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丹沢表尾根(政次郎ノ頭まで) [丹沢]

2016/10/07(金)

■第334回 : 丹沢表尾根(政次郎ノ頭(1209m)まで)


平日のこの日は、丹沢の表尾根を縦走して塔ノ岳へ登り詰めるコースを計画して出掛けてきました。
自宅から近くにある丹沢は、登山を始めてすぐの頃には頻繁に通っていたのですが、それ故にその後すっかりご無沙汰になっていたエリアも少なくなく、表尾根コースも1年目の2006年以来実に10年ぶりとなる再訪です。

表尾根コースは、展望の良い開放的な稜線歩きが大きな魅力。しかし、この日の上空はどんよりとした曇り空で、丹沢核心部の山々はその雲の中でした。見通しがきかない稜線歩きでは、爽快感も半減してしまいます。
しかも2時間ほど歩いた頃には、シューズの靴底が剥がれそうになるというトラブルが発生。当然それ以降は登山を続けられず、エスケープルートから急遽下山するしかなくなって、消化不良気味の幕切れとなりました。

(往路)
市営斎場入口 06:50-07:05 相模大野 07:18-07:49 秦野
秦野 08:18-09:06 ヤビツ峠

(登山行程)
ヤビツ峠バス停 09:05
富士見山荘跡  09:25
二ノ塔     10:15-10:20
三ノ塔     10:35-10:45
烏尾山     11:05-11:15
行者ヶ岳    11:35
政次郎ノ頭   11:55
戸沢      12:55-13:05
大倉バス停   14:20

(復路)
大倉 14:22-14:37 渋沢 14:39-15:13 相模大野
相模大野 15:20-15:35 大野小学校入口


大きなマップで見る

ヤビツ峠へ向かうバスは、平日の朝は1本しかありません。とはいえ平日だから、30分も前から並べば十分だろうと思っていたら、秦野駅のバス乗り場にはすでに、1台では座り切れない程の列ができていて慌てました。
超メジャーなド定番コースだけに、年配の方々にも大人気で、なるほど定年退職組には曜日なんて関係なかったのです。幸いバスが2台出ることが分かり、2台目の列に並び直して、なんとか座って現地へ向かいました。

ヤビツ峠でバスを降りて歩き始めます。晴れるという予報に反して、すっかり曇っているのは残念ですが、日差しがない分だけ空気がヒンヤリとしていますし、風も涼しく吹いていたので、快適に歩くことはできそうです。
始めは車道歩きで、緩やかな下りが20分ほど続きます。火事で焼失した富士見山荘跡のT字路まで来て、さらに下って行く道路を見送って左折すると、ようやく登り坂に変わります。
登山口は、車道を登り始めてすぐの所にあります。ここからいよいよ山道が始まるのでした。

しばらくは木段の多い登りが続きます。このところ山行頻度がガクンと落ちたことで身体が鈍っているのか、今年の山行では足を攣ることが何度かあったので、息が上がらない程度のペースを保ってゆっくり登っていきます。
いかにも丹沢らしい登山道で、木段には段差の大きな箇所も多く、所々で小休止せずにはいられませんでした。
ガレ場を登るようになると、次第に樹木が減って景色が開けてきて、振り返れば大山や相模湾などを見渡せるようになります。このあたりまで来れば、二ノ塔まではもうひと頑張りといったところでした。
二ノ塔の頂上に着きました。ここはあまり展望がなく、お隣の三ノ塔が進行方向の近くにそびえて見える程度なので、少し息を整えたらすぐに出発しています。それにしても、上空の雲はこのまま取れないのでしょうか。

二ノ塔からの下りはわずかなもので、すぐに三ノ塔への登りが始まります。この区間も、二ノ塔までと同じように木段が多くて、少々しんどく感じられました。
三ノ塔に到着したら、ここから先は見通しの良い稜線が続きます。予報通りに晴れれば、素晴らしい展望が見られると期待していたのに、進行方向に現れるはずのもっと高い山々は、こんな感じで相変わらず雲の中でした。
丹沢の核心部ばかりか、周囲の山域にも雲が多くて、西側を見ても箱根の山々が辛うじて見える程度にとどまりました。条件さえ良ければ、富士山や南アルプスが望める場所なので、これにはガッカリです。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
東側も同様で、江ノ島が霞んで見えているのがやっと。伊豆大島や房総半島などは全く分かりませんでした。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

三ノ塔での休憩後は、表尾根の続きを先へと進みます。次に向かう烏尾山(写真左手前)は三ノ塔よりも標高が低いのでさすがに見えていますが、その先は行者ヶ岳が見えているかどうか。できれば、塔ノ岳までの稜線が全部見えていて、その中を歩いて行く爽快感を味わいたかったので、それはまた次の機会の楽しみとなりました。
三ノ塔からの下りでは、真新しそうな木製階段を多く見掛けました。こうして整備して頂けることはとても有り難いのですが、とはいえここまで立派な階段だと、山歩きをしている気分ではなくなってしまうのが玉に瑕です。

烏尾山荘が建つ烏尾山に、間もなく到着です。この時も、上空は曇っているままでしたが‥‥。
おや、烏尾山の向こうにある山が見えてきているような!
そうです、ここに来てついに、最終目的地である表尾根のゴール、塔ノ岳が見えてきました(左奥のピーク)。
と喜んだのも束の間、すぐに、山歩きを楽しんでいる場合でない事態に気付かされて愕然としました。烏尾山のベンチに腰掛けての休憩中、ふと足元に目をやると、シューズのソールが剥がれ掛かっているではありませんか。
両足とも、かかとの真下部分の接着面があらかた分離して、一応は繋がっているけれど隙間ができている状況です。雑誌の記事等で、ソール剥離問題の存在は良く知っていましたが、まさかそれが自らの身に降りかかるとは。
ただ、完全に剥がれている訳ではなく、いつから始まったのかは分からないもののここまで普通に歩けてもいたので、丁寧に歩けばもう少し持ってくれるだろうと考えて、この時はまだ深刻に捉えてはいませんでした。

ということで、それからはシューズにあまり負担を掛けないよう、そろりそろりとした歩き方に切り替えます。特にねじる方向に力が加わるのは極力避けて、なるべくフラットな場所に静かに足を置くよう心掛けました。
そんな状況で、あまり楽しむ余裕はなかったのですが、進行方向を見ると次第に明るくなって、稜線歩きならではの爽快な景色が広がるようになっていました。奥に見えてきた塔ノ岳まで、無事にたどり着けるでしょうか。
  (下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します)
行者ヶ岳に到着すると、そこは数人で立ったらもういっぱいになりそうな、狭いピークでした。
ここで改めて靴底をチェックしてみると、最大限静かに歩いたつもりだったのに、烏尾山からの30分ほどの間に想像以上の早さで事態が進行していて、もはや右足のソールはかかと部分が完全に剥離していました。
こんなペースで悪化が進むとあっては、もうこれ以上歩き続けることなんて危なくてできません。すぐにでも山を下りたいところですが、そうするには、かなり山深い地点まで入り込んでしまっていたのが困りものでした。

行者ヶ岳で慌てて地図を広げて、最善のエスケープルートの選定に入ります。
安全な下山路がある地点まで引き返すとすれば、三ノ塔まで戻ることになりますが、その間にはかなりのアップダウンがあって、靴がどこまで耐えられるかが心配になりますし、三ノ塔からの下山路も結構距離があります。
むしろ、もう少しだけ先に進んで政次郎ノ頭まで行き、そこから下山路に入るほうが良さそうだと判断しました。政次郎尾根は1時間ほど下って戸沢に出るまでは山道ですが、そこから林道に変わるので、最悪戸沢まで靴が持ってくれさえすれば、残りの長い林道歩きは少々傷んだ靴でもなんとかできそうな気がしたからです。

行者ヶ岳の先で、小さなコブを2つほど越えて、クサリ場を下ります。普段ならクサリ場は絶対に写真を撮るところですが、もう靴のことだけが気懸かりで写真どころではなく、ただただ歩くことに集中していたと思います。
政次郎ノ頭に着くと、いよいよ塔ノ岳(写真左端)への距離が縮まりましたが、それを目前にここから撤退です。
政次郎尾根への分岐は、政次郎ノ頭を越えてわずかに下った所にありました(写真は振り返って撮ったもの)。
こんなことでもなければ、一生歩くことがなかったかもしれない政次郎尾根に入ります。まだ1時間ほどは山道が続くため、それまでは靴底を持たせなくてはならないので、1歩ごとに着地点を吟味しながら、慎重に足を置いていくことを繰り返しました。下りをこんなにゆっくりと歩いたことは、初めてではなかったかと。
どんな状態の道なのかが全く未知のまま、急遽歩くことになった政次郎尾根ですが、幸いにも全体を通して歩きやすく整備されていました。途中には、大きな段差が続く区間があったものの、長くは続きません。
あまり歩く人がなさそうに思われたコースなので(実際、この日は誰ともすれ違いませんでした)、荒れているのではないかという心配をよそに、実際には良く歩かれているようでした。この点については、帰宅後に「東丹沢 登山詳細図」を確認した時、このコースに「車を利用して、表尾根の核心部へ入る最短コース」との説明が書かれていたのを読んで納得しています。なるほど、バス派の私には思い付かない利用価値があったのですね。
キャンプ場関係の建物などが見えてくれば、間もなく山道は終わります。
戸沢の政次郎尾根への入口に着きました(振り返って撮影しています)。
丁寧に歩き通したからか、靴底の剥離が大きく広がることはなく、右足だけ、かかとの下部分が剥がれているという状況で踏みとどまってくれました。大事には至らずにホッと胸を撫で下ろしています。

戸沢からは長い林道歩きが続きます。沿道にはほとんど何もなく、ひたすら退屈なことは否めませんが、今回は林道を歩けることをメリットとしてこのコースを選んで来たので、甘んじて受けるしかありません。
林道を1時間以上歩いて、秦野戸川公園内に入れば、もう大倉バス停は目と鼻の先です。あとは吊り橋を渡るだけというところで、吊り橋の手前にベンチがあったので、そこで靴の状態について最終確認をしました。
林道に出られた安心感から、その後はあまり丁寧には歩かなかったので、右足はさらに剥離が進んで、1歩ごとにかかと部分からペタペタと音がする状況でした。それでも、土踏まずよりも前の部分には剥離が及んでおらず、ソールが完全に分離する心配はなさそうです。かといって、このあとは人の多い場所に出てバスや電車に乗るので、さすがにこのままという訳にもいきません。試しに応急セットに入れていた絆創膏を使ってみたら、結構しっかりと繋げてくれて、見てくれは少々悪いものの、その状態で自宅まで問題なく歩くことができています。
ところで左足のほうは、最初に烏尾山で気付いた時の状況からあまり変化はなく、かかとの下に隙間がありつつも、一応は繋がっている状態が保たれていたので、帰宅するまで特段の手当ては必要ありませんでした。
なお参考までに、このシューズはファイブテンのアプローチシューズ「キャンプフォー」で、購入は2009年5月。すでに7年目に入り、現在使用している何足かのシューズの中で最も古株になっていたので、まぁ仕方ないか。

靴の手当を終えたら、この「風の吊り橋」を渡って大倉バス停へ。発車間際のバスに駆け込む形になったので、珍しくバス停の写真は取り損なっています。


【 後日追記 】
絆創膏で応急措置した後のシューズはこんな感じです。
写真にマウスを乗せると左シューズの剥離範囲を示しますが、左足の剥離が内側だけだったのに対して、右足は内側も外側も剥がれたので、最終的には足上げの度にかかとの下が開いてパタパタと音がする状況になりました。
このシューズは、アウトソールの部材がヒールカップを巻き込むようにして上までせり出している珍しい構造をしていて、それゆえ絆創膏で1箇所だけ繋げれば十分に固定できたのが幸いでした。
左シューズの内側はこんな具合です。写真にマウスを乗せた時に色で示す範囲に隙間が生じていますが、その隙間が靴の中央付近まででとどまり、反対側には及んでいなかったために、パカッと口が開くには至らずに済んでいました。(最初に烏尾山でこの事態に気付いた時点では、まだ右シューズもこれに似た状況だったのです)
なお、ソールの剥離はかかとの部分だけに生じていて、つま先から土踏まずにかけては左右ともに無傷でした。
それにしても、こうして見ると単にアウトソールが剥がれただけでなく、ヒールカップもかなり損傷しているのでした。恐らくは出掛ける前に靴の状態をしっかり確認していたら、その時点で気付くことができたのでしょう。
最後に、左シューズの外側の様子です。この写真でも、マウスを乗せた時に剥がれた範囲を示すようにしましたが、こちら側には影響がほとんど及んでおらず、外側だけを見ても、異状がある靴だとは分からないのでした。

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