔵の最前衛に位置するだけあって、目の前にすぐに山がない南側が大きく開けています。丹沢や奥多摩の山々を一望できて、低山らしからぬ大きな展望には目を見張るものがありました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
西側に見えていた、奥多摩のもっと高い山々は、しっかりと雪化粧していました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。

天覧山から多峯主山に向かう際に、普通に道標に従っていくと、自然と見返り坂経由のコースに入ってしまいます。ただ、この2つの山は2010年にも登っていて、そのコースはその時に1度歩いていました。
そこで今回は尾根コースに進むべく、ここを右折して、休憩舎の右手側から始まる道を下ります。道標はその道を「高麗峠」と案内していて、それがどこのことを差しているのか分からなかったのですが。
しばらく進むと、尾根道らしい景色に変わります。でもこのあたりまでは、近くの道路から車の走行音なんかが結構聞こえてきたりして、雰囲気は今ひとつでした。ところで、この道標では「高麗峠」がもう後方を示していたので、どこが高麗峠だったのか分からないまま通り過ぎてしまっていたようです。
登山道の傾斜は概ね緩やかで、割と楽に歩いていけます。さらに進んで、生活雑音が届かなくなって静かになると、低山ながらそれなりに山深い感じも味わえるようになりました。
見返り坂経由のコースを合わせると間もなく、行く手に石段が続く急斜面が現れました。ここまではずっと緩やかな道でしたが、頂上の手前だけは少々急な登りになります。
頂上直下のひと登りは石段とクサリ場に分かれて、近くの標識によるとクサリ場は「子供専用」とのこと。前後に誰もいないのでクサリ場を通ってみたら、岩盤が階段状に刻まれていて、普通に2本足で歩けてしまいました。

多峯主山に到着しました。天覧山にいた頃よりも、上空の雲が少し増えているようです。
まだ8時台ということもあってか、居合わせたのはほんの数人で、静かな頂上でした。
多峯主山では、天覧山よりもさらに広範囲の展望が楽しめました。まずは南側に丹沢や奥多摩を望みます。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして反対側には、奥武蔵や秩父あたりが眺められました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
この方角に富士山があるようなのですが、この日、富士山は全く見られませんでした。
都心方向には、東京スカイツリーが結構鮮明に見えていたのですが(天覧山からも見えていました)、写真にはうまく撮れませんでした。辛うじて左端近くにぼんやりと写っているのがそれです。

多峯主山から御獄八幡神社への道を下っていくと、一旦鞍部に下ったところにトイレが設置されていました。まだ新しい感じだったので、比較的最近に新設されたようです。
御獄八幡神社の前を通過します。
御獄八幡神社を過ぎると、石畳が敷かれた階段状の道に変わりました。神社への参道ってことですね。
ジグザグ道を下りきったところで鳥居をくぐると、そこからはほぼ平坦な道になりました。
車道に出る手前で、もう1度鳥居をくぐりました。

その後は道標の案内を無視して、細い道に入って最短コースを進み、通常の道順とは反対側から吾妻峡への入口に来ました。
吾妻峡は増水時には渡河できなくなるようです。
吾妻峡のドレミファ橋が見えてきました。
遠目には簡単に渡れそうに見えていたドレミファ橋、実際に歩いて見ると足場の間隔が思っていたよりも広めで、飛び移るようにしないと渡れなかったので、小さなお子さんには少々厳しいかもしれません。
ドレミファ橋の途中から見た、下流方向の景色です。
同じく上流方向の景色。
ドレミファ橋を渡り終えて、吾妻峡を振り返りました。

吾妻峡の対岸側に上がったら、しばらくは車道を進みます。かなり雲が多くなってきましたが、天覧山と多峯主山でそこそこ晴れているうちに展望を楽しめたので、良しとしましょうか(柏木山と龍崖山はほとんど下調べをしておらず、さほど知られていない地味な山という印象から、展望に対する期待を全く持っていなかったのです)。
T字路に突き当たったら左折します。
すると間もなく、次の登山口が現れました。
この登山口には、付近のハイキングコースの案内図が立っていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
なお、次に向かう柏木山への道は、ハイキングコースとしては整備されていません。このため、案内図のコースを赤根ヶ峠へ向けて進む途中で、コース外の道に分かれることになります。

ハイキングコースに入ると、すぐにベンチが置かれた「茜台自然広場」に出ます。
その後は、前の写真で広場の奥に見えている沢に沿って登っていきます。が、水量の少ない沢は、傾斜が穏やかなこともあってか、音も立てず静かに流れていて、せせらぎが気持ち良く聞こえるとかはありません。しかも倒木や落ち枝の散乱で雑然とした沢底が見た目にも美しくなく、残念な印象に終わっています。
一貫して緩やかな道が続いたのち、尾根が近付いてきたこのあたりで水の流れが消えたので、ここが沢の源頭部になるようです。そして前方に見えてきた最後のツメだけは勾配がキツくなって、木段の登りが待っていました。
尾根に乗り上げてから、右手に現れたフェンス沿いに少し進んでいると、ほどなく分岐点が現れました。道標の案内するコースがここでフェンスから離れていくのとは別に、フェンス沿いに進む明瞭な道が右に分かれていたのです。フェンス沿いの道に案内や目印は何も見当たりませんでしたが、ここが柏木山への入口になります。
右の道に入ると、すぐに左から別の道が合流したので、先程の地点の先にも別の分岐点があるのでしょう。その道のほうが良く踏まれている様子だったことから、もう一方の分岐点には何かしら案内があるのかもしれません。
柏木山までのほとんどの区間で、道はフェンスのすぐ脇を並走していました。フェンスの右側はゴルフ場になっていて、時折プレーしている人たちのものらしい歓声などが聞こえてきたりします。
小さなコブをいくつか越えて進み、この地点まで来ると、次のピークに標識が立っているのが目に入ったので、そこが頂上だと分かりました。これが最後の登りになるようです。

柏木山の頂上は、東側から南側にかけての広い範囲で木々が伐採されて、開放感のある場所となっていました。
柏木山には高ドッケという別名もある模様。標識のはるか先には、スカイツリーがしぶとく見えていました。
南側には、丹沢から奥多摩にかけてを広く見渡すことができます。展望には期待していなかっただけに、この眺めの良さは嬉しい誤算でした。方角的には、すでに天覧山や多峯主山から見てきた展望とほとんど変わり映えしないので、新鮮味こそありませんでしたが、それはこの日すでにここが3座目という順番が悪かったのでしょう。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

柏木山から、私製の道標に「かもしか新道」と書かれた道を下ると、所々にロープが下がる急坂がありました。
山道は長くは続かず、ほどなく地形図にない林道に降り立ちますが、山道からの出口付近が少々入り組んでいたのに、案内は何もありませんでした。そこからの下りは、勘に頼ってもどうにかなりましたが、登ってきた場合は林道から山道への入口が見つけにくい所にあるので、初めての人が迷わずに登るのは難しい状況だと思います。

その後、地形図に記載された林道まで出たところで、やっと私製の道標を発見。ここから先の案内はしっかりしていたので、登りでもここまでなら順調に来られるはずですが、上に書いたようにこの先で迷うのが必至です。
さらに進むと、別の林道に突き当たって、土の道から砂利道に変わります。
そして舗装道路の終点に出たら、舗装道路には入らずに、もう一方の砂利道へと進みます(この写真で説明すると、左の道から出てきたのち、赤根ヶ峠を示す道標に従って右の道へと進んでいます)。
舗装道路の終点には、柏木山への道標が一応は立っていますが、書かれていた内容が適切な案内だとは思えませんでした。柏木山に登る際は、現地の案内に頼らずに道順を判断できるだけの用意が現状では必要かと思います。

赤根ヶ峠への道は、やや荒れた感じの耕作地の中をしばらく進んでから、山道に変わりました。
ほんのひと登りで着いた赤根ヶ峠は、もう少し風情のある場所を期待していたのに、近くから金属音がのべつ聞こえてくる、なんとも落ち着かない感じの場所でした。
ハイキングコースの案内に従って進んで行くと、すぐに森の中を抜けると同時に、その金属音の正体が分かりました。某リース会社の広大な資材置場が現れて、建築用仮設資材の出し入れが頻繁に行われていたのです。
ハイキングコースも、その資材置場の敷地境界に沿っていて、しばらくの間はこんな殺風景な中を進むことに。
トイレのある配水場広場まで来ると、ようやく肩身の狭いコースが終わって、ここから車道歩きになります。
このあたりは最近造成されたばかりの工業団地らしく、空き地のままの区画も散見されました。

龍崖山公園まで来ました。4年ほど前にできたばかりの新しい公園で、龍崖山への登山口にもなっています。
龍崖山公園は広い斜面に立地していて、前の写真の入口やトイレのほか、駐車場などの主な施設はすべて西側の一番高いエリアにあります。すぐ北側には龍崖山(写真右奥)が見えているので、近付いていけばどこかに登山道があって、すんなり登れるだろうと思っていたら、何故か龍崖山の方向には登山道など全く見つかりません。
そこで周囲を良く見渡すと、公園内の一番低い場所に下ったあたりに、登山口らしきものがあるのが分かりました(入口の案内図には、それがきちんと書かれていたようです)。それにしても、一番高い所からそのまま山に取り付けそうに見えて、まさか一番低い所までわざわざ下ってから登り始めるとは、なんて不自然なんでしょうか。

その不自然さゆえ、見つけるまで公園内を5分ほど右往左往してしまいましたが、ここが龍崖山の登山口です。
龍崖山の登山道はしっかりと整備されていて、とても歩きやすかったです。
要所に立っていた自治体の道標に加えて、このような私製の道標が頻繁に現れて道案内をしてくれました。
歩きやすい道なのですが、龍崖山公園から入った場合は、すんなりとは龍崖山に登らせてもらえず、手前のコブを2つ越えて行くことになります。これは1つめのコブを越えて鞍部に下り、沢に架かっていた橋を渡るところ。

そして2つめのコブが、私製の道標に名前が出ていた燧山です。
燧山では、西側の180度近い範囲が大きく開けていて、見事な展望に標高の低さを忘れてしまうほどでした。
丹沢から奥多摩を挟んで秩父までをズラリと一堂に見渡せる眺めがとにかく壮観です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ただ、富士山はこの日1度も顔を見せてくれませんでした。それにしても、大きな展望には目を見張りましたが、すぐ下に見える工業団地との高低差があまりに小さなことも驚きです。この真下にでも登山口を作ったら、ほんの数分でここまで登れてしまうことになりそうな、そんな近さでした。

燧山を越えたらまた鞍部まで下って、2度目の登り返しでようやく龍崖山に到着です。
龍崖山の頂上は、思いのほか広々としていました。広い平坦地は、かつてここに山城があった名残りらしい。
広い頂上ですが、上2枚の写真の通り周囲に木々が茂っているおかげで、スッキリと眺められるのは北側の奥武蔵方面だけ。先ほど登ったばかりの多峯主山などが、ドレミファ橋で渡ってきた入間川越しに見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
東側を見ると、遠くに筑波山が霞んでいました。
頂上での展望が意外に限られていたので、登頂直前にスルーしてきた、頂上直下の展望台に引き返してみます。
するとそこからは、少し前に見てきた燧山からの展望を上回る広範囲のパノラマが楽しめて圧巻でした。そして、やはり燧山と同じく、ここでもすぐ下に工業団地が広がっています。こちら側に登山道があれば、いとも簡単にここまで上がって来られそうなロケーションなのが、なんだか場違いな感じで違和感がありました。
龍崖山の頂上直下「富士山見晴らし台」からの展望です。左端がほぼ真南、右端が西北西ですから、180度近い大パノラマだったことになります。写真を1枚に繋げたら縮小率が高くなって、今ひとつ規模感が伝わりにくくなってしまったのですが、実際に目の当たりにするとスケールの大きさに圧倒される眺めでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ただ、すぐ下にある工業団地の建物群がどうしても目に入ってしまうのが少々残念ですね。もし将来ここに入居する企業が増えて、現在の空き地がすべて建物で埋まるようになった時、今と同じように見事だと感じられる眺めがそこにあるのか、それはちょっと分かりませんでした。

龍崖山からの下りは、龍崖山公園とは反対の北側に向かいます。こちら側はアップダウンもなく、単純にただ下るだけとなるので、その中で少しでも長く山道を歩こうと、頂上直下の分岐は金蔵寺方向を選びました。
ほとんど下り終えて道が平坦になってきたあたりには、こんな標識が(これから登る人に向けられた物なので、通り過ぎてから振り返って撮影しています)。地元の方々にとても良く愛されている山のようです。
最後は、割と唐突な感じで民家の裏から車道に出ました。
車道をしばらく歩いて、飯能河原の流れ橋を渡ります。時期によっては賑わうらしい河原も、寒々とした冬景色とあって人出はほとんどなく、閑散としていました。
この階段を登って中央公民館の1階部分を通り抜ければ、あとは東飯能駅まで1本道です。ありがたいことに、中央公民館ではトイレが利用できました(飯能河原にも公衆トイレが2箇所あるのですが‥‥)。
スタート地点の東飯能駅まで戻ってきました。結果的には、雪の心配をする必要はほとんどなかったようです。

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