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岳ノ台・大山(諸戸尾根コースから) [丹沢]

2016/01/09(土)

■第318回 : 岳ノ台(899m)・大山(1252m)


この日は、地元・丹沢の大山に登ってきました。例年ならば、そろそろ凍結や積雪の影響が出始めて、それ相応の装備が必要な時期に入った標高の山ですが、なんと暖冬の今年はそのようなことが全くないという情報です。
そこで、軽アイゼンすら持たずに出掛けましたが、本当に普段通りに普通に歩けてしまう状況でした。

これまでに何度も登っている大山だけに、今回はバリエーションの諸戸尾根コースを登りに選んでいます。
最新の地形図や登山地図には全く描かれておらず、「東丹沢登山詳細図」を見てその存在を知ったコースです。
 (登山口で見た小さな標識。そこそこ古そうにも見えますが、一体いつ頃からあるものなのだろう?)
数十年前までの登山地図では一般登山道だったらしく、往時は良く歩かれていたのでしょうが、登山口が不便だからか今ではほとんど人が入っていない様子で、そんな昔のことにも少し思いを馳せながら歩いてきました。

(往路)
大沼 06:05-08:15 相模大野 06:23-06:53 秦野
秦野 07:35-08:23(早着08:10) ヤビツ峠

(登山行程)
ヤビツ峠バス停 08:15
岳ノ台     08:45-08:50
菩提峠     09:15
諸戸山林事務所 09:40
大山      11:05-11:30
見晴台     12:05-12:15
阿夫利神社下社 12:35-12:55
蓑毛越     13:15-13:20
蓑毛バス停   13:45

(復路)
蓑毛 14:00-14:22 秦野 14:25-14:55 相模大野
相模大野 15:10-15:20 大沼小学校前


大きなマップで見る

秦野駅でヤビツ峠行きのバスを待っていると、近くに登山カードを配る人たちが何人か立っていて、記入を求められました。カードはクリップボードにセットされて渡されるので記入しやすく、登山ポストもこの通りバス停の目の前にあってその場で提出できます。バス停に並んでいた人はほぼ全員が提出していたようで、なかなか良いシステムだなと思いましたが、この方式を広げようとしても人手がかかりすぎるのが難点でしょうか。
ちなみに予定よりも早く着いたので、ほぼ先頭付近(7番目くらい)に並んでいますが、発車時刻までには1台では到底乗り切れないような長い列になっていて、当然ながら乗れなかった人が多数出ていました。ギュウギュウまで詰め込まれなかったところを見ると、あとでもう1台くらいは出されたものと思っていますが‥‥。

ヤビツ峠に到着しました。ここまでバスで上がってきたのは、丹沢表尾根を歩いた2006年以来で、約10年ぶり。
ここから諸戸尾根コースの登山口に直行することもできますが、今回はその前に岳ノ台に寄り道していきます。
「岳ノ台ハイキングコース」への入口は、バスで走ってきた道をほんの少しだけ戻った所にありました。大勢の人が同じバスから降りたのに、こちらに向かおうとしている人は誰もいない様子で、ひとり静かに歩き始めます。

歩き始めてすぐ、登山道脇でシモバシラの氷華を発見。あまり綺麗なものではなく、またこの日もこれが最初で最後だったのですが、ここ何年かずっと見ていなかったので、久しぶりの発見でした。
やや急な木段を登っていくと、上のほうに何かの建物が見えてきました。
建っていたのは休憩舎でした。でも歩き始めてまだ10分、特段の展望もない場所ですし、ここはスルーします。
休憩舎のコブから一旦下ると、濃密な枯れ草の間を通り抜けます。暖かい時期は道が草に埋もれてしまいそう。
その先で、左右をシカ柵に囲まれた狭い通路状の道に変わりました。道にはビッシリと霜が降りて、日なたではそれが融けて地面が緩み、滑りやすくなっています。大山からの下山時のことが、今から少し心配になりました。
岳ノ台の北斜面に回り、尾根上を歩くようになると、あとは概ね緩やかで快適な道が頂上まで続いていました。

ヤビツ峠のバス停から30分ほどで、岳ノ台の頂上に到着しました。地面の霜の踏まれ方から、先行者が1人だけいるらしいことが分かっていましたが、頂上が無人でしたので、私とは時間差がある人だったようです。
頂上には立派な展望台がありました。地面からではほとんど展望がないので、上に登ってみましょう。
が、樹木に遮られた方向が多くて、期待したほどの眺めはありません。別にそれでも構わないのですが、富士山の方向などは不自然に開けていて、元々あった樹木を伐採したらしく、私にはあまり好感が持てませんでした。
すぐお隣にある大山も、やはり頂上部の見通しがキッチリ確保されていました。これも偶然なんでしょうか?
上の2つと比較すると、丹沢の核心部方向の見え方はいくらか自然な感じで、こんな具合でした。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。

岳ノ台から先へ進むと、1度大きく下ったあたりに、「菩提風神祠」への分岐案内が立っていました。
それは分岐点からも良く見えている近さにあって、小さな石祠だけがポツンと置かれた、ささやかな社でした。
このあたりが塔ノ岳と大山のちょうど中間に当たり、鞍部を吹き抜けてくる風のために、麓の菩提地区で農作物などの被害に悩まされていたことから、昔の村人が風神を祀ってそれを鎮めようとしたものだとか。
その後は小さなアップダウンが続いて、急に左手が開けたと思ったら、そこはパラグライダーの滑走台でした。
飛び立った後にもっと素晴らしい景色が待っているとはいえ、富士山や箱根の山々を正面に見ながら大空へ飛び立つ気分というのも、なかなか贅沢ではないかと感じました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そのすぐ先で今度は右手側が開けて、次に登る大山の端正な三角形が目に飛び込んできました。普段は反対側から見ることが多いのですが、大山って、本当にどの方向から見ても美しい形をしているんですよね。

2つの展望地を過ぎたら、軽く下って林道に降りた所が菩提峠です。結局ここまで誰にも会いませんでした。
林道を下って、2012年の火災で焼失した富士見山荘の跡地前へ。向かい側の公衆トイレだけが今も健在でした。
ここは、ヤビツ峠から丹沢表尾根へのルート上にあって、写真撮影中にも何人かの登山者が通って行きました。
富士見山荘跡地から車道を北へ向かうと、もう歩行者の姿は皆無で、車と自転車が稀に通るくらいになります。
青山荘の前を通過します。岳ノ台に寄り道をしなければ、ヤビツ峠から登山道でここに来ることも可能でした。
青山荘前からは沢沿いの道。冬枯れの今は寂しい景色ですが、緑の濃い時期なら爽やかな気分で歩けるのかも。

諸戸山林事務所の前まで来ました。ここが諸戸尾根コースの登山口になります。
事前に得た情報によれば、事務所の奥にある鳥居をくぐった先に山道が続いているはずです。
上の写真右端の杉の木の根元に、小さな標識が置かれていました。(上の写真にも一応写っています)
鳥居をくぐって進むと、すぐに諸戸神社があります。由緒などは不明でしたが、これからの安全を願って手を合わせていきました。

まずはカンスコロバシ沢に沿って、明瞭な山道を進みます。
間もなく分岐点が現れて、送電線巡視路を示す標識が立っています。左右どちらの道も巡視路として使われているようですが、諸戸尾根コースで大山に向かうには、沢から離れていく右の道を進みます。
この分岐点でも、杉の木の根元に「大山登口」と書かれた標識がありました。(上の写真でも確認できます)
この分岐点で先行者の姿を発見。せっかくバリエーションルートに来ているのに、人の後ろを付いて歩くようになっては面白味がなくなってしまうので、ここで行動食を摂ったりして少し時間調整していきます。
行動を再開したら、ここからは割と急な山道が始まって、目指す尾根へと一気に登っていく具合になりました。

分岐点から15分ほどで、諸戸尾根(西尾根またはコンピラ尾根とも)に上がりました。
写真左下から登ってきて、尾根に乗ったら写真左上の方向に進むので、登りではあまり間違えなさそうな地点ですが、このコースを下ってきた時にはここが尾根からの降下点になるので、見逃さないように注意が必要です。
分岐点を過ぎて振り返った様子で、下りの場合は、ここで尾根から外れて右斜め前に進むことになります。
尾根は直進方向に延びていて、踏み跡も続いていますが、直進すると若干の登り返しに変わるので、下ってきたのに登り始めたら、この分岐を見逃したことになりそう。この日は直進方向を太い枝が通せんぼしていて、それを跨がないと通れない状況だったものの、次に来た時に必ずある保証はないので、それを目印にはできません。
この分岐点にも、下りの人向けの標識が木の幹に括り付けられていて、尾根道の続きを通せんぼする枝も、この標識に引っ掛けられていました(標識が見にくいですが、黄色い文字で「諸戸」と書かれています)。
このコースで見た標識はこれが最後で、この先は頂上側の分岐点を含めて、一切の道案内はありませんでした。
尾根道を進むと、ほどなく右に送電線巡視路への分岐があり(巡視路を示す黄色い杭あり)、そこさえ間違わなければ、もう紛らわしい分岐はありません。そして、その分岐を見送った先も道は明瞭に続いていたので、大山への道もそこそこ歩かれているようです。一般的なコースではないとはいえ、市販の地図に載っていますからね。

ということで、引き続き明瞭な道を進みますが、当面はそもそも尾根自体が細くて分かりやすいので、仮に落ち葉などで道が見づらくなっていたとしても、登りならば尾根を外す心配はなさそうでした。
途中には1箇所だけ、ちょっとした露岩帯がありますが、少し手を添える程度で普通に歩いて通過できました。
先行する単独行男性の姿が前方の視界に入るたびに、はじめは何度か間隔調整をしたりしていましたが、一貫して割と急な傾斜が続いて、ゆっくりでないと登れないため、こんな風にどうしても距離が詰まってしまいます。
でも考えてみたら、なにしろ道が明瞭すぎていて、これなら道を追うのも人の後を追うのも大して変わりません。そう思って諦めて追いついていくと、やがてその男性がひと休みする間に、先を譲って頂く形になりました。
いくら道が明瞭だとは言っても、やはり自分で進路を確認しながら進むのがバリエーションルートを歩く醍醐味であり、それができなければ楽しさが半減するような気がするので、それが続けられて良かったです。
中には、こんなに穏やかで気持ちの良い箇所も出てきますが、それは短い間のことでした。
 (あとで地形図を確認すると、標高がちょうど1000mを過ぎたあたりだったようです)
その後は再び傾斜が強まり、比較的急な斜面の直登が続くので、次第にふくらはぎに張りを覚え始めます。また、ほとんど霜の影響を見ないで登ってきましたが、さすがに上部になると霜柱を踏みしめる道に変わりました。
ここまで道が明瞭さを失う箇所はなく、道の続きを探すような局面は全くありません。ただし尾根の最上部に差し掛かる最終盤だけは様子が変わり、尾根が広がって踏み跡が拡散することで、やや進路が不明瞭になります。
とりわけ明瞭な道が、左へトラバース気味に分かれていくのが気になりましたが、ここでは事前に 丹沢マイナールート探検隊 の記事で読んでいた通り、尾根筋を外さないようにして進みます。
すると、道が深く掘られていたり落ち枝が散乱していたりして、最後だけは歩きにくい箇所が多くなりました。なお、この境界見出標に沿って進む形になりましたので、下る時にはこれを目印にすると確実かもしれません。

シカ柵に沿って進むようになると、間もなく一般登山道との合流点が見えてきました。
合流点に立つと、少し先には大山頂上手前の鳥居が見えていて(丸印)、表参道を登ってきた人たちが次々と下をくぐって行きます。すぐ前を横切っているのは、鳥居前から分かれて頂上北側の展望地に向かう道でした。
合流点を振り返りました。立っているのは水源協定林の看板で、その奥がシカ柵の出入口になっています。シカ柵は、てっきり扉を開閉して通過するものと思っていたら、扉部分がほぼ壊れていて常時オープン状態でした。
また、かつてはここに諸戸山林事務所を示す標識があったようですが、この日は見当たらなかったと思います。

展望地は後回しにして、まず頂上を踏んでしまおうと、2つ前の写真の鳥居前に出て、最後の石段を登ります。
頂上はこの通りの賑わいで、ここまで登山者を1人しか見なかった諸戸尾根コースの静けさとは好対照でした。
また広い頂上一帯はどこもかしこも霜融けの影響でぬかるんでいて、足元に注意しないと歩けない状況です。
しばらく様子を窺っていた甲斐あって、一瞬だけ頂上標柱の前が空きました。
標柱の先には海まで見えているはずですが、霞んでいてスッキリとした眺めではないのが残念です。同様に都心方向もぼんやりとしていて、一応高層ビル群が肉眼では見えていたものの、写真にはうまく撮れませんでした。
どうでも良いことですが、左側の男性って、誰かが写真を撮るたびにいちいち写り込んでいるんだろうなぁ‥‥。

ということで、北側に回って西側の展望を楽しんでいきます。岳ノ台にいた頃には綺麗に見えていた富士山に、少し雲がかかってしまいましたが、丹沢の核心部はクリアに見渡せました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして富士山の右側には、雪化粧した峰々も遙か彼方に見えていました。
そこにある展望図には単に「南アルプス」としか書かれていなかったのですが、カシミール3Dで確認すると、見えていたのは赤石岳と聖岳だったようです。
割と混み合っていた頂上も北側に回ると、目論見通りに電波塔の周囲で腰掛けられる場所に空きが見つかって、展望を楽しんだ後はそこでゆっくりしていきます。
タップリの日差しと穏やかな風によるポカポカ陽気に包まれて、急登が続いた後で身体が温まっていたとはいえ、休憩中にもかかわらず山シャツ姿で長時間快適に過ごせてしまうのが意外すぎて(上に何か羽織るとむしろ暑かった)、とても真冬に標高1000m級の頂上にいるとは思えない状況でした。これも暖冬の影響でしょうか。
あまりの居心地の良さに、初めて来た頂上でもないのに、私にしては珍しく少し長めの滞在となっています。

大山からの下りは、見晴台経由の道を選びました。石ゴロの表参道は、霜融けで土が湿っていると滑って歩きにくいと思ったからです。もちろん見晴台に下ったところで、ぬかるんだ場所は多々あると思っていましたが、予想外に霜融けの影響が見られたのは頂上直下だけで、少し下ってからは全く足元を気にせず歩けてしまいます。
ただ、さすがに一般登山道に入ると、ハイカーがほとんど途切れずに次々と現れて、細い道が続いていると渋滞に追いついてなかなか抜かせないこともありました。まぁこれだけハイカーが多いと、仕方ないことですね。
もう何度も歩いている道なので、途中はほとんど写真も撮らずに、ただひたすら下ります(以降は説明も簡単に済ませます)。あまりにハイペースで一気に下ってしまったので、見晴台でも少し足を休めていきました。
見晴台と下社の間は、来るたびに道の様子が変わっているのですが、今回もこの桟道(?)が増えていました。
これはいくらなんでも、あまりに大袈裟すぎやしませんか? ここだけならまだしも、全区間でどんどん登山道らしさが失われているので、近い将来、土の上を歩ける場所がなくなってしまうのではと心配してしまいます。
阿夫利神社下社の石段下に出ました。せっかくこの時期に来たので、下社でお参りしていきましょうか。
石段を登って下社の境内へ。この時期は、茅の輪が置かれているんですね。
先日の高尾山薬王院に続いて、今年1年の健康と安全を願っておきました。
下社の境内から眺めると、大山の頂上からは霞んでいた相模湾がいくらか見やすくなっていて、江ノ島や三浦半島がしっかり確認できました(写真を縮小したら分かりにくくなってしまいましたが)。

どこに下山しても良かったのですが、最終的に蓑毛へ下ることにしました。ちょうどバスが来ない時間帯に当たりそうだったので、下社で少し長めに時間調整してから、頂上への表参道を見送ってその奥の道に入ります。
すると、それまでの賑わいから一転して、ほとんど人と会わない静かな道になりました。また下社から蓑毛越までの間は、結構アップダウンが多いので、余力を残していないと辛く感じるのではないかと思います。
登山道が十字に交差している蓑毛越まで来れば、バス停まであと30分ほどで下れるのがほぼ確実となります。
時間に余裕があったので、ここでも少し休んでいきますが、その間は誰もここを通りがかりませんでした。
蓑毛越からの下り始めは、苔むした石垣に守られた道が続きました。大山への参道として、古くから良く歩かれていた道のようです。(手抜きして前回と同じ文章を使い回し。写真もほぼ同じ地点で撮っていた模様です)
何度か道路を横断して進むようになると、ゴールは間近です。
ここで車道に出たら、もうバス停まで5分とかかりません。
蓑毛バス停に到着。14:00発のバスをここで待ったのは10人ほどと、思っていたよりも少なかったです。

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