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白鳥山 [富士山とその周辺]

2016/03/05(土)

■第323回 : 白鳥山(567m)


この日は山梨・静岡の県境に位置する白鳥山に登ってきました。山梨百名山の中では最も標高の低い山です。
とはいえ、歩いたコースは登り下りとも静岡県側にあって、これで山梨百名山としての白鳥山に登ったと言えるかどうかは微妙なところですが、山梨県側にはマトモな登山道がないために、仕方なくこのようになりました。

(往路)
古淵 04:45-04:49 町田 05:11-06:11 小田原
小田原 06:22-06:45 熱海 06:49-07:29 富士
富士 07:45-08:30 十島

(登山行程)
十島駅     08:35
北尾根取り付き点  09:25
白鳥山     10:20-10:40
白鳥山登山口  11:10
芝川駅     11:30

(復路)
芝川 11:46-12:24 富士 12:28-13:07 熱海
熱海 13:12-13:33 小田原 13:53-14:44 相模大野
相模大野 14:45-15:00 市営斎場入口


大きなマップで見る

JR身延線の電車が芝川駅のホームに滑り込む頃、車窓にはこれから登る白鳥山が見えてきました。
ただ、良く晴れていて近くは見えているものの、反対側の車窓ではそう遠くない富士山ですら盛大に霞んでいて、展望が最大の魅力かもしれない山なのに、頂上からの眺めにはあまり期待が持てないようです。
ところで、白鳥山に普通に麓から登ろうとすると、登山道はこの芝川駅からのものしかありません。
でもピストンでは味気ないので、今回はそこそこ明瞭な道が付いているらしい北尾根(上の写真で頂上から右へと下っていく緩やかな稜線)を登る計画で、その末端に取り付くため、身延線にはあと2駅ほど揺られます。

十島駅に到着です。すでに乗客はかなり少なくなっていましたが、この電車から降りたのは私1人だけでした。
十島駅は無人駅で、駅舎も小さな待合室があるだけの簡素なものでした。

駅前から歩き始めてすぐに国道に入ると、まずは万栄橋で富士川を渡ります。
県道に入って集落の中を抜けていき、沿道から建物が消えると、やがて前方に白鳥山の山体が迫ってきました。
ほどなく県境を越えて、山梨県側を歩くのはここまででした。冒頭にも書いた通り、ここから先のコースは、白鳥山の頂上が辛うじて山梨県境にあるのを除けば、静岡県内に終始してしまいます。
北尾根の末端に回り込むまでの間、右に白鳥山の斜面、左に富士川という、同じような景色がずっと続きます。
富士川の対岸に見えているのは、身延線の稲子駅付近でしょうか。

変わり映えのしない景色に退屈してきた頃、道路が大きく右カーブして進行方向が南向きに変わり、ようやく右手に待ち望んでいたスロープが見えてきました。そこが北尾根への取り付きになります。
取り付き点まで来て振り返ったところ。このスロープから登り始めます。
道路のすぐ下には、鳥居とお社が見えていました。グーグルマップによると、そこにあるのは「八幡宮」らしい。

最初は竹林の中を登っていきます。このあたりは盛んに人が入っている様子で、車でも通れそうな道でした。
竹林がすぐに終わって、杉の植林に変わっても、良く踏まれた明瞭な道が続きます。
「妙法」「右まんざわ」「左やまみち」と刻まれた古い道しるべがありました。古の身延道の名残らしく、昔は山越えの道で人々が往来していたのでしょう。(十島駅から富士川を渡ってすぐに通ってきた集落が万沢でした)
植林地は今でも良く手入れされているのか、道は引き続きしっかりしています。傾斜も緩やかで歩きやすく、比較的楽に気持ち良く登ることができました。
しかし、植林地も上のほうになると、山仕事の人もあまり入らなくなるようで、道が細々としてきました。登りでは道の続きを探すような局面はなかったのですが、下りでも問題なく道を追えるかは微妙だという印象です。

標高が450mを超えたあたりで、やや複雑な地形をした一帯に入ると、ついに道が不明瞭になってしまいます。でもここでは、有り難いことにピンクテープが進路を案内してくれていて、問題なく進むことができました。
490m圏のコブに立つと、小さな下りの先に、いよいよ頂上部が見えてきました。
ところがその先に、両手を使って這うようにしなければとても登れない程の急斜面が立ちはだかりました。
傾斜がキツイだけでなく、途中に小石が堆積した層があり、足元が崩れて思うように登れません。不用意に動くと滑落の危険すらあって要注意でしたが、そこをどうにか登り切って木段が現れれば、そのすぐ上が頂上でした。
なお、急斜面に差し掛かる手前付近から、歩いている稜線の右手側に少し下った斜面に、ピンクテープの案内が続いているのを見ています。ヤマレコを見ると、頂上西側にある森林公園の駐車場から、遊歩道(池代コース)を経由して北斜面に入るルートを歩いた記録があるので、その道筋を示すテープだったのかもしれません。もしそうであれば、やや遠回りにはなりますが、急斜面を無理に突破しなくても良い安全なルートだと言えそうです。

白鳥山の頂上に到着しました。頂上は北側が展望地になっていて、北尾根を登り詰めた所がちょうどその展望地に当たるため、この写真の左隅あたりに出てきています。この白鳥山は、NPO法人地域活性化支援センターによるプロジェクトで「恋人の聖地」に認定されていて、まず最初に目に付いたのがその銘板と鐘でした。
白鳥山は、国土交通省によって「関東の富士見百景」にも選定されていて、すぐ隣にはその銘板もありました。
が、肝心の富士山はえらく霞んで、うっすらとしか見えていません。この写真で富士山を探せますか?
  ※下の写真にマウスを乗せると、富士山の位置を表示します。
肉眼ならば探すのに苦労するほどではなかった富士山も、写真ではこの大きさにしてもまだ難しいですね‥‥。
北側を見渡せる場所には展望図が置かれていて、白根三山をはじめとする南アルプスの高峰が名を連ねていましたが、残念ながら見えていたのはすぐ近くの山々までで、それもぼんやりとした見え方にとどまりました。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
一応パノラマ写真を作成してみましたが、もう少し遠くまで見えていないと、やはり迫力に欠けますね。また機会があれば、今度は確実に天気が良さそうな日に来てみたいと思います。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

最高点となる場所には、三角点だけがひっそりと置かれていました。
最高点を反対側から見たところです。芝川駅側から一般の登山道を登ってきた場合は、まずここに出てくるので、最初に見る山頂の風景がこれになります。展望がある北側が開けている以外は、木立に覆われた頂上でした。
展望台もありますが、ロープで囲まれて立入禁止になっていました。老朽化による傷みが激しいようです。
西側に回ると、山梨県側から通じる道がありましたが、すぐ下にある駐車場からたった10分で登れてしまい、しかもその間ずっとこんな調子で階段ばかりが続くとか。宝くじ事業の助成金で整備されたらしいのですが、これでは登山の楽しみを味わうなんて到底無理そうですし、山梨県監修の「山梨百名山(山梨日日新聞社刊)」でも、山梨県側のコースを「物足りない」として、静岡県側の登山道(これから下るコース)を紹介している始末です。
頂上に着いた時に挨拶を交わした、ご夫婦とみられる先客は、ちょうど下山する頃合いだったのかすぐに姿が見られなくなって、それから20分ほど静かな頂上を独占していました。ただ、時折富士山の様子を窺っても、頂上には雲がかかったままで、ぼんやりとした見え方も変わりません。そうこうするうち、7~8人のグループが到着して賑やかになってしまったので、それを潮時に頂上を後にしました。

下るのは一般登山道なので、下山口は道標がちゃんと示してくれていました。
下り始めても、要所には標識が立って道案内は万全です(特に頂上付近はなぜか頻繁に標識が立っていました)。なお頂上直下はかなりの急坂でしたが、階段状に道が付けられていたため、特段の危険はありませんでした。
そして頂上がとても静かだっただけに意外だったのは、次々と人とすれ違うようになったことです。頂上への到着がもう少し遅かったら、頂上の雰囲気も全然違っていたのかもしれません。
頂上直下の急坂を抜けると、しばらくは概ね歩きやすい傾斜が続きます。下のほうでは、道が深く抉れて足元が悪くなったり、段差の大きい箇所が現れたりもするようになりますが、普通に歩ける範囲内だったと思います。

途中には見晴台があって、展望図によると愛鷹山や伊豆半島まで見渡せるらしいのですが‥‥。
この日の霞んだ空で、そんな遠くまで見える訳もなく、何だか良く分からない眺めでした。
そしてこの付近まで来ると、すれ違いが一切なくなって、その後は全く人を見なくなりました。登山者がほぼ同じタイミングに集中したのは、数少ない身延線の電車が芝川駅に着いた時間にでも関係していたのでしょうか。
さらに下ると、七面宮の跡地がありました。現在は小さな祠があるだけですが、広い平坦地となっていて、次の写真のような大規模な石段が見つかっていることからも、かつては立派な社が建っていたと推測されています。
七面宮跡地への石段です。登山道で迂回することもできますが、せっかくだから下ってみました。
だだでさえ結構急で、175段もあってかなり高低差を感じるのに、
  ・どの段も苔生している
  ・1段の幅が狭くて横向きでないと靴を置けない
  ・石が傾いて、下向きの傾斜が付いている段も多い
といった状況で、普通の階段のように調子良くは下れず、1段1段確認しつつ足を運ぶしかありませんでした。
そろりそろりといった具合で、石段を下り終えました。石碑に刻まれた解説によると、この石段は、長らく埋もれていたものが1999年に発見され、それ以降に地元有志により発掘整備されたとのことです。
登りで歩いた北尾根と同じく、こちら側も麓が近くなると竹林が出てきました。この頃には、下の集落から生活雑音などが聞こえ始めて、登山道も残りが短いことが感じられるようになっています。

森の中から抜け出すと、登山道は茶畑の脇を通って民家の庭先に向かいます。
最後は本当に民家の庭の中を通らせてもらうような形になって、車道に出てきました。
その民家を振り返っていますが、ここは絶対に私道(というか民家の敷地?)だと思います。
ところで、ここを直進すると駐車場のある本成寺に出られたようなのですが、その案内がなかったため、ここを右折して本成寺を経由せずに、最短経路で芝川駅に向かっています。
 (登山道が1本しかない山だけに、往復するのが基本だと考えられて、下山者用の道案内が省かれたのかも)
すると、芝川駅に着くまでの間、白鳥山への案内を見ることはありませんでした。本成寺を経由したとしても、本成寺までの案内も無かったようなので、電車で来て芝川駅から歩く人のことは考慮されていないという印象です。芝川駅から白鳥山を目指す場合、本成寺またはこの登山口までの道順は、自らで確認する必要があります。

登る前に渡った富士川を渡り返す内房橋の上から、白鳥山を振り返りました。最初の写真とほぼ同じアングルですが、手前に余計な建物や電線などがない分だけ、スッキリとした写真になっています。
芝川駅に着きました。こちらも朝に降りた十島駅と同じく無人駅です。周辺の様子からすると、十島駅よりは確実に利用者が多そうなのに、駅舎は十島駅以上に簡素でした。
着いた時、芝川駅のホームは無人でしたが、発車時刻までの15分ほどの間に、7~8人が集まっていました。

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