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筑波山 [茨城]

2016/12/18(日)

■第340回 : 筑波山(女体山(877m)・男体山(871m)


この日は、単独行では10年ぶりとなる筑波山に行ってきました。一般的には、中腹にある筑波山神社やつつじヶ丘までバスやマイカーでアクセスして、そこから上の登山道を歩くことになる山なのですが、今回はその裾野とすら言えないような完全な平野部を起終点として、ほぼ筑波山の標高分をまるまる登り下りしています。

※なお登頂後は裏登山道で北麓に下りましたが、かつて筑波山の北側を走っていた路線バスは全て廃止されてしまい、つい先日までならば帰りの足が何も無くて途方に暮れたところです。しかし、この10月から桜川市が真壁と筑波山口を結ぶ路線バスの実証実験運行を開始していて、それを利用することでこの計画が可能となりました。

(往路)
古淵 05:15-05:19 町田 05:42-06:11 代々木上原
代々木上原 06:16-06:50 北千住 06:57-07:39 つくば
つくばセンター 07:50-08:35 北条仲町

(登山行程)
北条仲町バス停 08:40
普門寺     08:55-09:00
石鳥居     09:25-09:30
筑波山神社   09:45-09:50
弁慶茶屋跡   10:55-11:05
女体山     11:35-11:40
男体山     12:05-12:10
ユースホステル跡   12:40
筑波高原キャンプ場  13:00
登山口(裏登山道)  13:30
桜川市役所真壁庁舎  14:30

(復路)
桜川市役所真壁庁舎 15:10-15:38 筑波山口 15:50-16:36 つくばセンター
つくば 16:55-17:40 秋葉原 17:47-17:49 御茶ノ水
御茶ノ水 17:49-18:00 新宿 18:01-18:43 相模大野
相模大野 18:50-19:01 大沼


大きなマップで見る

つくばエクスプレスを終点まで乗り、地下駅のつくば駅で下車したら、地上に出てバスセンター(つくばセンター)でつくば市のコミュニティバス“つくバス”の「小田シャトル」に乗り継ぎます。
帰りも“つくバス”の別路線に乗るので、車内で1日乗車券を購入しました。

2年前に登った宝篋山を車窓に見ながら揺られること45分、北条仲町で下車します。こちらは進行方向の風景。
振り返ると、すぐ近くに見える交差点が「つくば道」の起点で、左折方向を大きな石の道標が示していました。
交差点から「つくば道」に入ります。左側に立つ石標には「これよりつくば道」と彫られていて、江戸時代からのものだとか(上の写真でも、左端に小さく写っています)。奥のほうで遠くに見えているのが筑波山です。
古くから筑波山神社の表参道として歩かれていた道は、現在は「日本の道百選」に選定され親しまれています。

はじめのうちは、なんてことのない舗装道路でした。「つくば道」起点付近の標高は約15mなので、これから筑波山の標高分をほぼ丸々自分の足で登ることになります。
田井郵便局の手前で北側の景色が開けると、雪化粧した日光方面の山々が見えていました。いい天気だったのに、このあと筑波山の頂上にいる間だけ曇ってしまったので、結果的にこれがこの日唯一の遠望となっています。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
歩き始めて15分ほど、右手に現れた普門寺に、トイレの利用がてら寄ってみます。
普門寺は鎌倉時代の開山と伝えられる古刹で、火災により焼失した本堂が2年前に再建されたばかりでした。

神郡の集落に入ると、古い土蔵造りの家々があちこちに残っていました(いい写真が撮れなかったのですが)。
すでに3kmほど歩いているにもかかわらず、ここまで平坦な道に終始して全く高度を稼いでいないので、行く手には筑波山がどんどん大きく立ちはだかって見えるようになります。
また、縮小写真では分からなくなりましたが、中腹では筑波山神社の朱塗りの大鳥居が良く目立っていました。
神郡集落を抜けて建物がなくなると、のどかな田園風景の先に、大きく裾野を広げる筑波山の全容が見られるようになりました。離れた場所から長い距離を歩いているからこその眺めで、このあと筑波山が少しずつ近付いてくる様子を実感しながら歩けたのは、登山のプロローグとしてなかなか秀逸なコースだったのではと思っています。
ところで、現地ではあまり気にしていなかったのですが、写真になったものを改めて見てみると電線が大いに邪魔だったので、左右どちらかの脇道に入った所から撮るのが正解だったのでしょう。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ようやく登り坂が始まると、間もなく「一の鳥居」の下をくぐります。でもその前に、右側にある小さな公園で、ベンチに腰掛けて小休止していきました。厳しかった朝の冷え込みから一転、この頃になると気温がグンと上がり、登り坂で汗ばんできたので、今シーズン初めて着用した冬用のジャケットは、ここで不要になっています。

「一の鳥居」を過ぎると、次第に傾斜がきつくなりました。それもそのはず、古い案内書では、このあたりから先に「石段が随所に現れる」などと書かれているのです。きっと、沿道の住民が車で通れるようにと舗装されたのでしょうが、道形は石段の頃と全く同じなので、そりゃ急になるわけです。そんな訳で、実際に車の往来が結構あって、必ずしものんびりと歩いてばかりはいられず、やや情緒に欠ける道となっていたのは少々残念でした。
それでも最後のほうには、少しだけ石段が残されていました。ここまで来れば、もう筑波山神社はすぐ先です。
石段の区間では、旧筑波山郵便局の前を通過していきます。昭和初期の洋風建造物で、中を覗いてみると、奥の部屋は畳が敷かれた和室になっていました。今でも、イベント時には内部が公開されたりするらしい。
2車線の道路を横断して、さらに石段を上がり、土産物店が並ぶ一角に出ると、前方に筑波山神社が見えてきます。ここまでは、自分以外のハイカーの姿を一切見ることなく歩いて来ましたが、ここでバスやマイカーなどでやって来た人達と合流して、一気に観光地っぽい雰囲気に変わりました。鳥居の上は女体山の山頂です。
筑波山を御神体とした筑波山神社は、ここから上の筑波山南面全体が境内です。男体山・女体山それぞれの頂上に本殿があって、ここにあるのは拝殿。年2回の大祓の時期にあたり、拝殿前には茅の輪が設けられていました。

筑波山神社からは、まだ歩いたことのなかった白雲橋コースで女体山を目指します。神社の東側から一旦一般道路に出て、少し進んだところにある登山道の入口にも、鳥居が立っていました。
白雲橋コースは、階段状になっている区間が多くの割合を占めていた印象です。
しばらくの間は常緑樹が主体の森を進みます。この時期の山歩きは、冬枯れの寒々とした景色に囲まれることが多いのですが、このコースはかなり上まで緑の中を歩くことができました。
筑波山神社から15分ほどで、つつじヶ丘へ向かう迎場コースを右に分けます。

すると、その後は次第に斜面の勾配がきつくなって、登山道にも急な登りが多くなりました。
標高が上がるとともに、岩の露出が目立ってきて、岩塊の間をすり抜けるような箇所も増えていきます。
弁慶茶屋跡の広場まで来れば、あとはもうひと頑張り。たくさんあったベンチに腰掛けて、少し息を整えていきます。ここで、つつじヶ丘からの登山道を合わせたことで、ここから先は登山者の数がさらに多くなりました。

弁慶茶屋跡から先は、奇岩怪石が次々と現れて目を楽しませてくれます。その先陣を切るのが“弁慶七戻り”。
何かの拍子で落ちてきそうな大岩の下をくぐり抜けるこの場所、かの弁慶も行きつ戻りつ7回も迷ったとか。
こちらは“母ノ胎内めぐり”。この後も“出船入船”や“北斗岩”など、曰くありげな巨岩の出現が続きます。
奇岩怪石エリアを抜けると一旦傾斜が緩みます。落葉した木々の間に、目指している頂上が間近に迫っているのが見えて励まされた一方で、せっかく天気が良かったはずなのに、ここにきて曇ってしまったのが残念でした。
頂上直下は急な岩場の通過が多くなって、行き違いによる渋滞もしばしば発生していました。

女体山の頂上に到着しました。ここには筑波山神社の女体山本殿が鎮座しています。
筑波山は女体山と男体山からなる双耳峰で、最高点の女体山頂に、日本百名山の標柱が立っていました。
三角点も女体山頂に設置されています。
すぐ下にロープウェイの駅があるため、ここには登山者だけでなく観光客も次々とやって来ます。
しかし露岩が折り重なる女体山の頂上部は、ただでさえ狭い上に、安定した体勢で立てる場所がそう多くはなく、限られたスペースに人が入れ替わり立ち替わりするので常にラッシュ状態でした。
このあたりが最高点だったでしょうか。
基本的には良く晴れた1日だったのですが、頂上にいる間だけは雲がかかって、あまりスッキリとした展望は楽しめませんでした。こちらは南東側の眺めで、一番奥の稜線の右端が2014年に登った宝篋山、その左上では霞ヶ浦の水面が光っています。左下隅は、駐車場とロープウェイの乗り場があるつつじヶ丘。
西側には、双耳峰のもう一方・男体山が間近に見えていました。もちろん、これからそちらにも向かいます。

女体山からは一旦下って、男体山との鞍部に当たる御幸ヶ原へ。ここにはケーブルカーの駅があり、いくつかの土産物店が軒を連ねていて、その上が次に向かっている男体山です。
御幸ヶ原から男体山への登りは、ほとんどが階段状の山道で、ちょっとした岩場が上のほうにだけ現れました。
間もなく男体山に登頂です。こちらも狭い頂上の大半を神社が占めていて、人が立てる場所は限られています。
鎮座していたのは、言うまでもなく筑波山神社の男体山本殿です。
男体山からの展望は、元々女体山ほどではないのですが、曇っていたことでさらに残念な感じでした。

双耳峰をともに極めたら、御幸ヶ原に戻ります。先程とは進行方向が逆なので、正面に見えているのは女体山。
御幸ヶ原からは、曇り空の下に、北側の近い範囲は割ときれいに眺められました。2011年にロングルートを縦走した、足尾山~加波山~雨引山と続く稜線や、昨年の初歩きで登った吾国山などを見渡せています。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

今回が3回目となった筑波山、これまで南側の登山道しか歩いていなかったので、今回は初めて北に下ります。御幸ヶ原からユースホステル跡へ向かう登山道の入口は、土産物店が並ぶ一角の外れでひっそりとしていました。
登山道は、土産物店街の裏から始まります。ロープウェイやケーブルカー利用の観光客も多く訪れる南側が賑わっているのとは対照的に、北側に下るとアクセスが極めて不便になってしまうため、一気に静かになりました。
ユースホステル跡への道が山道だったのは、最初のほんの数分だけでした。その後はずっと車道を下るようになってしまい、しかも路面が荒れていたりして、あまり気持ち良くは歩けません。これなら、女体山から筑波高原キャンプ場に直接下る登山道を選ぶほうが正解だったのかもしれません。御幸ヶ原から女体山に登り返すのを嫌って、こちらのルートに決めたのでしたが、リサーチ不足で選択を誤ったようです。
ユースホステル跡に建物は全く見られず、ただ駐車場があるだけでした。

ユースホステル跡から先が舗装道路に変わることは、予め分かっていて折り込み済みでした。
舗装道路をそのまま進めば真壁または酒寄方面に早く下れるのですが、それでは味気ないので、さらに裏登山道を歩こうと、途中の三叉路から筑波高原キャンプ場へ向かう道に入ります。この先は緩い登り坂に変わりました。
筑波高原キャンプ場を通過します。
その後も緩い登り坂は続き、勾配がようやく下りに変わったら、その先に裏登山道への分岐が現れました。
裏登山道に入ると、「関東ふれあいの道」だけに、歩く人が少ないであろう割には、道はしっかりとしていました。ただ、荒れている箇所や、登山道上に水が出ている箇所などがあり、そこに凍結も絡んだりして、必ずしも歩きやすくはありません。「関東ふれあいの道」らしく木段が多かったのも、少々煩わしく感じました。
下のほうになると、小さな沢沿いに下るようになります。こんな時期だから、特別な印象は持ちませんでしたが、もう少し暖かくて緑も豊かな時期ならば、清々しい雰囲気の中を涼しげに歩けたりするのではないでしょうか。

裏登山道の登山口に下ったところで、車道に迎えられました。すでにかなりの距離を歩いていますが、バスに乗る予定の真壁庁舎はここから4km以上も離れていて、まだまだ先が長いです。
朝に歩いた「つくば道」と違って、ほとんど見所のない退屈な車道歩きが続きます。実は真壁庁舎まで向かわずに、真壁小学校か桃山中学校にあるバス停を目指せば歩く距離を少し抑えられると分かっていましたが、10月に運行開始してまだ間もない路線のこと、実証実験運行という位置づけもあって情報に乏しく、途中のバス停の正確な位置が不明だったので、バス停が探せずに迷うのを避けて、始点の真壁庁舎から乗ることにしていたのでした。
山の中を抜けると、沿道には次第に民家などが点在するようになってきます。
元々緩やかだった下り勾配がなくなり、道がほぼ平坦になると、景色が開けて真壁の街並みが見えてきました。
さらに右手側には、2011年に縦走した、きのこ山~足尾山~加波山と続く稜線もスッキリと見えています。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして振り返ると、先程まで登っていた筑波山が、もう遠くに霞む眺めになっていました。それにしても、頂上にいる間は曇っていたのに、今頃はまた晴れているらしいなんて。
さらに歩き続けて、真壁の市街地が目前に迫ったあたりで、車道を自転車・歩行者専用道路が横切ります。
それは1987年に廃止された筑波鉄道(土浦~筑波~真壁~岩瀬、全長40.1km)の線路跡で、ほぼ全線がサイクリングコース(愛称:つくばりんりんロード)として整備されたものでした。もしも真壁駅跡が進行方向にあれば寄って行きたいところでしたが、真壁庁舎とは正反対の方向になるので、残念ながら今回は割愛しています。

桜川市役所真壁庁舎に到着、18km近い距離を歩いたのは久しぶりでした。
バス停は、事前に得ていた情報通り、庁舎のすぐ前に立っていて、難なく見つかりました。
次のバスが40分後で時間には余裕があるので、途中でコンビニに寄って遅めのお昼を調達していたのですが、食べる場所については完全なノープランでここまで来てしまっていました。さて、どこで時間を過ごしましょうか。
ここで、ふと庁舎の中を見ると、意外なことに照明が灯されていたので、ダメ元で入口の前に立ってみたら、なんと自動ドアが開くではありませんか。
入ってすぐのロビーにはお誂え向きにテーブルと椅子が並べられていたので、落ち着いて食事ができましたし、トイレも自由に利用でき、ほかに人がいないため着替えなんかも思うままだったりして、これはラッキーでした。
少し離れた窓口に職員らしき方の姿が見られたので、この時は休日窓口の対応なのだろうと判断したのですが、しかし帰宅後に桜川市のウェブを確認しても、真壁庁舎が休日窓口を開設しているという情報が見当たりません。
だから普段の休日も同様に開いているのか、たまたまこの日に何らかの業務の都合で開いていただけなのか、また、開いていたのは事実としても私のような者が入って良かったのか、など、詳細は不明のままです。
確かなことは、私がいた40分間、私以外に人の出入りが全くなかったことと、私がロビーに滞在したりトイレとの間を行き来したりしても、特に誰何されることもなかったということでした。窓口にいた方は、物音から私の存在には気付いていた様子でしたので、私の行動は一応は許容されていたものと今も考えているのですが‥‥。

バスは発車時刻の5分ほど前に、庁舎前にやって来ました(正確には、少し前に折り返し前の便として一度ここに到着し、数人の乗客を降ろしてから走り去るのを見ていたので、その後は駐車場で待機していたようです)。
ここから乗ったのは私を合わせて2人だけでしたが、このあと途中のバス停でもさらに数人を拾っています。
桜川市のバスはこの筑波山口が終点で、ここからはつくば市のコミュニティバス“つくバス”の「北部シャトル」に乗り継いで、つくばセンター(つくば駅)に向かいます。そちらは、最後には立ち客が出るほどの盛況でした。
つくば駅の改札近くには筑波の名産品を取り揃えた「つくばの良い品」というショップがあり、前回訪れた時は産総研・地質調査総合センター監修の「化石チョコレート」を購入していたのですが、今回は筑波山名産の福来みかんを使った「つくば福来まんじゅう」を購入。とても美味しかったですし、配った先での評判も上々でした。

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